「PTA監督の最高傑作?どこが評価ポイント?」ゼア・ウィル・ビー・ブラッド Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
PTA監督の最高傑作?どこが評価ポイント?
と、いうのが第一印象
『ワン・バトル・アフター・アナザー』の公開に向けてPTA監督作品の1人復習上映
オープニングの15分ぐらい、セリフがない状態でひたすら油田を掘り危険と隣り合わせの人々を描くくだりは圧巻、これから何が描かれるのか、とてもエキサイティングな始まり方が素晴らしかったし、とにかく映像に圧倒される、特に地中から吹き出す油がものすごい勢いで天高く立ち上っている様子は主人公の人物像のモチーフになっている様で本作の勢いを感じた
本作で米アカデミー主演男優賞を受賞したダニエル・デイ・ルイスさんの傲慢に突き進む欲に溺れた孤独な男を演じる演技が凄まじい、の一言に尽きる作品
そして主人公ダニエルと対立する宗教家を演じるポール・ダノさんもとても印象的、静かながら狡猾で主人公同様に傲慢さを演じる様はこれまたみごとです
タイトルの“there will be blood”は旧約聖書の出エジプト記7章19節に登場する「エジプト中が血に覆われるだろう」という一文に由来しているとのことで、本編中にそれを示唆する演出が何度か出てきますが、私は宗教や聖書に精通していないので初見時にそれを汲み取るのは不可能(苦笑)、なのでそれをタイトルに冠する本作を初めて見た時は一体何が言いたいのか?評価されているポイントは一体何?となってしまいました
特に宗教からは縁遠い日本の観客にとっては同じ感想の人が大多数なんじゃないかと思います、そういう類の作品です
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