「観所は変われど。」アメイジング・スパイダーマン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
観所は変われど。
リメイク、じゃなくてリブート、っていうんだ?今作は^^;
どちらでもいいんだけど(爆)なんでまた作り直し…?と
思うほど、前三部作は面白かった。
なんならS・ライミに生涯作り続けて欲しかったくらい(爆)
…な~んて思ったら、サッサと彼は三部作で終わらせた。
こういう潔さも大正解。(正確には降板したんだけど)
だからより一層の「なんで?」感が満載だった本作。
確かに主人公が少し(だいぶ?)カッコ良くはなったけど^^;
ところが観てみると、けっこう面白い!
さすがに第一作を観た時の躍動感には及ばないものの、
少し深みを増した人格形成、科学的根拠など見所がある。
明るく楽しいヒーロー物語!とはある意味一線を画した
内容であるのと同時に、世情を踏まえた身軽さや冷静さも
加味してあるように思われる。
まぁ…これはもう、好き好きとしか言いようがないので^^;
(どう味付けしていたって、スパイダーマンはスパイダーマン)
前作をキャスト一新でちょっと変えてみたんですが、いかが?
…という、大胆で繊細なこだわりが却って面白かった。
友人が言っていたが、
アンタも好きねぇ~♪スパイダーマン。という感じなのだ。
好きなものは、何度観ても(どう変わっても)好きということか。
A・ガーフィールド、顔からして妙に繊細で神経質な印象が。
今まで観てきた役も、利用されたり捨てられてみたりと(T_T)
あ~なんだかピーターにピッタリな感じなのだ。
トビーのピーターって、イケてないいじめられっ子なんだけど、
どちらかというと彼特有の(あっけらかん的)明るさが支配してか
今回のような暗い辛い傷だらけの印象がそれほど強くない…。
陰と陽の使い分け、とはいわないが観比べるのも面白いかも。
あと…どうなんですかねぇ^^;
一番の期待は、ヒロインなんじゃないですか!?だってあの当時、
散々叩かれてましたもん!ねぇ…K・ダンスト。凄かったですよ^^;
でもトビーと似合ってたと思うんですよね、ある意味(似た者同士)
今回はグウェンですか…E・ストーン。
こちらの二人も何気に似合ってると思うんですねぇ…私的には。
しっかりものの肝っ玉彼女と、ひょろいお兄ちゃん。って感じが。
もともとこのグウェンって、原作にも登場しているんですねー。
スタン・リーは、こっちをピーターの妻にする予定だったんだとか。
ベンおじさん(M・シーン)も、メイおばさん(S・フィールド)も、
皆巧いですね。今回の敵はコナーズ博士・リザード(R・エヴァンス)
だけど、この人も完全な悪役ではないところがいい。
悪役にドラマをもたせるのって、こういった人情系の対決モノには
不可欠な要素で、それがどの位作用するかで観客の感情が変わる。
今回のリザードは、化けてからがまったくつまらなかったけど^^;
ピーターと同じ負の要素が強いところが妙に哀しくて、やはりいい。
原作では協力関係にあるらしいけど。
既視感アリアリながら、楽しめたということは
どう違ったアプローチを仕掛けても、面白いものは面白いってことか。
相変らずクモは大の苦手なんだけど^^;
もちろん続編も観に行くぞー!という気だけは満々な私。
(グウェンのパパも良かった(T_T)しかしすぐ正体明かすのね、今回)