「母親の愛は永遠に!」チェンジリング 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
母親の愛は永遠に!
2008年(アメリカ)監督:クリント・イーストウッド。主演:アンジェリーナ・ジョリー。
実話をベースにしたストーリーです。
1928年。
シングルマザーで電話会社に勤務するクリスティンの息子ウォルターが、
突然行方不明になります。
クリスティンはロサンゼルス市警に捜査を依頼。
そして5ヶ月後、ウォルターが見つかったとの報告を受けます。
駅まで迎えに行ったクリスティンは、驚愕します。
まったくの別人だったのです。
しかしジョーンズ警部は《人違い》と主張するクリスティンを強制的に精神科病院に
収容させて隔離してしまう。
この辺で、ロサンゼルス市警の異常さに見てる者は驚きます。
この頃のロサンゼルス市警は大変な腐敗の温床で不祥事が絶え間なく起こる状態だったそうです。
更に事件は発展して・・・
カナダからの不法移民の少年が、従兄弟のノースコットに脅されて少年たち20人近くを殺して養鶏所の敷地に埋めたと告白するのです。
この中の少年たちの写真の中に、ウォルター少年がいたのです。
敷地を掘り起こすと実際に多数の骨が見つかります。
本当にウォルター少年は殺されたのでしょうか?
(現在ならDNA鑑定がありますが、当時はありませんでしたね)
こどもが誘拐されて所在が掴めない。家族には地獄の日々です。
どこか見知らぬ場所で監禁されて生きているかもしれません。
母親の息子を思う感情をアンジェリーナ・ジョリーは涙ながらに、しかし力強く演じていました。
アカデミー賞主演女優賞に輝いたそうです。