「息もできない」つぐない カメさんの映画レビュー(感想・評価)
息もできない
個人評価:4.3
息も出来なくなるほど、つらく悲しい物語。
前半の透明感あるイギリスの夏の休暇の描写と、後半の戦火に否応にも巻き込まれる登場人物たちの描写があまりにも絵が違い、不幸へと転がり落ちる様を見事に描いている。
またダンケルクの浜の描写は、ノーラン作の「ダンケルク」をも凌駕する演出と長回しの1シーンでの撮影。この迫力あるカットで、物語がよりリアルな世界観へと変わる。
贖罪をテーマに描かれた本作。少女時代のシアーシャ・ローナンの純粋かつ勝ち気な性格が、この物語の贖罪の基盤となり核となる。
そのキーパーソンに抜擢された若き日のシアーシャ・ローナンの宝石のような演技も見もの。
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