「まず、一番の印象に残るのは、とてつもなく美しい映像です。森も動物も...」アバター(2009) だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
まず、一番の印象に残るのは、とてつもなく美しい映像です。森も動物も...
まず、一番の印象に残るのは、とてつもなく美しい映像です。森も動物も植物も空も戦いも、なんとも幻想的で大迫力の映像が次々と繰り広げられていきます。先住民ナヴィの表情や動きも見事で凄い技術です。この映像には圧倒されます。
ただ、肝心のストーリーですが、いまいちのめりこめなかった。
まず3時間弱という長丁場で、前置きが長い・・・。面白くなっていくのは、後半1時間くらいでしょうか?さらに、先住民ナヴィの姿が好きになれなかったので、感情移入ができません。
テーマは、人間の欲望。お金儲けのために、綺麗な自然、原住民の土地を奪っていきます。これまで、地球から自然を奪ってきた人間は、奪うものがなくなると、他の星へと手を伸ばし、同じ過ちを繰り返す。何千年とかけて育んできた美しい自然を、ものの数時間で破壊していく人間の様子はとても悲しく映ります。でも、現実にこれが人間が今までとってきた姿なんですよね・・・。
ただ、ひねくれものの私はこういう自然破壊をテーマにした娯楽映画があまり好きではありません。人間の醜い欲望をテーマにし、面白おかしく作って、お金儲けしている作品と見えてしまう、心がすさんだ人間です(笑)。特に、この映画は、主人公は最初原住民を侵略するために村に入ったのですが、村になじんだということだけで、ひょっこり原住民の一員となり人間と戦っていくというなんとも臭い展開が、好きになれない。「あいつら(人間)を許さないー」みたいな、彼の一言を叫ぶシーンがあるのですが、それを聞いてシラケェー ( ̄ヘ ̄)ウーン