バンテージ・ポイントのレビュー・感想・評価
全95件中、81~95件目を表示
面白さがつまっている90分
一つ暗殺シーンを、8人の視点で8通り描いた90分の映画。
同じシーンが続くので飽きるかと思いきや、そんな事はない。一見同じようなシーンが実は微妙に異なり、見ているうちにだんだん状況が分かってくる。アッと驚く事実もわかり、満足する90分だった。
フォレスト・ウィッテカー演じる男と少女とのふれあいが、ほのぼのとしてよかった。
わずか90分ではあるが、面白さがぎゅっと濃縮されている感じ。久しぶりに面白い映画を見たと思った。
短時間でまとまってます
羅生門の様に8人の視点で8つの物語を1時間半にまとめているのは脚本と監督の力量かなと・・カーチェイスに至るまで飽きさせません。ちなみにパンフレットを購入して監督と脚本の名前を見ましたが、新鋭であり、今後の作品にも期待ですね
リメイク・ザ・羅生門スタイル。
一つの出来事を、多視点から捉える、繰り返すという往年のクロサワ映画でいう「羅生門」スタイル。
僕は、このスタイルでは「アモーレスペロス」が秀逸な作品だと思っていましたが、娯楽性においては、この「バンテージポイント」に軍配が上がる。
また、観終えて、真っ先に浮かんだのがここの所続く邦画界のクロサワ映画へのリメイク。
過去の作品をリスペクトするのは間違いではないが、リスペクトに終わらず、追いつき追い越せの精神を忘れてはイカンと思ってます。古典とは、こういう形で発展させなきゃ!と強く思いました。
さてさて本題の映画レビューですが、突っ込もうと言えば突っ込むところはいくらでもあるのですが(テロリストが極悪に徹しきれていないところとかは痛い!!)、欲を言えば、テロリスト側のバックボーンを台詞の説明だけでは終わらせて欲しくなかった。
オープニングからグイグイ引きこむだけに、登場人物へ感情移入しにくく、一傍観者として終始してしまうのが残念なところ。
良い点としては、それぞれのエピソードが、ちょうどいい「おい、もうちょっとこの先を見せてくれよ!!」と言うところで切れており、常に大好きな番組の「次週に続く・・・」みたいな気分を味わえるので鑑賞中の緊張感が高く、エンディングに向けて収束していく際には十分なカタルシスが得られるというサスペンスドラマとしては一級品。
一人で観るもよし、デートムービーにもよし。
(オマケ)
シガニー・ウィーバー出演もエイリアンは出てこないので怖くも無いので◎。
ソニー製品はすごいってこと?
マシュー・フォックスがなんとなく怪しい…っていうのがすぐにわかってしまうので、なんかもうちょっと上手く引っ張ってほしかったところです。
同時刻に別の場所で……というのは「24」を彷彿とさせるので、「24」の映画版もこんな感じになるのかなぁ…などと考えながらみていました。何度も巻き戻しされると飽きてきそうだったんですが、90分とわりと短めなのでほどよい加減かもしれません。カーチェイスは迫力満点。
それにしても、フォレスト・ウィッテカーの役は、結果オーライみたいなところがありますけど、かなり余計なおせっかいな観光客ですね。下手すれば捜査の邪魔になりかねない。あの役はソニーのハンディカムをひたすら宣伝し続けるための役だとしか思えてなりませんでした(笑)
あとはテロリストのリーダーが使っていたPDAみたいなの、なんでもかんでも出来ちゃってスゴイですけど、あれもソニー製品?(笑)
秀逸サスペンス
手に汗握る展開。
最初からずっと重要な場面が繰り返されて、ハラハラドキドキが最初から最後まで続く感じです。
犯人が誰かってのが最初の重要な謎解きですが…、途中からはこいつもこいつもか…みたいな…(;一_一)
サスペンスみたのは久しぶりな気がしますが、なかなか面白い作品だと思います。予想のつかない展開を最後まで楽しめました。
ただ…、何のためのテロなのか、犯人がどんな背景で終結し繋がってるのかがなく、薄っぺらい人物像がものさびしい感じでした。
まぁそれ途中でやっちゃえば犯人わかっちゃうし、最後でやれば映画間延びしちゃうからしょうがないとは思いますが…。
もう少し長くても良いのでは
8人の目撃者の視点から何度も繰り返させて臨場感を生み出す、といった構成はおおむね満足できる。
だが8人のそれぞれの視点を描いた後が少し物足りないような・・
もう少し長くても良いような・・
とは言っても構成もストーリーもまとまりある良い作品だった。
カーチェイスなんかも十分楽しめる。
何ともアメリカらしい映画。
アイディアに頼りきりの脚本に問題あり
「24」や最近流行のリアル・アクション映画を短時間に繰り返して見せるというアイディアはいい。しかしその後が続かない。少しも驚かせてくれないのだ。この手のストーリーなら大風呂敷を広げて、それをいかにうまくたたむかが醍醐味なのに、この映画の風呂敷も中に入っているものも小さい。これでは少ししか盛り上がらない。
めっちゃ,おもろい。
細かいツッコミどころはあっても,
持続する緊迫感のおかげで画面に集中。
終盤のカーチェイスに興奮!!
伏線が繋がってゆく気持ち良さが凝縮された見事なアクション!
海外ドラマの常套演出,
次を期待させる引っ張り手法の進化系を,
見た目地味でも,中身は充実,
映像的に優れた脚本,
嘘を感じさせない現実味のある世界観,
幾つもの興奮で見せきり,
鑑賞後の満足度高かった!!
おもしろい!
ぐいぐいと行く
とても面白かった
何回も巻き戻して
繰り返しながら進んでいくというやり方でしたが
とても良かったです
少し「あれ?」っと思うところもありましたが
それでもとても面白かったです
ちなみによくわかんなかったという方は
パンフレットにわかりやすい説明があるので
そちらをご覧ください(ネタバレありです)
常にハラハラドキドキ
最近見た映画で一番です。
それはストーリーと設定のレベルが高い。俳優もなかなか。
色んな視点で事件を追っていく?振り返る?ドンドン謎が解けて
いく。『何?誰?どうなっちゃうの?』それがずっと続きます。
そんな中でカーチェイスのアクションもあって、心拍数が上がる。
久しぶりにストーリーで良かった!と思える映画に出会いました。
次は、ジョージ・クルーニが好きなので「フィクサー」が楽しみ
ですが、今上映している映画でオススメはと聞かれたら、
バンテージ・ポイントと断言します!
感無量です・・・(;´Д`)
8人の登場人物の事件当時の前後を追う。
8人の視点で、8人の立場で・・・。
靄が次第に晴れてきて明らかになる陰謀とその事実。
ストーリーに一瞬の無駄もなく、観ている者に一瞬の隙も与えない。
目まぐるしくて呼吸をすることすら忘れそうな・・・。
スリリングでズルズルと引きずり込まれていく8回の巻き戻しに、
スクリーンから目が離せなくなる。
久しぶりの満足作品でした。
物語の中の8人+1名になったような?!
「観終わった感」いっぱいで映画館を後にしました。
第一級のサスペンス。
スペイン・サマランカでのテロ撲滅サミットに出席するアシュトンアメリカ大統領が、何者かに狙撃された・・・。同時に、爆発事件も起こり、混乱する現場。一年前に、大統領を守って銃撃を受けたバーンズ警護官が、犯人を追うが・・・。
同じ瞬間を、異なる視点から描き出すリワインドと言う手法をとって、バーンズ他、今回の狙撃に関係する8人の視点・立場から、狙撃の瞬間を描いている。なので、都合、8回狙撃シーンを見ることになるのだが、それぞれの視点・立場での映像を見るごとに、一つ一つのナゾが溶けていくと言う作りになっている。ただ、それが一筋縄ではいかない。誰かの視点・立場での映像では、こちらの人物がメチャメチャ怪しい感じに描き出されてしまうのだが、視点・立場を変えた別の映像では、その怪しい感じは払拭され、また別の疑惑が・・・と言う感じに物語の最後まで、ナゾは残された感じに描かれる。最後まで、目は離せないし、離さないほうがいいでしょうね。
宣伝コピーの「誰も信じるな。何も見逃すな。」というのは言い過ぎの感は否めないが、話が進むにつれ、怪しい人物が色々と現れたり、「ええぇっ!」と思うような、見ているものを裏切るような話(アシュトン大統領の件とか)になっていたりと、サスペンスの王道を行く感じのストーリーではある。これも宣伝コピーの話であるが、”8つの異なる視点"とコピーでは謳っているが、”8つの異なる立場”と言った方がより適切な感じがする。
時間は、90分と短い作品ではあるが、次々に物語が進んでいくので、ちょうど良い長さではないだろうか。あれ以上短いと話にならないし、あれ以上長いと冗長だろう。スペイン風の街中での映像になっているが、実際にはメキシコで撮影したらしい。やっぱり、列車爆破テロを経験したスペインは、この手の映像には敏感になっている? 劇映画としては、十分楽しめる映画です。
奇跡の傑作
凡百なハリウッドムービーに埋もれさす事は絶対に許されない大傑作の誕生!
映画ファンならば絶対に観るべき作品では無く、絶対に観なければならない作品。
この興奮はネタバレと言うキーワードだけでは到底、観ていない人には伝える事は出来ない。
ご都合主義的な批判もあるだろうが、そんな知ったかぶりな愚言も許されない。
それだけ熱く魅せる作品だ。
新たな「アクティヴ・ムービー」の誕生に拍手!!
心臓疾患をお持ちの方は、決してこの作品を見ないようお薦めしておきます。
スペイン・サラマンカ、マヨール広場で起こるアメリカ大統領の狙撃事件。その事件が起こって、解決するまでのわずか1時間程度に起きるクライシスを描いた作品です。
『24』が24時間を追いかける作品であるのに、こちらは90分に1時間の緊張をいっぱい詰め込んだ作品になっています。『24』ワンシリーズの通しを90分で見たような密度の濃い作品でした。
緊張感は半端なものではありません。
始まってすぐ不意打ちのように大統領が暗殺され、大音響でマヨール広場が爆発。多くの死者を出してしまいます。いきなりの銃音と爆発音に思わずのけぞるくらい驚きました。ここからストーリーは、現場に関わった8名の視点から、事件の顛末を解明していきます。ほぼ10分少々の短い時間の中で、くどいように大統領を紹介する地元市長の演説が繰り返されるので、飽きてくるのではと思われるでしょう。
けれども8回にわたる暗殺シーンをリピートする中で、徐々に真実に向けて、事件に関わってきた人物とその背景を明らかにしていくので飽きがきません。そして8人それぞれのシーンが次のシーンの重要な複線になって、「どうなるの」「そう来たか!」と観客の注意と期待感を逸らさないようになっているのです。
「HEROS」のような群像劇では、立ち上がり登場人物の説明シーンが続き、盛り上がりに欠けます。この作品は、8人のシーンのリピートの中で、だんだん繋がりが見えてきて飽きさせませんでした。スピード感溢れるこの監督の演出はすごいし斬新と思いました。
特にすごいのは、テロ犯人とバーンズのカーチェイスシーンです。スピード感やデンジャラスさは群を抜いており、これまでのカーチェイス作品でベストワンと言っていいでしょう。
ただ惜しいのは、もう少し大統領の身代わりとなって撃たれて、復帰したバーンズの内面にある葛藤や恐怖感を描いて欲しかったです。
あまりの緊張感で、心臓疾患をお持ちの方は、決してこの作品を見ないようお薦めしておきます。
全95件中、81~95件目を表示