劇場公開日 2009年6月19日

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愛を読むひとのレビュー・感想・評価

全97件中、21~40件目を表示

4.5「差別」を問う映画

2021年8月22日
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鑑賞方法:VOD

2021年8月19日

たまたまNetflixで発見し視聴。
邦題とあらすじだけを見て、先が読めないなと思いつつ視聴しましたが、明らかに邦題ミスな気がしました。

たしかに「愛」はあったのだと思いますが、そこがテーマではない気がしました。

映画を見ながら、文盲に気づき、あっと言わされました。
今の日本人にはあまり縁のないことなので、見落としていましたが、海外ではありえる話なのです。
文盲に気づき、今までのハンナの言動に納得しました。(本を読ませる、昇進を断る、筆跡鑑定を断る)

しかし、映画を観終わっても、ハンナの自殺の原因やマイケルの行動(ハンナの遺言に基づいて寄附活動する)、収容所から生き残った女性の何かを悟った感慨深い表情などに納得がいかず、もやもやしました。単なる恋愛感情では片付けられない描写でした。

そこで他にレビューを拝見していると、「ロマ(ジプシー)」という存在を挙げている方を発見し、納得しました。
原作を読んでおり、ヨーロッパの人種差別事情に明るくないと分からないテーマでした。

流浪の民で、ドイツを含め、ヨーロッパ中から差別を受けていたのがロマです。
その差別の歴史はナチのユダヤ人差別より歴史が深く、流浪ゆえ、文盲である者が多いという特徴があります。
ハンナは文盲ということがバレるとロマだと思われ、差別されるのが怖かったため、秘密にしていましたが、文字を学ぶことで自分のした行為を知り、結果的に自殺という選択をとったのでしょう。
終盤に、ニューヨークに住む収容所からの生き残りのユダヤ人が「文盲はユダヤ人に相応しくないテーマかもしれませんが」というセリフは、まさにロマのことをさしたセリフなのでしょう。

とても良い映画でした。ただ、自分の無知を改めて思いました。

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ちん

4.0邦題に騙されたが、良い映画だった

2021年6月27日
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ジョニーデブ

4.0原作よりずっと良かった

2021年5月7日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

この映画を勧めて下さった皆様、ありがとうございます。やっと、配信ではありますが観ました。とても良かったです。ケイト・ウィンスレットが素晴らしい女優であることも改めて確認できました。彼女のしっかりした骨格がトラムの車掌の姿、裁判所での佇まいをきちんと格好良く見せてハンナの真面目さを表していました。そして繊細で戸惑いつつ決断する彼女の表情の豊さに引き込まれました。

原作が出てすぐ読み、私は主人公の男(ミヒャエル)に非常に怒りを覚えこの本が大嫌いになりました。もっと言えば許せませんでした。それがこの映画を見ていなかった理由の一つです。

映画では、マイケル(原作:ミヒャエル)役のデビッド・クロスがギムナジウムに通うまだ15歳でお行儀よく誠実で、初めての愛と経験にのめり込む男の子を可愛らしく素敵に演じていました。お家はインテリ。思春期の息子を見守る両親も良かったです。母親はその後もずっと息子を見ていました。ハイデルベルク大学で法学専攻になってゼミを受け、ハンナがまさに被告である裁判見学の時のマイケルの苦悩もまっすぐ伝わりました。

大人になり弁護士になってからのマイケルを演じたレイフ・ファインズも良かったです。ただ、なぜ返事を書かなかった?学習して文字が書けるようになった人と文通するなんて問題外とインテリのあなたは思ったのでしょうか?或いは「ナチ」と無関係でいたかったのでしょうか?あなたはどういう「弁護士」?
妻と離婚後も娘とはいい関係を持ち、ハンナが涙を流していた教会に娘を連れ「僕が15歳の時に…」と娘に語るという設定は懺悔でもあり美化と逃げも絶対あるでしょうが、悪くないと思います。というか許します。

ただ、釈放されることになったハンナに15歳の夏以来初めて再会して、彼女と交わした言葉と彼女に尋ねた内容を除けば、です。私がハンナの立場であれば彼女と同じ選択をしたでしょう。

評価の高かったこの映画を見ていなかったもう一つの理由は、原作がドイツ語で極めてドイツの話なのに映画での言語が英語だったからです。ベルリンの街も郊外(ポーランドやチェコでロケをしたのでしょうか)も明らかにヨーロッパ北部の風景でした。ブラジャーにアイロンかけるのも、体を洗うのに使うのが封筒型のタオルであるとか、法学専攻学生は学内でもネクタイしているとか、誕生日は何にもまして大切であるとか、恐らく今でもドイツで普通のことを細かく再現して映していたのは本当に良かったです。でも、あのナチ関連の裁判が英語でなされたこと、ハンナに朗読する作品は色んな言語が原作であっても全部英語だったのは非常に残念でした。裁判は言葉が命、そして朗読はドイツ文化の一つだからです。

でも、良かったです。

法学の教授がブルーノ・ガンツ!裁判で発言した、母と共に生き残ったユダヤ人役の可愛い娘がアレクサンドラ・マリア・ララ(「ラッシュ」でニキ・ラウダの妻役、「コリーニ事件」では主人公の父親代わりの娘役)!嬉しかった。

おまけ
思わず笑ってしまったのは石炭持って来いの指示。案の定、マイケルうまくできず顔が真っ黒。「アンモナイト」もそうでした!

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talisman

4.5いやぁ、深いわぁ〜(^^;)

2021年4月26日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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るー

4.5場面場面で涙が溢れ出ます。

2021年4月15日
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泣ける

単純

難しい

初回は映画館で。その後書籍も買いました。何回かレンタルやVODでも見ています。37歳になった今、涙が止まりませんでした。また次に見た時、涙が出るかは分かりません。それがまた面白いですよね。
全ての登場人物、その行動一つ一つ、合点がいくんです。最後まで素晴らしい作品でした。ありがとうございました。

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donalddaisy

4.0愛と分断の物語

2021年3月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

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yolanda

4.5The keeper の10年前の The Reader

2021年2月24日
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悲しい

知的

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カールⅢ世

3.5「じゃあ、どうすればよかったのですか?」

2021年2月23日
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鑑賞方法:VOD

ホロコーストの看守として職を得たハンナは殺人を犯したのか?
キツい差別の中で育ったロマ人のハンナ
この時代に生まれてないので
自分の身に置き換えて考えられないんだけど
神と自分に正直に生き抜くことが出来たのだろうか…
いや、無理だよね

前半は少年と女性との肉体関係だった
ご褒美は彼女に本を読んであげること
その頃車掌をしていたハンナが勤務態度を認められ
事務職としての昇進を持ちかけられるが…

そこから話は飛んで
ホロコースト時代のハンナの罪が裁判にかけられている
法律を学ぶ学生になっていた少年は
偶然居合わせた傍聴席でハンナが非識字者だったことに気付く
私たちはそのシーンで ハンナがあの時昇進をけった理由が分かる

よく出来た映画

「タイタニック」は観ない派だけど
ケイト・ウィンスレットは好きだわ〜
切実な目が好き♡今回のしなびれかけた美しさも素晴らしかった

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mamagamasako

5.0タイトルなし(ネタバレ)

2021年1月23日
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猫柴

3.0TSUTAYAのお薦めで鑑賞

2021年1月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

鑑賞後、しばらく感想が出てこなかった。
正直好みの作品だったか否かすらわからない。ケイト・ウィンスレットも「タイタニック」や「エターナル・サンシャイン」の頃とずいぶん印象が違い、今更ながら時の流れを感じた。
ただ映像美と少年時代のマイケルの葛藤は印象深く、評価された作品の格を感じた。
そして、20年前に観た「マレーナ」を思い出した。

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いけい

5.0すごく好みな内容です。 言葉で表現せず、気持ちを演技・演出で表して...

2020年12月9日
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すごく好みな内容です。
言葉で表現せず、気持ちを演技・演出で表してます。
物語の終わり方とてもいいです。

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マグー

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2020年11月14日
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鑑賞方法:VOD
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いたかわ

4.5年上の女(ひと)。

2020年11月10日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

時代背景はドイツの戦争がありドイツ人がユダヤ人を殺めた時代。

青年が、年上の女性に惹かれて関係を持つ。若い一時の出来事かと思っていたが…。
その後、彼は別の女性と結婚しましたが彼女のことが忘れられなかった。彼女の精神的な関係のほうが彼にとっては居心地がよく安心できる存在。彼女も彼を愛しているのに年上ということもあって言えずに…。怒ることも。

刑務所の食堂で面会したとき胸に込み上げるものがありました。何十年ぶりかに再会して嬉しさと喜びがあったと思う。彼に会って昔の彼ではないと思ったのかも。また彼に迷惑かけたくなかったのかもしれない。

彼は最後まで彼女に寄り添うことはなかったけど。彼が娘と愛した彼女のお墓に行った時は何か救われた気がしました。

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しろくろぱんだ

4.5やるせない映画

2020年8月30日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

第二次世界大戦の終戦時のドイツの話だが、最初、登場人物がみんな英語を話している事に混乱したし、そういう映画だと分かってからも違和感があった。それも何故かドイツ語訛りの英語。この映画で文字は非常に重要な物なのに。名前も主人公の名前が「マイケル」って…。調べたところ、映画を見た人が当事者として身近に感じる為だとか。(アメリカ人を対象にしてるのか?) どうもこの理由に納得出来ず、ケイト・ウインスレッドを使いたかったからなのかと思ってしまった。彼女の演技は素晴らしかったけど。
原作では女性がロマという設定なのに、映画ではドイツ国民の1人として描かれているのも、見た人が当事者として考える為という理由らしいが、文盲だという事でユダヤ人同様迫害されていたロマだとバレる危険があった状況と、ただの羞恥心とではちょっと受け取り方が変わって来る。
映画を見ながら主人公の男の行動に対して、早く彼女の助けになるなる行動を取ってほしい、彼女の存在が大きいという事をちゃんと彼女に表現して欲しい、等、やきもきした気持ちになる。
それでも自分はこの映画は美しくて好きだ。割り切れない気持ちになるが、そこも含めて良い映画だと思う。良い暮らしなんて出来なかった彼女が渡した物と、裕福なユダヤ人の元被害者の対比がまたなんとも言えない。
戦争で誰が悪かったと決めるのは難しい。ただ彼女を憎悪して非難する立場のドイツ人が今の一般的な人達(ドイツ人に限らず)だが、そこを考えさせてくれる話だ。

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Raja

3.5男が無理だった

2020年6月26日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

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せつこん

4.5【人間の善性と自覚なき悪性と、知性との関係性をある側面から描いた哀しき作品。自分の尊厳を保つために、知性無きことを恥じ、隠したために起きた事の悲劇を描いた作品でもある。】

2020年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

悲しい

知的

難しい

―多くの第二次世界大戦前後のナチスドイツを描いた作品で表現されるSSは残虐極まりない人々として描かれている。が、今作は別の角度からSSとして働いたある哀しき女性の生涯を描き切った作品。-

 ■今作の印象的な部分
<前半>
 1.15歳のマイケル少年が、一夏、年上の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)との交情シーンや自転車での小旅行も含め、楽しく過ごす姿。
 取り分け、マイケルがハンナに”オデュッセイヤ””チャタレイ夫人の恋人””タンタンの冒険””犬を連れた奥さん”といった多種多様の本(漫画)を読み聞かせるシーン。
 ”貴方は、朗読が上手ね・・”

 2.ハンナの真面目で頑固な気性が分かるシーン幾つか
 ・”チャタレイ夫人の恋人”のマイケルの朗読を途中で遮るシーン。
 ・路面電車内での、真面目に働く姿。
ーそして、彼女はその働きぶりを認められ、事務係に昇進し、マイケルの前から姿を消す・・。-

<中盤>
 3.大学の法科に進学したマイケルがローチ教授(ブルーノ・ガンツ)のゼミの一環で、ナチスの裁判を傍聴するシーン。久しぶりの傍聴席から見るハンナの姿。激しく動揺するマイケル。
 裁判長から語られる彼女を含めた女性看守たちが、ユダヤの人々に行ってしまった事。他の女性看守が自らの罪をハンナに被せようとする姿。ハンナは“看守としての仕事を全うしただけ”と答えてしまい・・。
ーマイケルは、その時ハンナの”ある事実”を知るが・・。(煩悶するマイケルの姿。)そして、同じゼミの女性と恋仲に落ちるが、ハンナの事が忘れられず。-

<後半>
 4.無期懲役を言い渡されたハンナに届けられる大量のカセットテープ。震える手で再生ボタンを押すハンナ。
ーレイフ・ファインズが演じる成年になったマイケルが次々に且つて自分がハンナに読んで聞かせた本を朗読し、カセットテープに録音する姿。刑務所でそれを聞くハンナの姿は可成り沁みる。
 又、ハンナがマイケルの朗読を聞きながら、独学で文字を学ぶシーン。そして、拙い手紙をマイケルに書くシーンも可成り沁みる。
 幾つになっても、ハンナがマイケルを優しく“坊や”と呼ぶシーンも。-

 5.釈放が決まったハンナが取った行動・・。

<今作でハンナが犯してしまった罪は到底許されるものではないが、従来のナチス映画では得られない類の哀しき思いを抱いてしまった作品。
 又、人間の善性と悪性と知性との関係性も考えさせられる作品でもある。>

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NOBU

4.0すごく深い話だってことは感じつつも、ロマという存在を知らなかったの...

2020年4月24日
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鑑賞方法:TV地上波

すごく深い話だってことは感じつつも、ロマという存在を知らなかったので、ハンナの行動の意味がわからない部分が多すぎて自分の中でうまく消化できずにいた。
ここのレビューを読んでロマとは何か、どんな扱いを受けてきた人たちであったか少しではあるけど知ることができて、物語の背景にある事情やハンナを通した世界を理解することができた。
映画って見る人の鑑賞力も必要だなとあらためて思った次第です。

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原っぱ

4.51回見ただけでは、見足りない。

2020年4月21日
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「女と男の観覧車」で、ケイトウィンスレットの演技に感動して、DVDを借りて、この映画を観てみようと思いました。ラブロマンスのコーナーにあったから、恋愛ものかと、最初の40分の時点では、15歳の少年の一夏の禁断の甘い恋の物語かなぁーって思っていて、でもハンナが突然、姿を消してから、ストーリーは難しい方向に。
見終わった後の率直な感想は、ハンナの人生って一体何だったんだろうって、考えさせられました。読み書きが出来ない自分を隠す為に、人生を棒に振って、一生の大半を刑務所で送る羽目に。この自分の欠点を隠し通す意義が何処にあるんだろう?ただ単に、プライドが異常に高い女性だっただけの事なのかな?多分 そうなんでしょうね。マイケルもそれを十分に理解してたから、何も助ける行動をしなかったと思う。でもその事を、彼は一生涯 後悔して生きていく事になる。
まだまだ 色々 追求したくなる。でも1回 見ただけでは、足りないね。

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ジェット

4.0ただの感想

2020年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD
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POZMA

4.0ナチスの残したもの…愛への尊厳への冒涜

2020年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

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とみいじょん
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