劇場公開日 2009年2月20日

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「作品も中盤でチェンジリング」チェンジリング SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0作品も中盤でチェンジリング

2011年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

前半はコンパクトに纏まっていましたが、後半のダラダラした展開に疲れてしまいました。何を言わんとしているのかは分かった気がしますが・・・。

主人公はシングルマザーのクリスティン。
電話会社に勤務している彼女は息子とのある約束を果たす為に仕事から帰宅すると彼の姿はなく、警察に捜索してほしいと頼みこむのですが、当時の私利私欲に塗れたロス市警は思いのまま動いてくれません。それから、5ヵ月が経過したある日、息子が発見されたと警察から連絡が入ったのですが、対面した男の子はよく似た他人だったのです。そして、その後彼女の身に次々と想像絶する辛い出来事が待っていたのです。

注目は何と言ってもアンジェリーナ ジョリーらキャスト陣の力の入った演技。特にアンジーの演技は圧巻。「マイティ ハート~」よりさらに、グレードアップしており、アカデミー賞にノミネートされただけのことはあります。それから、ロス市警のジョーンズ警部を演じたジェフリー ドノバンの演技もよかったです。この作品の演技で名バイプレイヤーの仲間入りを果たすかはわかりませんが・・・。そして、忘れてはいけないのがクリスティンの心強い味方となる牧師を演じたジョン マルコビッチ。この作品でもいい味を出しています。

しかし、後半の展開がダラダラしていて多くの人がエンドロールにたどり着くまでに疲れてしまうことでしょう。後半に進めば進むほど感情移入しにくくなっており、先の展開が読めた時点でもうどうでもよくなってしまいました.
“他人を100%信用してはいけない”とか“信念を枉げてはいけない”といったこの手の作品によくありがちなメッセージをダラダラとした展開の中で伝えようとしているのだと思います。

でも、キャスト陣の演技は一見の価値はあると思います。劇場で観てもいいですし、DVDが出るまで待ってもいいのかもしれません。

SAOSHIーTONY