「爽快な気持ちになれるアクション超大作」インクレディブル・ハルク SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)
爽快な気持ちになれるアクション超大作
「ダークナイト」より深みはありませんが、「ハンコック」よりはいろんなことにおいて科学的根拠があり、面白かったです。
実験によるアクシデントにより怒りの感情を抑えられなくなると緑の怪物君になってしまうブルース バナーはそれ以上の強大な力を手に入れようとする軍のエース・ブロンスキーの陰謀を阻止しようと戦いを挑みます。
注目はエドワード ノートンやウィリアム ハートの演技、ピーター ジャクソン版「キング コング」を彷彿とさせるラブストーリー、派手なアクションシーン、そして、この作品ピッタリな映画音楽です。
特にBGMが軽快で素晴らしく、ついサウンドトラックを買いたくなってしまいました。
キャスティングについて言えば、エドワード ノートン、リブ タイラーそして、ウィリアム ハートは適役だったと思いますが、なぜ悪役にティム ロスを選んだのかはわかりません。もしも、私が監督だったらジェイミー フォックスのようなタイプを起用していたと思います。
それから、リブ タイラーのキャスティングは”ミスではないか”といろんなところで言われていますが、私はそうは思いませんでした。アン リー版「ハルク」のヒロイン・ジェニファー コネリーよりモノをはっきり言いそうなタイプの女性を作りあげていてよかったと思います。
クライマックスのバトルシーンは少々うるさかったものの“図体がデカくなった二人の酔っ払いを観ているようだった”とはとても言えないくらいすごかったです。まさかあんなものやこんなものを投げるとは思いませんでした。
この作品に大きな弱点はないのですが、欲を言えば、ブルースとヒロインのべディーとのベッドシーンでブルースの心拍数が上がりすぎてハルクに変身してしまったらもっと面白かったのにと思いました。
とにかく、夏の暑さを忘れさせてくれる爽快な作品でした。
なお、本編のラストシーンにあの男がカメオ出演しています。
出てきたとき思わず「あっ」と言ってしまいました。