劇場公開日 2011年8月12日

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ツリー・オブ・ライフのレビュー・感想・評価

全87件中、61~80件目を表示

5.0感じる映画

2011年8月22日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

評価は、あくまでも個人的な点数です。 というか、この映画ほど評価点数が意味を成さない映画も珍しいと思います。 ストーリーは終始解りにくいし、映像も抽象的。 宗教的知識を必要とする場面も少なくない。 ともすれば退屈な映画、眠くもなるだろう。 実際映画館で観たときは、何人か途中で席を立っていました。 しかし、それでもこの映画を推したいです。 そもそもこの映画、解ろうとして観る映画じゃない気がします。 映画に対して完璧な理解が得られなくても、 家族に対する考え方、「神様」に対して日頃無意識に思っていること、そして私たちがふとした時に感じる「生命」や「生き死に」への根源的な畏怖… そういった様々な感情が、この映画を観ていると自然に引き出されてきました。 映像面は完璧。こんなに心地いい映像を劇場で観られただけでも価値があった。演技も最高。 音楽、モルダウが本当にいい場面で流れる。サントラ買い決定しました。 万人受けする映画では、間違いなく無いです。 カタルシスを得られる映画、号泣出来る映画は、山ほどあります。 デート用の映画、ファミリー向け映画も、沢山上映中です。 しかし、心で「感じる」映画を求めているなら、この一本でしょう。 個人的には、空いている映画館で、独りで観る事をおススメします。

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がみ

3.5神と人間の関係を、父子の葛藤に置き換えて描いた作品。難解+爆睡(^^ゞ

2011年8月21日
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鑑賞方法:映画館

 難解とは聞いていましたが、余りに深遠な哲学的な内容に、全編爆睡してしまいました。従って記憶の断片でレビューを書き込みすることをお許し下さい。  字幕翻訳者のベテラン戸田奈津子さんに言わせれば、本作は21世紀の『2001年宇宙の旅』だ!と評していました。なるほど、象徴的な映像が多く、そのワンカットごとに深い意味が込められていそうで、共通点を感じさせられます。  但しドラマとしてみていった場合本筋に全く関係ない風景ショットの連続には閉口してしまいました。ウトウトとしていたので、今日見にいく『ライフ』の試写会に来ているのかのような錯覚に囚われてしまうほどでした。  監督の言わんとするところは、よくある親子の葛藤を描くことに留まらず、ひとりの人間が生きていくことの意味を映像化したかったようなのです。仏教でいえば「諸法無我」と同意になる命の起源とつながりを挿入することで、主人公が存在している背景には、こんな無数の関係性があるのだよ。ひとりひとりは、独立して生きていくことは困難で、みんな依存し合って生きている無我なんだということが言いたかったのでしょうか。  タイトルの『生命の樹』というのは、聖書にも仏典にもおよそ世界宗教に扱われている概念。個々のいのちは独立しているようで、実は一本のいのちの樹に繋がっているという考え方です。およそ宗教が、今のように各宗に別れて相争う状態となる前のもとなる教えの時からあった根本概念なのでしょう。  劇中に描かれるジャック父子の確執は、本作にあってはむしろ伏線にしか過ぎません。恐竜時代まで登場する原始からの命の系譜があくまで本筋。それでこの父子の確執の意味するところは冒頭に旧約聖書のヨブ記の話が登場してくるように、神と人間の関係の比喩なんですね。威圧的な父親像は、人間を罰するユダヤ教やキリスト教の主なる裁き神になぞらえているのだと思います。その辺はフロイトやユングの心理学を彷彿されるものがあります。  キリスト教にならずとも、信仰を持つものにとって悩ましいことに、油断するとヨブのように打算的になり神仏と取引しがちになることです。信じてやるから金よこせ(^^ゞ見たいに。あるいは逆境の時に、自分は神仏に見放されたと勝手に信仰を投げ出してしまうことです。神仏の救いとは、世の父親に似て、決してその子供たちを突き放しているのではなく、魂が鍛えあげられる成長を暖かく見守ってるだけなんですね。しかし、子供の目からは、困ったときに手を差し伸べてくれない神仏に対して、勝手に見放されたと思い込んでしまう。さらに危機が迫ってくるとは知らず、神仏の示した戒律には逆らって自由を主張する。人間と神仏との関係は、実にこの作品に登場する父子にそっくりなんです。だから、信仰深い母親は、目に見える「あなた(神)」へ問いかけて、神に愛されている自覚を取り戻そうとするわけなんですね。 本作を分かりにくくしているもう一つの要因は、ジャックの少年時代と中年時代の二つの描かれる時間軸に全くつながりがないことです。それが、極端に断片化されて交差するものだから、まるでピカソの絵を見ているような混乱に陥ってしまうことです。  映像や音楽自体のクオリティは素晴らしいものを感じさせます。但し、分かりやすくて楽しい仕上がりの作品とは決して言えません。西欧的な一神教の風土に共感できるかどうかで評価が別れることでしょう。見にいくからには、それなりに睡眠を充分取って、気力充分で行かれることをお勧めします。

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流山の小地蔵

4.5すばらしい最高傑作

2011年8月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

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abba200

5.0酷評でも観て欲しい

2011年8月19日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

レビューを見たら想像したとおりの酷評が並んでいる。それでも地球は回っているし重要な映画である。観に行った10人のうち、9人が不満に思うかも知れない。しかし客が増えれば残りの一割の客の数も増える。だからぜひ観て欲しいと言いたい。 豊洲のユナイテッド・シネマでは最大収容人数のスクリーンで上映していた。平日午前だったのでガラガラだった。しかしすばらしい勇気に敬意を表したい。大スクリーンで映像美を堪能した。アカデミー賞は、ブラピが主演男優賞、あとカメラマンが撮影賞をとるかどうかで、ほかは駄目でしょう。あまりにも高尚すぎるから。

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MT515

1.0娯楽映画ではない

2011年8月19日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

寝られる

絶対にデート向きではありません!!意外すぎる内容に、失礼ながら、もうわけがわからず途中で爆笑してしまいました。別に、悪い映画ではないと思います。ただ、ブラピやショーンペンの名前だけで見に行くと大後悔します。かなり長い映画ですし。宗教観念がテーマだということはすぐに気がつきましたが、それにしても映像のテーマがランダム過ぎて意味不明です。ウーパールーパーとかまで出てきて、もう何でもありで、???って感じです(笑)この映画を大絶賛する人は、この映画を理解出来ない人たちを非難するんだろうな、とも思いつつ、私はこれは楽しめなかったですね。個人的に「未来世紀ブラジル」みたいな一般的受けしない映画も好きですが、だからってそれがみんなにとって面白い映画だとは思わないので、私の今回の意見もご容赦ください。ツリーオブライフは、映像は奇麗だし子役の演技なんかも最高でしたが、ちょっと偏った宗教観のおしつけがましい感じが漂っていたので、残念ながら好感は全く持てませんでした。学校はずっとキリスト教系の学校でしたし、キリスト教への理解もありますが、これはちょっと違和感のある映画でした。

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Hamaji

2.5自分には合わなかった

2011年8月19日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

今の自分は、いったいどこから来たのか、心はどのように形成されていったのか、そのルーツを辿る。だがこの作品、単にルーツを辿るドラマとは言い難い。抽象的な表現が多く、そのルーツも“生命誕生”にまで遡る。神の存在も見え隠れする。 これはむしろ現代版「2001年宇宙の旅」といえる。 ネーチャー的な映像が主で、ドラマがそれを補完する独特の構成は、多角的な目線で捉えた映像が実に美しい。気持ちがよくなって眠ってしまいそうだ。 このテレンス・マリック監督、映画の製作にあたって通常の絵コンテを描くのだろうか? すごく興味深い。 もちろん、できあがった作品にカット割りはあるのだが、そのどれもが通常より遙かに長回ししたフィルムを素材に、それらを紡いで一本の作品にしたように見える。明らかに通常の編集作業とは異なる気がしてならない。もし、そうだとすると、もの凄い量のフィルムを消費して作品が作られたことになる。VFXのパートも、そこまでやるかというほど多い。 そこまでしてテレンス・マリック監督が訴えたかったものは何か? そこに共有できる価値観があれば素晴らしい作品なのかも知れない。 だが、自分には合わなかった。睡魔と闘うので精一杯だった。 ビスタ・サイズとは思えない画面の広がりと奥行きは賞賛できる。 p.s. 若きジャックと中年ジャック(ショーン・ペン)も似ているが、オブライエンの才能を引く次男R.L.の顔がブラピにそっくり。

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マスター@だんだん

2.0ヨブ記でなくてもいいじゃない

2011年8月19日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

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harunoyonosuke

2.0長すぎる

2011年8月18日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

長すぎる!1時間半くらいにできるだろ子の映画の内容なら! 映像は綺麗でしたが、「DRパルナサス~」以来の久々に「早く終わんないかな」と思う苦痛の映画でした。

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ゲオルゲ・ハジ

1.0何じゃこりゃ?

2011年8月17日
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鑑賞方法:映画館

難しい

自分には難し過ぎました。さっぱりワケが解らなかったです。大半を占めた神秘的(?)な映像は何の意味があったのかすらサッパリです。

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mitsuru

1.5個人的感想ですが…

2011年8月17日
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悲しい

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シゲさん

3.5映像は美しく、俳優たちの演技もすばらしいが、観念的!

2011年8月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

観る前から、単純な映画でないことは覚悟していたが、やはりよくわからなかった。まず、キリスト教をよく知らないので、ヨブ記と言われても何の事だかさっぱりわからないし、その考え方にもついていけなかった。仏教的?だと、信じる者は救われるのかと思ったら、この映画の引用をつなげていくと、いくら信じていても災いはやってくるようだし、それでも信仰せよってつらくないか? 過去のパートの家族の描写はなかなか良いと思うが、次男が何故亡くなったかがラストに描かれるのかと思ったら、そうでもないし、話が飛躍して大きくなりすぎて理解を超えていた。わかる人にはわかる映画なんですかね???

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瑞

5.0ああー、これは難しい

2011年8月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

正直なぜこっちを全国公開にしてミスターノーバディを小規模公開にしたのか理解に苦しむ。 こちらの方がよっぽど難しいだろうに。 まさかブラピ目的でツリー・オブ・ライフを観に行った愚かな人がいないことを願って止まない。 宗教意識の低い日本人には理解が困難であることは確実である。もちろん私も含めて。 大学で宗教学を専攻している、もしくはしていた人にはきっと大変興味深い内容だったと推測できる。 しかし、父との確執にはかなり共感できる部分があったし、映像表現もミスターノーバディに劣らず素晴らしかった。 暇なときに観たい一本。

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hans24

1.0映画?

2011年8月16日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

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Helguera

2.0これが受賞作?

2011年8月16日
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鑑賞方法:映画館

難しい

5本しか撮っていないというテレンス・マリック監督の作品。ブラッド・ピットとショーン・ペンというハリウッドの2大スターの競演。2001年宇宙の旅に共通するテーマ・・・という宣伝に惑わされて期待感いっぱいだったが、「何じゃ、こりゃ」という期待はずれ。久しぶりの「金返せ!」というがっかりの映画。 テレンス・マリック、買いかぶりじゃあないの。

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ルイス

2.0久々の爆睡zzzz

2011年8月16日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

やはり私には カンヌ受賞作品 なによりテレンス・マリックは鬼門だった。 予想のごとくの爆睡。 爆睡者が言うのも何だが、 他人のいびきの轟く劇場も久々だったな~~!! かつて、 テレンスってあんまり共興的に日本ではいい感じでない気がしたけど ミニシアターでのゆっくり楽しむ映画な作品で ブラピ&ショーンペン テレビ広告に誘導され満席の劇場 最初から爆睡覚悟の私と違い もっと何かを期待された観客が文句を申して帰る方多数!! 私のように爆睡覚悟でテレンスに挑むとか 耽美・・・ さすれば文句も自分に合わないですむはずです。

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たむさん

3.5限定できないテーマ

2011年8月15日
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悲しい

難しい

幸せ

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トーレス

4.0???だったけど。

2011年8月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

幸せ

寿命、運命、善行と幸福の理不尽、誰しもが抱くような永遠の疑問にキリスト教的な視点で答えているのであろう映画です。僕はキリスト教信者ではないけれど云わんとする事はなんとなくわかります。仏教でいえば四苦八苦、一切皆無の概念に近いものなようです。絶対的な信仰心の強さと現世利益のギャップに悩み、それでも神に帰依するのにいわゆる”幸福”になれないその苦しみは信仰心が強いほど深いのでしょう。それでも現世的な意味でなく宗教的な意味で”幸福”を得られた姿に癒されました。

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シゲヤス

3.0宣伝ミスか?確信犯か?

2011年8月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

去年愛知トリエンナーレで似たようなアート作品を沢山見た。 表現が似てるとかでは無く、作者の頭の中を精一杯映像化しました。 という感じ?私は好き。だけど、これを見るつもりで来たのじゃないのよ。 だってテレビの番宣とか全然違うイメージじゃん。 トリエンナーレで見たなら感激したかも… でもさ、ヒューマンドラマと思って来たしね。 まさか、脳が破壊されるようなヘビイな作品(私にはね)とは思わないから… 回りの観客に気を使ったわ。広告に偽りあってすいません的な… ちょっとね。メジャーな役者が出てるからって、 ショッピングモールのシネコンで公開するのは罪だわね。 帰りにコクリコ坂見て精神のバランス取って帰りました。

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ころけーしょん

5.0覚悟せよ。

2011年8月14日
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知的

難しい

幸せ

この映画については、自前のブログでも、某映画サイト(Xxxxx!映画)でも感想を書いたが、ネットやその他で様々な感想を聴く内さらに言いたいことが沢山できた。レビューの精神から外れた愚痴になるかもしれないが御勘弁を。 本作は…陳腐な言い方だけど…非常に芸術的で、片やエポックメイキングな映画、片や完膚無きまでに理解不可能な愚作と、半々に分かれることは、絶対に不可避であろう。 その理由は、理解の仕方が無限に有りすぎて、あるいは理解の対象が余りに巨大で、結果として理解を拒むという印象を持たれたという所か。 要は理解が出来ない映画に対するスタンスの違いだ。僕はたまたまそう言った映画も好きかどうかは兎に角、嫌いじゃないし、深く感情の揺らぎを覚えてこの点数にしてるだけで… 前述のサイトは、あくまで私感だが「映画は娯楽だ、それ以外は有り得ん」といったスタンスの人が全体的に多く、故に本作の感想の三分の二は否定的な意見だ。…あ〜待って!否定が駄目と言うのではない。「自分には分からないから、他の人の感想が楽しみだ」といった穏やかな人もいれば、「0点は無いのか」「単館でやれ」「人生最悪」といった怒り心頭の人、酷いと「長々書いて誉めてる奴は全員配給会社の回し者だ!」という、心から作品を評価してる人からしちゃ全く不本意な嘲罵をかます人も。 そこら辺の言及は止すとして…しかし、こんな毀誉褒貶入り乱れる感想を観る内に、はたと気付く。誉める人も、貶す人も、皆躍起になっているみたいだ。まるでモノリスを取り囲む猿達のように。生身の感情が引きずり出される。茫然とした顔で「先生流石です」と顔を少し赤らめる人々の横で「おい、あの評論家気取りどもを焼き殺せ!」という怒号も聞こえる。そんなchaosな状況は始めてだ。 皆本気でぶつかり、それなりの感触を得て、感情の進むように感想を書く。型破りの作品の前に為す術無く立ち尽くし解釈を急いだり、感覚に任せたり、無性に腹が立ったりする。(型破り≠素晴らしい) こんな型破りを何食わぬ顔でかますテレンス・マリックにはほとほと感心だ。きっと毀誉褒貶の嵐を見て、微笑しているのだろう。こんな物をマジに作るなんて狂気のような物すら感じる。 映画は娯楽だと言う人、映画を観て少しでも損をしたくない人は、観ない方が良い。それでも観ようという人は、覚悟を…映画を見終わった時から、貴方はテレンス・マリックの掌の上にいるのだ。

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鎌鯱

4.0語り継がれる映画

2011年8月14日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

テレンス・マリック監督最新作、ブラッド・ピット×ショーン・ペン共演、カンヌ映画祭パルムドール…話題には事欠かない“話題作”。 テレンス・マリックの映画なので、どんな映画かある程度覚悟して観に行ったら… 期待通りの映画だった。 期待通り、難解、哲学的、見る人を選ぶ映画だった。 おそらく、映画の半分も理解出来ていないだろう。 ホームドラマかと思いきや、話が一気に宇宙へ、あらゆる“生命”の誕生へと飛ぶ。 確かに難解で最初は苦労したが、その圧倒的な映像世界に徐々に魅了されていった。 映像で見せ、後は見る者に委ねる…そんな映画は最近無く、「2001年宇宙の旅」を思い出した。 ホームドラマと宇宙、生命の誕生…何の関連も無いように思えるが、そうではない。 宇宙の始まりと共にあらゆる生命が生まれ、並行して生きていく。 宇宙という大きな生命と人間という小さな生命。 どれも生命には変わりない。 それを圧倒的な映像で表現したテレンス・マリック、やはり伝説的だ。 おそらくこの映画、何年経っても答えは出ないだろう。 でも、「2001年宇宙の旅」もそうやって語り継がれて来た。 最近は答えが簡単に出る映画や分かり易い映画が多い。 そんな中で、こんな映画があってもイイ。

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近大