「ズシリと重い、見応えがある秀作」ゼア・ウィル・ビー・ブラッド tenaflyさんの映画レビュー(感想・評価)
ズシリと重い、見応えがある秀作
迸る、抑えられない人間の激情を米国の石油開発黎明期の奮闘を重ね合わせた質の高い映画。石油掘削点での激しく高い火柱で、ダニエル・デイ・ルイスのこれまた名演で表現される主人公の人間の悪の衝動の噴出が表現されるなど、映画的興奮に満ちた緊張感のある映像と音楽で長さを感じさせない。(むしろ、もっと見たかった)
テーマゆえに暗く重たい映画で、万人受けはしないが、2008年を代表する映画として刻まれるべきと思う。
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