劇場公開日 2009年6月20日

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「ベイ ワールドという名の遊園地」トランスフォーマー リベンジ SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0ベイ ワールドという名の遊園地

2011年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

本作の監督がマイケル ベイである以上は“カサブランカ”や“サウンド オブ ミュージック”のような名作が生まれるなんて初めから思っていませんでした。しかし、前作のように子供でも大人でも楽しめる作品を望んで劇場に足を運びました。ところが、私が観たのはとても信じがたいものでした。そう、映画じゃなかったのです。私が観てしまったのは「トランスフォーマー:リベンジ」という名の遊園地のアトラクションだったのです。本格的に映画館通いを初めて13年間こんな経験は初めてでした。あまりにもショックで観終わった後、映画と関わるのをもうやめようとすら思いました。しかし、その後に「ターミネーター 4」という作品を観たお陰で何とか正常に戻りました。

この作品に明確なストーリーはありません。あるとすれば、ディセプティコン軍のリーダー・メガトロンがあるものを使って“ザ フォールン”と呼ばれる巨大ロボを復活させるとか言うがありましたが、本編のストーリーらしきものを頭の中で組み立てようとすればするほどバカバカしくなってきます。これはタダ単にロボット対ロボットまたはロボット対人間の戦いと派手な爆破シーンを盛り込んで只管見せるためのショーであり、私は映画とは呼びません。もし“ディズニーランド”が夢と魔性の国なら“ベイワールド”は戦闘と破壊の国と呼ぶべきでしょう。しかもあのスピルバーグもこれに関わっていると思うと何だか妙な気分になってきます。

そもそも、これはどんな年代層を狙って作品なんでしょう?お年寄りには爆破シーンの連続は疲れるでしょうし、大人向けだったらあんな双子ロボットは登場させませんし、子供向けだったらあんなスカートの中から鉄の尻尾が出てくるトランスフォーマーなのかターミネーターなのかよくわからないようなキャラを登場させないと思います。マイケル ベイはいいとしてスピルバーグは何を考えているんでしょうね。まあ、少なくとも今のスピルバーグは「E.T」や「ジュラシック パーク」を作った頃の彼とは同じ人間ではないようです。
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それから、演技面ですが、特に熱演は期待していませんでしたが、シャイア ラブーフはシャイア ラブーフという感じでしたし、ジョシュ デュメルとタイリース ギブソンのアメリカ軍コンビは出番が余りありませんでしたし、ジョン トゥトゥーロも1作目と変わらないあの何とも言えないキャラで登場します。そして、何よりも問題だったのはミーガン フォックス。彼女は女優ではありません。モデルです。それともセレブと呼ぶべきでしょうか?

まあ、こんな感じでしょうかね。最終結論としては映画ではないものに対してレビューは書くことは私には出来ません。
ということです。

SAOSHIーTONY