愛を読むひとのレビュー・感想・評価
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スティーブン・ダルドリー監督らしい作品
映画館で流れる予告編に興味津々で、公開が待ちきれずに
思わず公開前に原作を読みました。
原作では、マイケル本人が語り手で描かれているので
あまりハンナの心情が掴めず、彼女の存在は謎めいた感じでしたが、
ケイト・ウィンスレット扮するハンナを映像化して
彼女の表情や身振りから、
苦悩や喜びがリアルに伝わってきたように思います。
母親ほどの違う女性への憧れ・・・
男の子ならきっと誰でも経験があるんでしょうね^^
でも中盤以降、ガラリとストーリーがかわります。
ただの情事映画ではありません!!!
それにしてもケイト・ウィンスレットの怪演ぶりは凄かった!!!
これはホントにアカデミー賞もんって感じで
ビックリ!お見事です\(^o^)/
何度もアカデミー賞候補にノミネートされている彼女。
この映画でこそ、彼女の演技力の深さが世界中に承認できることでしょう。
原作でも映画でも、
ハンナがヒステリックに乱れるシーンが多々あり・・・^^;
やっぱりオンナってヒステリック・・・
・・・って思わずに(笑)
ちゃんと理由があるんですから・・・
マイケル役の新人デビッド・クロス君
なかなかイケてますな^^
今は亡きヒース・レジャーを思い出させてくれましたね。
レイフ・ファインズも影のあるキャラを任せたらピカイチ☆
キャスティングはバッチシでした\(^o^)/
原作でも感じたんですが
マイケルやハンナの心情があいまいな気がしてなりません。
キャストたちの本心を抽象的にして、
後は読んだ側、観た側に託すのかなぁ~
そこんとこ伝統的な文学作品まっしぐら!!!って思えます。
6月19日109シネマズ高崎にて観賞
足りない・・・チョット・・・が。
この作品を観るにあたり、B・シュリンクの原作を読み返しました。
原作では、二人のラブシーンはもっと緻密に、濃厚に描写されていました。
シネマでは、何故、マイケル(原作ではミヒャエル)がハンナにそこまで惹かれていったのか?が、あまりよく理解し難いのではないかと思います。
どうやって、〇〇をするために大切な▲▲を☆☆したのか?
などは、台詞もなくわずか数分(1分あったか?)の映像だけでは分からないと思われます。
要の裁判のシーンは、原作者がドイツ人のためか、この裁判の意味を詳細、かつ、もっと大きなテーマとして捉え描いており、むしろ裁判の内容に重きを置いているかの様です。
シネマでは、そのナチの犯した罪の重さを深く掘り下げて描いておらす、物足りなさを感じずにはいられませんでした。
しかし、原作は原作。映像化されたシネマはあくまでシネマ。
別物と考えるのが正解だと思いますので、それはそれでよし、とすべきですね。
著者はK・ウィンスレットのキャスティングに満足しているそうで、彼女も今までのイメージとは異なる一面を見せ、真摯に静かに内なる辛さを抱えて苦しみに耐える姿を熱演してくれていますが、ワタシ的には、もう少し「憂い」や「翳り」を湛えた役者さんに演じてもらいたかったです。
愛するという想いに浸るために
俳優の魅力は、何といっても自己表現力だと思います。
彼女、ケイト・ウィンスレットは以前からその力が
傑出していましたが、「タイタニック」のローズ役から
「リトル・チルドレン」のサラ役を経て、
この「愛を読むひと」で彼女の力がスパークします。
きっと彼女だったからこそ、この作品はこの水準の
作品になったと思います。
15歳のミヒャエル少年(デビット・クロス)は、
36歳のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と出会い
人生で始めての恋に落ちる。
出会いは偶然。
気分の悪くなったミヒャエルを介抱してくれたこと。
結びついたのは唐突。
雨に濡れた少年にシャワーをすすめるうちに、
気分が高揚してしまったのか?
ミヒャエルが読書好きと知って、彼に本を読ませる。
彼はThe Reader。最初は本を読むに過ぎない少年だった。
別れは突然。
ハンナは姿を消してしまう。
再開は驚き。
法科生となったミヒャエルの前に、被告人のアンナが現れる。
法廷の場で彼女の過去、彼女の悲しい現実を知る。
彼女のプライドを知ったミヒャエルは、
愛を読むひとになることを決意する。
愛するという想いに浸る為、ご覧ください。
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