つぐないのレビュー・感想・評価
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冤罪って油断してるとすぐそばで口を開けて待ってるよね
ブライオニーは何ですぐに嘘を撤回しなかったのかな?きっと苦しかったと思うし、。
で、家族はブライオニーの様子から何にも察しなかったのかな?セリーシアはロビーの無実を信じていて、ブライオニーの妄想癖を知っていたのにどうしてもっと詰め寄らなかったのかな?母親はバカなのかな?警察も酷いけど、実際あんなもんかもね。こわ。
恋愛映画だと思ったら
蓋を開けてみたら内容は重く悲しい物語だった。ブライオニーやってくれたね。映像が綺麗。最後のロビーとセシーリアが浜辺で戯れてるのを見て涙腺が崩壊した、あんな結末だったら良かったのにな。ジェームズマカヴォイとキーラナイトレイが本当に綺麗で見惚れた。ベネディクトカンバーバッチそんな役もやってるんだね。
これは恋愛映画ではない、贖罪は誰でもある。
イギリスは何故ダンケルクから撤退をしたか?
その点が疑問で仕方ない。もし、撤退を考えるなら、最初から撤退の手立てを考えるのが、兵站といつものだ。
この映画は、イギリスやフランスから戦死した兵士への『つぐない』の気持ちを表しているんじゃないかなぁ。
再び、ノルマンディーへ上陸しなければならないリスクもあったわけだから、そこでの戦死者を数に入れると、少なくとも、ダンケルクは犬死である。ドイツよりも
イギリスやフランスに怒りを抱く者もいたんじゃないか?と感じる。
本当の事を言えない人達
本当は好きなのに冷たい態度をしてしまう姉。身分の違いから愛の告白が出来ない男。その男に初恋をした妹。この妹が贖罪のつもりで小説を書く。物語は過去へ行ったり来たりして事実が明らかにされていく。妹役は少女、若い女性、老女と3人が演じている。戦時下での純愛。綺麗なようでいて性描写もあり「大人限定の映画」だと思う。チョコレートの男とその女が狡いね。
愛するふたりを羨んで
思春期に憧れた青年
その青年と姉が愛し合う
ふたりを羨ましく思い
嘘をついた
それが後々…後悔することに
この作品は愛し合うふたりを引き裂く
結果になってしまったけど
その後に起きた戦争もふたりの人生に
大きく関わってしまうところが切なさを感じます
戦争の部分が結構長くて
戦争もリアルな感じが途中から戦争の映画を
観ている様でした
些細な嘘がふたりの人生を変えて
人生の最後まで償うことは
できなかった
償いきれない心の気持ちを小説にして
終止符とした作者
シアーシャ.ローナンのあどけない感じだけど
今と変わらない雰囲気がある
二日続けて重い映画を観てしまった、、
(DVDの)画像不良とかを乗り越えて、やっとこさの鑑賞。
しかし、、、重い、、、
まだ昨日の「エレファント・マン」の方が(重さで言うと)マシだったかもしれない(個人的には)。
ジョー・ライト×キーラ・ナイトレイのタッグは『アンナ・カレーニナ』を、あれ?全部観たんだっけな? ともあれ、それ以来の鑑賞。
シアーシャ・ローナン、たぶん初めて見た。
まぁ、、しかし、妹っていうのは嫌なモンですよ(※自分も姉妹の妹です(笑)) ブライオニー(シアーシャ・ローナン)の場合はまぁ、、乱暴に言うと(振り向いてもらえなかったっていう)逆恨みよね。
そしてまたややこしいことに、、二人(セシリア&ロビー)のイチャイチャの仕方もまぁ、年端のいかない当時の女の子からしたら、襲われてるように見えなくもないんだよなぁ、、確かに。
(その前の噴水のシーン!素晴らしい。緊張感が。でもその緊張感も、遠くの窓越しに見る少女の目には、これまた一種の喧嘩のように見えなくもない)
公開当時、この妹クソだな!みたいな"やり場のない怒り"的な感想をたまに目にしたが、気持ちは分からないでもない。重いというか、後味が悪い(汗)
でもまぁ、子供時代の悪気のない罪って、思い当たるフシのある人は多いと思う。それがこの映画の普遍性かなぁ。
あと、中盤からは割と戦争一色です。
(エネルギーとか非日常といった意味での)明るさと暗さがないまぜになった戦場の描き方はさすがジョー・ライト。通りいっぺんではないです。
ジェームズ・マカヴォイは『ペネロピ』で観て以降、お気に入りです(笑) でもやっぱり、、手紙は直接渡さなきゃだめね。人づてはコワい、、
10年前のシアーシャ・ローナンと髪のあるマカヴォイ
シアーシャちゃん鑑賞目的で観た。『追想』と同じくイアン・マキューアン原作だが未読。という時点で多少は予想しておくべきだったのかもしれない。ヴァネッサ・レッドグレーブどこかに出てきたっけと途中で思ったのに。
最後でそれまでのことが作中作と明かされフンフンとなったところで、さらに後半はそうあって欲しかった創作と明かされ「信用できない語り手」だったことがわかる。そうですかそうきますか。それでこのタイトルですか。どちらかというと、小説版の邦題『贖罪』の方が、失われた人生の重みや取り返しのつかない罪を犯した罪悪感の強さを感じられるかな。ブライオニーはみんなよかった。
I saw him my own eyes. 切ない・・・
少女の嘘から生まれる悲劇的なストーリーはもちろんですが、物事を別の視点から見せたり、タバコとか蜂の羽音とか印象的な小物を挟んでいたり、何よりダンケルクの浜辺での長回しと何かと作りが上手い映画でした。
キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイも去ることながら、シアーシャ・ローナンが素晴らしい。あの家の中で角をキュッと曲がって歩く姿だけでキャラクターの曲がったことを嫌う性格を表している感じがしました。アカデミー賞ノミネートも納得です。その分成長したブライオニーを演じたロモーラ・ガライに違和感が(-_-;)ベネディクト・カンバーバッチも意外と重要な役所で出てましたね。
ロビー生きててシーと結ばれたんだ。良かったぁっと思ったら実はそれは創作の中で、現実では戦争で亡くなってたっという救われない話で。それに小説でハッピーエンドをつける事で自分がついた嘘の「つぐない」とするブライオニー。確かにもう二人とも亡くなってたらどうしようもないのですが、きっと老齢になるまで13歳の時の出来事を後悔してたんだろうなぁっと想像するとそれもまた切ない。ラストの浜辺で楽しそうにしているシーとロビー。それもブライオニーの想像と思うとなんとも切なくて泣けてきました。
どうしようもない、苦しい。
誰だって人は、自分の行動に、謝っても謝りきれないくらいのことがあると思います。
妹の姿を見ていて、とってもとっても苦しかったです。
二人を引き離してしまい、
結局二人は会えず、
自分だけ生き残ってしまう。
どうしようもない、けど申し訳ない。
一つの出来心、なんなら、してやったりの心が引き起こした大きな悲劇。
それぞれの細かい事情だったりはほとんど描かれていなかったように感じます。
だからこそ、“罪”という存在が中心として捉えやすかった。
時系列の表現、視点の変換が、
すっきりとしているのに、とても重たく効果的だったと思います。
考えさせられる、というより
人間のどうしようもない感じ、愚かさ、悲しさをズキズキと感じました。
そして、映像や画がとてもきれいでした!
やめとけ、陸にいる海軍は当てにならない
映画「つぐない」(ジョー・ライト監督)から。
ストーリーとは全然、関係ないフレーズかもしれない。
辛い戦争が終わって、大勢の兵士が国へ引き上げる場面、
船で帰還するため、砂浜にいた陸軍兵士が、
なんとか、少しでも早く帰れるように、
そばにいた、海軍兵士に頼もうとしていた。(状況が違うかも)
そんな彼を見て、呟いた台詞。
「やめとけ 陸にいる海軍は当てにならない」
なるほど、面白い発想だな、とメモをした。
もっと広く考えれば
「陸にいる海軍・空軍は当てにならず、海にいる陸軍・空軍、
空にいる陸軍・海軍も当てにならない」ということだろう。
各々、自分の力を発揮できる場所、ポジションがある。
それ以外のことを聞いても、まともな応えは返ってこない。
そう肝に銘じておくだけでいい。
それだけで、仕事でも生活でも、イライラが減るのだから。
つぐない、というより切ない
幼いが故についてしまった小さな嘘。
戦争さえなければ取り返しのつく嘘なのに、戦争のせいで償うことも謝ることも出来なくなってしまう。
肝心の戦争シーンがグチャグチャで「あれ、どこにいるんだっけ?どっち軍だっけ?」みたいにちょっと分かりにくかったのは玉に瑕ですが、戦火の混乱を描いているということなんだろうな。
それにしても悲しすぎる映画です。
何度も見たい構成と技巧
急に現代に話が移る展開や、成人期の主人公を演じるロモーラ・ガライがしっくりこなかった点で物語の世界に浸りきれなかったが、たぶん、観れば観るほど心に残っていくだろう。それだけ魅力のある物語と演出テクニックだ。
観客は唐突に真実を突き付けられるわけだが、2人が迎える結末はあまりにも酷く、強く胸を締め付けられる。特に彷徨うJ.マカヴォイが良い。(『コールドマウンテン』のジュード・ロウほど見せ場が無いのは惜しい)
人生は些細なことで変わってしまう
現在と過去のシーンがランダムに出てきて、話の曖昧な部分が徐々に見えてくるところが見事。ブライオニーが罪を告白しにセシーリアに会いに行くシーンで、偶然、ロビーがいてブライオニーに怒りをぶつけるところで、なんか違和感があるなあと思っていたのですが、ラストのインタビューシーンで納得。
些細なところまで、ちきんと筋立てされていて、たくさんのオスカーにノミネートされたのも納得です。
さらりと出てくるシーンの美しさと反比例するように、繰り返し流れる重いテーマ音楽が独得に雰囲気を醸しだしています。
人の人生なんて、ほんの些細なことから変わってしまう。わかっていることなのですが悲しいものだなあと思いました。
あの美しさも罪なのか。
もうちょっと拡大公開されるんじゃないかと期待し、
待っていたものの、、、ぜんぜん近くにやって来ない^^;
そんなヤキモキさせる作品でした(爆)…とはいえ、
当たった鑑賞券で観てきたんですけどね(つぐないます)
素晴らしい作品に違いないんですが(確かにそうだけど)
とにかく辛い…なぁ。少女の嫉妬と嘘が招く悲劇。…と
なってますけど、そんなことより彼らを引き裂いたのは
身分の差も虚栄心も超えた憎しみ=戦争じゃないですか。
いちばん醜く、許し難い行ない。
私は主人公の少女がついた「嘘」を、大人達は本当は
見抜いていたんだと思います。でも証拠がないうえに、
真犯人も分からない。そして月日が流れ。。。戦争へ。
そう、その「嘘」が無ければ、もっと一緒にいられた。
でも、その「嘘」が無くても、やはり別れていたかも。
そんな気持ちになってしまいました。
私はあの子にそこまでの証言をさせた動機に、もっと
周りが気づいてあげるべきだったと、そう思うのです。
ただでさえ妄想好きで潔癖症。かなり真面目な女の子。
憧れている年上の男が、姉に気持ちを傾けている。
しかも、とてつもなく卑猥な欲望を姉に抱いている。
けっこうショックじゃないのかなぁ…上流階級の13歳。
そりゃ「色情狂」の意味も「ヘンタイ」に聞こえます。
なんだか、さすがに「贖罪」というだけあって、
キャラクター各々に背負わせる糧が重すぎるのです。
心理的に、、、。
ただその分、邸宅の庭の美しさ。姉の妖艶な美しさ。
海辺の景色。水の音。すべてが透き通るほど純粋で、
見事に話の内容と溶け合っています。素晴らしい☆
姉役K・ナイトレイの眩しいほどの美しさには本当に
驚きました。かなり大人っぽく才女感も溢れてます。
翻弄される使用人役J・マカヴォイ(タムナスさん!)
もまた素晴らしく、この二人が本当に絵になる!!!
もっともっと、この二人の時間を観たい…(観れない)
そう思わせて後半、意外なサービスショットが披露
されますが、、、う~ん、、、これはどうだろな^^;
真実は最後半のシーンで。
晩年期の少女役V・レッドグレーヴが静かに語ります。
彼女のこのシーンだけで、物語がすべて総括されます。
やはりすごく説得力ある演技(相変わらずですが^^;)
を見せてくれました。彼女は何を告白するのでしょう。
つぐないというタイトルから、まぁ…こうなるだろうと
そういう予感はありましたけど、なにしろ疲れました。。
そのくらいドッシリと空気を吸い込んだ二時間だったな。
素晴らしい作品ですが、重くて哀しすぎて救いがない。
そこで先ほどの美しきサービスショットを…となりますが。
さて、癒されるかどうかは…。いかに?
(鑑賞後、癒しの甘味で満たされました。これぞ食材!^^;)
悲しいお話
eiga.comでいただいたチケットで行きました。ジェ-ムズ・マカヴォイもキーラ・ナイトレイも大好きなので、かなり興奮気味に映画館へ。満員御礼が出ているのではないかというくらい人が多かったです。
ストーリーはとても悲しい話でした。つらい。大好きな人と離れ離れなんて…。でも、実話なのか妹の創作部分なのか、とても難しいお話でした。
ジェームズは相変わらずかっこよかったです。
罪を背負うということ
なにかをつぐなうということは、果たして自己満足と違うものなのかどうか。
ラストシーン、老いた妹役を演じた役者さんがよかったのか、妹は自分なりにすごい悩んで生きて、その結果「つぐない」の答えを出したのだということが心に伝わってきて、きれいに着地したと同時に、とても深い悲しみを残します。
この作品を現代で映画化する価値がどこにあったのか。
というか、今私たちがこの映画を観ることにどんな価値があるのか。
ラストシーンを観るまで釈然としなかった私ですが、終わり方があまりに綺麗でそのギャップにやられました。
認知症映画の三部作。その一
認知症三部作、その二はヴネッサ・レッドグレーヴの2ヶ月程前の映画"evening"、邦題「いつか眠りにつく前に」。その三は「君に読む物語」。認知症がテーマ、今の記憶は記憶しがたく昔のことは景色や音と共に記憶に残っています。記憶に残る映画です。
この種の映画は、場面が美くしくなければ、雰囲気が盛り上がりません。本編も避暑地の別荘やその重厚な内装、泉、小川、草いきれの野原に加えて”音”がキーワード。古いタイプライターを打鍵する音や虻の羽音が情感をもたらしています。この当りがにくい!
本編の主人公が、この作品「つぐない」を書いた動機が本作品のコンセプト。間もなく認知症になる、でその前に自分のライフレビューとしてもこの作品"atonement"を書いたとの事。エンディングは2転します。一見ハッピーエンドに終わるかと見せて実は・・・。ここらも監督のにくい上手さ。ここが悲しさを盛り上げる。
人生のたそがれ時、認知症になる前に「贖罪」。罪を告白し、身体を投げ打つ代わりに別のシーンを書きました。
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