「マーベルの豪華な予告編。」インクレディブル・ハルク マロピさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベルの豪華な予告編。
アン・リー作品から、まだ5年しか経っていない。
それなのに、ハルク。
何を今さら?
映画やマーべル情報に詳しい方ならすでにご存知、これから続々とスクリーンデビューするマーベルコミックとの連動への序章。
ハルクは、その壮大な予告編に過ぎない。
ハルクを観ないと、これから公開される「アイアンマン」、「キャプテンアメリカ」・・・などの超大作に乗り遅れるまでとは言わないが100%楽しめなくなる可能性がある。・・・というわけで観てきました。
正直、アン・リー作品はあくびが出る作品だった。
ハルクになる過程をうじうじうじうじ描いてしまい、あくび連発。しかし、今作のオープニングは素晴らしかった。これぐらい速く畳み掛けて、のちにストーリーの中で説明する手法は良いテンポを生み出す。
エドワード・ノートンを始めとするキャストの演技も悪くない。逃亡者としての苦悩、愛するものを愛せないもどかしさ、悲しみをたたえた瞳の演技、流石はエドワード・ノートン。
残念なのは戦闘シーン。アボミネーションの登場も悪くは無いが、ハルクとの戦闘シーンはCGでゴジラを観てるようだった。ちょっと興醒めしてしまうんだよね。
頭の中でCGだしなあ・・・と醒めてみちゃってる。しょうがないんだけど、「ヘルボーイ」みたいに人間味を感じさせてくれるといいんだが、どうも作り物感がぬぐい切れなかった。戦いのパターンもイマイチだったし。
せっかく、ヒクソン・グレーシーのもとで修行したんだから、腕ひしぎの一つでも見せてくれればよかったのに!!
一番の見せ場なのに、そこで興醒めしたぶんマイナスポイント。
総合的には良質なアクション映画となっており、今後続くのマーベル映画の予告編としては悪く無いと思う。