シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
全167件中、21~40件目を表示
灯台
こういう閉ざされた世界の映画は閉塞感が強すぎて苦手。ただこの主人公は決して抜け出そうとするのでは無く、犯罪者の精神病監視施設の闇を暴こうと、孤軍奮闘で動きまくる。
何が誰が正しいのか?自分の周りさえそう思わされているのかもしれないと思うと恐ろしや。
途中でそっちかもなぁと思う部分が出てきて最後の展開、あんな事があるとどうが彼にとっての幸せなのか、考えさせられる。
絶海の孤島にある凶悪犯罪者収容施設で捜査にあたる捜査官。 銃を没収...
絶海の孤島にある凶悪犯罪者収容施設で捜査にあたる捜査官。
銃を没収され、孤島に閉じ込められた状況で窮地に陥る。
終盤の展開はなかなかスリリングだった。
結末は予想できたが。。。。
ゴーストハウスだったか。。。タイトルが忘れたが、似てるね。
誰か知っていたら教えてください。
娘と暮らして、夫の戦争からの帰りを待つ妻。
家の物音、幽霊の気配に悩まされるが。。。といったストーリー。
妄想と真実
2010年(アメリカ)監督:マーティン・スコセッシ&ディカプリオの4度目のタッグ。
原作はデニス・ルヘイン(ミスティック・リバーの作者)
精神医学・精神分析学に迫ろうか・・・と言う作品でした。
心の仕組み&代償そして妄想・・・信じたい心」など・・人間の心は、「代替え案」を真実と思いたいし、信じるのですね。(この辺り無実を真実だと思い込む死刑囚にも似ています)
この映画は時代設定が1954年。
主人公は連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)
彼はボストン港にある孤島(シャッター・アイランド)に忽然と姿を消した患者の捜索に訪れます。
シャッター・アイルランドにあるアッシュクリフ精神病院は、殺人を犯した重罪犯などが送られる要塞のような精神病院でした。
その夜モンスーンが来て大嵐。
フェリーはもちろん欠航になり、テディは相棒と島に閉じ込められてしまう。
(実際にはたった2泊3日の物語です。)
テディはこの島の精神病院には、陰謀があり患者は生体実験され、ロボトミー手術が横行している・・・
テディは熱くなり勝手に島の灯台をロボトミー手術の現場だと踏み込みます。
病院長のジョン・コーリー医師(ベン・キングスレー)が居ました。
悪役が多いキングスレーなので、私も疑心暗鬼になります。
この映画はとても仕掛けの多い映画です。
シャッター・アイルランドの精神病院の巨大な陰謀を暴くのだ・・・とテディは言います。
しかしこの前提をどこまで信じていいのか?
テディが兵隊として第二次世界大戦の終結時に行ったナチス将校への処刑。
テディの妻ドロレス(ミシェル・ウィリアムズ)の焼死。
この2つの事件はテディにとっては消すことの出来ない「心の痛み・・・トラウマ」になっています。
妻の亡霊が何度も現れ、その度にテディの心は乱れ、放火犯人のアンドリュー・デイビスはこのシャッター・アイランドにいる!!
彼を殺してやる!!
と息巻きます。
重厚なタッチと映像。
シャッター・アイルランドのC棟はまるで巨大な刑務所のようです。
《孤島に閉じ込められた精神を病む重罪犯への虐待行為》
そんな前提を匂わせせながら、実は全く違う「テディの正体そして心の闇」
心理サスペンスなのに謎解きとしても興味深い作品でした。
見事な映画化。さすがマーティン・スコセッシ。
(原作既読)①あのトリッキーな小説をどう映画化するのか興味津々だったが、さすがスコセッシ。映画作りの巧さは相変わらずです。②。如何にも不可能万歳のようなミステリーらしい導入部、捜査を進むにつれ深まる謎。本当の事を話しているのかわからない登場人物達。捜査な進展に連れて悪夢や幻想を見て錯乱していくエディ(ここにもトリックあり)。そして最後度肝を抜く真相が観客の前に提示されます。最後まで途切れない緊迫感。スコセッシの演技力は衰えず。③原作にはまんまと騙されてしまったけれど、映画では原作をなぞるだけでなく、ところどころエディの悪夢や幻覚を映像化しなたシーンやカットが挿入されるので、映画を先に観た人は原作を読んだ人よりも果たして早く真実にたどり着けるでしょうか。④ディカプリオを難役を好演。最初は颯爽とした連邦保安官として登場したが(船酔いで吐いてたけど)、事件を捜査しているうちに悪夢や幻覚、頭痛に悩まされてボロボロになりながら真実に近づこうとstruggleし、ラストでは大芝居を見せる。すべて自然で且つよく考えられた演技であった。⑤脇を固める俳優も演技派ばかり。マックス・フォン・シドーもゲスト出演みたいなものだが作品に重みと説得力を加えている。御贔屓ミッシェル・ウィリアムズも終盤の演技に狂気を滲ませて印象的(“My school is in.”の台詞を言うときの目の演技)。⑥悲惨な現実に向き合えずに現実逃避して自分の空想の世界に逃げ込むというのはあり得る話。しかし、治療のためにここまで大芝居をうつことは現実的にはあり得ないだろう。そういうフィクションの世界をどれだけ映画的リアリティを持たせた作品にして観客を楽しませる(騙す)のかが監督の腕。そういう点で久々に上手い演出を堪能した次第。日本の監督にも勉強して貰いたい。
裏切られたのは、レオ?観客?
謎の孤島を舞台に、サスペンスが進行していく。
形としては、「シックスセンス」と同じ形式で進行していく、謎解きドラマ。
それどころか、オチまで、同じだとは…
これ、ディカプリオは当然、脚本に目を通してから出演に踏み切ったんですよね。「俺、地雷踏んでない?」って思わなかったのかな。
2017.5.30
モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか
レビューの書いたら全てがネタバレになりそうで怖い
ミステリーホラーとしての完成度の高さ
はかなりの物
ラストの衝撃と
その後の主人公の行動は
人それぞれの感じ方があり面白い
ラストの演技
先にフラクチャードを見ていたので、どちらが本当のことを言っているのか、狂っているのはどちらかと観ているものを翻弄させ考えさせるテイストは似たものがあるなと特に驚きはなかった。ただラストの演技は印象に残った。
切ない気持ちが残ってしまう物語
島の歴史背景と主人公のバックボーンやトラウマに病。それらが見事に絡み合った質の高いミステリー作品。
孤島という閉ざされた空間で、狂気がチリチリと迫ってきます。
終始虚実が見事に入り混じり、今何処に立っているのか観客もわからなくなって来るんですね。
大小様々な伏線が多数散らばっており、終盤には色んなことが見えて来て一つに繋がって行く様は見事でした。
「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」この言葉に作品の全てが詰まっているのでしょう。
何とも切ない気持ちが残ってしまう物語でした。
全てを疑え 本作の結末すら疑え これこそが本作の本当のテーマだったのだと思う
スコセッシ監督の初ミステリー作品
原作の時代設定が1954年だから、ヒッチコックの黄金時代の真っ最中の時代だ
「ダイヤルMを廻せ!」、「裏窓」はその年の作品だ
ヒッチコック作品へのオマージュやリスペクトが散りばめられているのはすぐに気が付くところ
フェリーの船上シーンや、ジープに乗って会話するシーンは、ヒッチコック作品の古典的な合成シーンをわざとチープに再現している
監督がノリノリなのが伝わってくる
さて、ヒッチコックなら粗方観ているというようなミステリー映画好きならば、中盤でオチはだいたい予想できたと思う
ヒントも伏線も沢山フェアに提示されている
全ては逆であり、テディの妄想であった
そういう物語だ
そういうことであらゆるシーンが説明がつくようになっている
何気ないセリフも仕草も視線も、すべてそれで整合するようになっている
だが、果たしてそうなのか?
それもまた病院側がそうテディに思わせているのでは無いのか?
そのような疑念を観客が持つようにスコセッシ監督は解釈の余地を残すように撮っているのだ
種明かしをしたなら、全てを明確にして構わない
むしろ、そうすることによって観客はどんでん返しの決着が確実になり安心できる
そこにカタルシスも与えられるだろう
きっとヒッチコックならそうしたはずだ
しかし、本作はそうではない
テディの妄想だったことで決着したようで、まだ疑念がモヤモヤと残ったまま観客はエンドロールを迎えてしまうのだ
きっとそれはわざとだ
全てを疑え
本作の結末すら疑え
それこそが監督が、本作で撮りたかったことなのだと思う
今日は2021年12月8日
日本のコロナワクチン接種人数は1億人を超えたとのニュースを目にした
自分も2回の接種をとっくに終えている
しかし世の中には反ワクチンの人がいるらしい
何か良くわからない陰謀論を主張していると言う
まるでテディのようだ
反ワクチンの彼らは、テディのように妄想の中にいるのだろうか?
彼らは大真面目に陰謀を暴こうとしているのかも知れない
シャッター アイランドは現在進行形だったのだ
いや、それで斬って捨ててよいのだろうか?
反ワクチンだけでなく、他の事ならどうだろう?
メディアで報道されることは、全部本当にそうなのだろうか?
テレビや新聞で報道されたことは全て正しいことなのだろうか?
そうではないことを私達は知っている
メディアの政治的な志向により、彼らが恣意的に事実に角度をつけた記事にして、全く違う印象にしたり、実際は逆であったり、そもそも無かったことを記事にしていたりしていたではないか
そのことを私達は知っている
かって、それを指摘し反論しようものなら、テディのように狂人扱いされたりしたことも知っている
ならば世の中全てがシャッター アイランドではないか
最後のセリフ
「どっちがましかな。
モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」
意味が全く違うように聞こえて来はしないか?
世間が正しいと思うことが、本当に正しいのかどうか、
怪しいと思うこと、おかしいと思うことを、おかしいと言える「モンスター」で生きるのか
それとも大人しく波風たてずにメディアの言うことを疑いもせず、鵜呑みにして信じる「善人」として、自分の頭で考えることを止めた存在になるのか
全てを疑え
本作の結末すら疑え
これこそが本作の本当のテーマだったのだと思う
物語が映像に頼り過ぎてしまった為に、サスペンス性は微妙。前半の時点...
物語が映像に頼り過ぎてしまった為に、サスペンス性は微妙。前半の時点で妄想もしくは幻覚の場面が入る為に、後半に入ってからが長く感じてしまう。
大好き!な設定〜!!!
ずっと見たいと思ってた映画。やっと見れた、、、
2通りの見方があるようですが、、
私はあのラストの灯台のカット、、、意味深だなぁ。
セリフと合わさると、、
うん。こっちだと思う。
大好きなマークラファロに釘付けでした、、、
あの人の表情のお芝居さいこうです✨✨✨
ミステリーものでもスコセッシの作品は面白い!
現実は残酷で切なく辛いから、虚構の世界に逃げるのも間違っているとは言えないのではないか。
スコセッシが挑んだミステリーという新境地、先が読めるようで読めない展開と、不安や恐怖を煽らせる演出、更には現実と妄想での二面性を帯びたキャラクターの描かれ方が、最後まで観客に飽きさせることなく作られていて、流石だった。
現実は実際に救いようがなく、虚構に逃げ込んでしまう主人公をよく理解できた。その上で本編に多々散りばめられている不自然な点は、全て最後の伏線だったのかと思うと素晴らしい。
本作は俳優が、現実と妄想の2つのキャラクターを演じなくてはならないので、かなり大変だと思うのだが、しっかり演じ分けられていたと思う。ディカプリオは流石としか言いようがないが、個人的にマーク・ラファロの安定感ある演技も素晴らしかった。
本作は、ただのミステリーに収まらず、人間が抱える罪悪感を独創的に、どのように向き合っていくのかということが描かれていて、スコセッシっぽい作風だった。彼は"最後の誘惑"から付きまとう"人はどのように罪と向き合わなくてはならないのか"という答えのない問を、映画で表現し続けているのだろう。
ただ唯一残念だったのが、本作がロボトミーを肯定しているということだ。最後のシーンでディカプリオは、現実に戻ってきたが、その罪を背負って生きていくのが辛すぎるため、現実を放棄する選択をする。辛いことから逃げること自体は、罪に対するひとつの解であるから、問題ないのだが、その手段がロボトミーであり、更に自ら進んで廃人となり、自ら思考することを放棄して一生を凄すという選択をしたということだ。このラストはあまりにも残酷で悲しいが、ちゃんと罪に対する解も描けていて素晴らしくもあった。脚本を読んだ時、このラストを見て、本作の監督を引き受けたスコセッシも納得できる。
二回観たくなる
怖いのが観たくて鑑賞したので
初めは怖くないなぁ〜って拍子抜けだったんですよ、
が。途中からあれあれあれ??
と伏線回収
と思いきや
幻覚と現実とどっち??
と引き込まれて終了。
あなどるなかれスコセッシ。
最初からも一度真面目にみます!
ネタバレ厳禁タイプの映画
そして溢れ出るインセプション感。デカプリオ主演で、現実と夢が混同したような演出で、どこかノーラン臭がする。
そんなこと思ってたら、ラストシーンも似ててびっくり。笑
なんかうっすらオチを知ってたので、伏線があからさまに感じたけど、知らなかったらどうなんやろ。
丁寧に伏線張ってるし、なんか変だなって思ったことは後で解決する。
オチは賛否両論ありそうだけど、おれは賛成派だし、むしろこれはかなり好きな部類。
それだけに、オチを知らずに見たかったわ。
全167件中、21~40件目を表示