シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
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あまりひねりがなかったかな
1954年、失踪した女性患者の謎を探るためにボストン沖の孤島に建つ犯罪者用精神病院を訪れた米連邦保安官テディ・ダニエルズ(ディカプリオ)に次々と不可解な出来事が起こる(解説より)
不気味なストーリー、途中から誰も信用できなくなる展開。
が、途中でこのストーリーの種明かしになんとなく気付いてしまった。
某サスペンス映画の真似事っぽく思ってしまった。
最後テディ(いや、正しくは…)は全てを受け入れた上で、灯台に行くことを選んだのだろう。
割と単調な進行であるが、飽きさせない構成?演出?はよかったと。
人は世界を在るがままに観ている
島の収容所から消えた女性を探しにきた保安官。なんだか少しずつ、おかしい気がする…………?
閉鎖的な島だから、まあこんな態度なのかもな、と思ったら、そういうわけでもなく。だんだん『あれ?色んな人がおかしいな?』と思ったところに、入る謎の夢。
テンポよく謎をちりばめられ、テンポよく回収してくれるミステリー。色んなところに伏線があり、何気ない発言すらも伏線なので、最後まで見ると本当に気持ちいい。話は気持ちよくないけど。ミステリ好きにおすすめ。
このあと味の悪さ、たまりません。
"映画"としての救いと希望
精神疾患を描いた本作
「これは現実なのか?妄想なのか?」途中から分からなくなり、テディの正体は中盤から予想できつつ、ラストはどんでん返しとまではいかないまでも現実を突きつけられる場面は秀逸で唸った。
言わずもがな悲しい話だが、私はラストに救いを感じた。現実を受け入れているのかどうかは様々な専門家の知識や経験を持って測ることを試みても、結局最後は本人次第。
考え語る点は多くあるがそれをモヤモヤさせずに後味として受け入れられる映画になっているところは素晴らしく、流石といったところ。
「結局良い人たちだったってこと?でも治療法は…」
でも、それすらテディにとっては救いであり希望だったのかも。
スコセッシがホラーと虚構世界を描くとこんなに現実を恐ろしく描くことができるのか。
もう一度見たい
灯台
妄想と真実
2010年(アメリカ)監督:マーティン・スコセッシ&ディカプリオの4度目のタッグ。
原作はデニス・ルヘイン(ミスティック・リバーの作者)
精神医学・精神分析学に迫ろうか・・・と言う作品でした。
心の仕組み&代償そして妄想・・・信じたい心」など・・人間の心は、「代替え案」を真実と思いたいし、信じるのですね。(この辺り無実を真実だと思い込む死刑囚にも似ています)
この映画は時代設定が1954年。
主人公は連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)
彼はボストン港にある孤島(シャッター・アイランド)に忽然と姿を消した患者の捜索に訪れます。
シャッター・アイルランドにあるアッシュクリフ精神病院は、殺人を犯した重罪犯などが送られる要塞のような精神病院でした。
その夜モンスーンが来て大嵐。
フェリーはもちろん欠航になり、テディは相棒と島に閉じ込められてしまう。
(実際にはたった2泊3日の物語です。)
テディはこの島の精神病院には、陰謀があり患者は生体実験され、ロボトミー手術が横行している・・・
テディは熱くなり勝手に島の灯台をロボトミー手術の現場だと踏み込みます。
病院長のジョン・コーリー医師(ベン・キングスレー)が居ました。
悪役が多いキングスレーなので、私も疑心暗鬼になります。
この映画はとても仕掛けの多い映画です。
シャッター・アイルランドの精神病院の巨大な陰謀を暴くのだ・・・とテディは言います。
しかしこの前提をどこまで信じていいのか?
テディが兵隊として第二次世界大戦の終結時に行ったナチス将校への処刑。
テディの妻ドロレス(ミシェル・ウィリアムズ)の焼死。
この2つの事件はテディにとっては消すことの出来ない「心の痛み・・・トラウマ」になっています。
妻の亡霊が何度も現れ、その度にテディの心は乱れ、放火犯人のアンドリュー・デイビスはこのシャッター・アイランドにいる!!
彼を殺してやる!!
と息巻きます。
重厚なタッチと映像。
シャッター・アイルランドのC棟はまるで巨大な刑務所のようです。
《孤島に閉じ込められた精神を病む重罪犯への虐待行為》
そんな前提を匂わせせながら、実は全く違う「テディの正体そして心の闇」
心理サスペンスなのに謎解きとしても興味深い作品でした。
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