劇場公開日 2009年1月24日

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「ボンド成長物語。」007 慰めの報酬 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボンド成長物語。

2009年2月8日

悲しい

単純

興奮

新生、ダニエル・ボンドの第二弾!
今度は面白いのか?色気は出ているか?遊び心はどうだ?
…と、往年の007ファンは、ついそっちを求めてしまう^^;
彼のボンドは男の刹那さや彷徨う心の傷、そしてアクション!
に長けているが、ボンドならではの色気と遊び心に足りない。
傷みを湛えるボンドがどうにも見ていて辛かった…のだが。

今作でダニエル・ボンドは確実に成長を遂げている。
まだ色気にも遊び心にも足りない。しかしスパイ道を
極める過程で彼がどんどん成長しているのが感じられるのだ。
恋人の死をきっかけに、組織への復讐心に燃える彼が出逢う
数々の困難は、真面目で情に深い男を「007」完成へと導く。
まだ女を手玉に取ることすらできないボンドだが、ささやかな
ジョークを交え、大見栄を張って、Mに反抗してみせるなど、
ダニエルならではの演技力が、そこかしこに発揮されている。
単なる一方向からだけではない、双方向性を持ったアンテナ
のような新生ボンドを、彼が生み出そうとする感覚があるのだ。
まったく期待していなかったのに、次作がいきなり待ち遠しい^^;

(sean御大も彼のボンドにご満悦かも。私の007は今でも彼。)

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ハチコ