「見どころわからず…。」インクレディブル・ハルク ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
見どころわからず…。
クリックして本文を読む
優秀な人物なのに、序盤はひたすら軍やチンピラに追い回されて逃亡し、最終的に戦闘狂のブロンスキーにケンカ相手として目をつけられ戦ったあげく、愛する人の前から姿を消さざるをえないヒーロー=ハルクのブルースがあまりにも不憫…。なんか湿っぽい作品だった。
そして不憫な割にその悲しさが物語の構造の核となっているわけでもなく…。
個人的には色々消化不良の作品だった。
たとえば映画「ダークナイト」では、ヒーローであるバットマンの悲劇性や苦しみが「正義」についての問題提起になっていた。バットマンが悲しみや戦うことのジレンマを背負うから観客がヒーローという存在について考えざるをえない作品になっていた。(と私は思った。)
本作のブルースはそういう感じでもなく、ひたすらロス将軍の判断ミスの尻拭いをする感じになっていたのが観ていてフラストレーションが溜まる…。
ていうかロス将軍が色んな元凶な気がする。
娘のベティが怒るのもわかる。
ていうか割と世の中にとって大変な驚異のハルクという生物兵器の話がベティ父娘とその周辺の話として終始していたのもモヤモヤ…!
そんなこんなでせっかくのベティとブルースもロマンスもあまりグッとこず。
個人的には楽しめなくて残念…。
アクションや軍兵器がドッカンドッカンするのは派手で良かった。
コメントする