「ジャージャー、全部お前が悪い」ジョン・カーター しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャージャー、全部お前が悪い
「バトル浅野シップ」はスゲー面白くって、「ジョン・カーター」はつまらん、いうヤツはプンプンするので、近づきたくないし、「ジョン・カーター」を「既視感でいっぱい」とか「新鮮味が無い」とかいうヤツは自分で言っていておかしいと思っていないのだろうか、と心配になるので、やはり近づきたくない。
オレとしては「ジョン・カーター」のほうがネタ満載で楽しかった。
こんなにいっぱい書きたくなる映画なんてそうそうないのに、寒いダジャレや髪型でお茶を濁すのはもったいない。
今回は本作がコケた(色んな意味で)理由をオレなりに考えてみたいと思う。
1)ウソでも言いから、謝っとけば良かったのに。
今作がコケた理由はいくつもあるだろうが、「ポカホンタス」ネタというのもあるのでは、とオレは思っている。
最近のハリウッド映画は「おお、すまんかったのう。」という映画ばかりなのに、本作はあたまっから「オレっ白人、オレっオレっ」の映画。
「バトルシップ」「ヘルプ」みたいにウソでもいいから媚びとけよ。
2)キモさ加減がゆるい
いっそ突き抜けていれば、「DUNE 砂の惑星」のような映像世界を構築することも可能だったのだが、ディズニー映画なので、それもままならず。雰囲気は「フラッシュ・ゴードン」なみに。
サーク族の子供のキモさはパヤオ譲りか?
3)ギャグが伝わりにくいのか
サーク族の習性とか子供の扱いとかめちゃくちゃ面白いし、カーターとタルカスのコンビ、カーターとソラとやり取りはホームズ、ワトソンより楽しく健全。
とくにカーターが行き勇んで、突入した先が違ってたときのタルカスの突っ込みが
「ええっ、これアメリカ人でも通用するんかあ?」
とすごい興味深いリアクションをしてくれる。
これは「浅野」どころではない大事件。ここには気付いてほしいね。
とにかく今後のハリウッド映画のボケ突っ込みに要注意。
4)「タイトル」
「ジョン・カーターと緑の勇者」とか「ジョン・カーター捜査線」ぐらいなら食いついたか?
5)緑の勇者
デフォーがどこまで演じているのか、さっぱり分からないが、デフォーを配役したぐらいだから、結構監督には色気はあったんだろうね。実際非常に魅力的なキャラになっていた。
しかししょっぱな姿を見せたとたん
「・・・・・・ジャージャー」
「ファントム・メナス」は永久に映画史から消してほしいもんだね。