バンテージ・ポイントのレビュー・感想・評価
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ちょっとだけ新鮮。
1時間足らずの出来事を1時間半で描きだしている。
何度も過去に遡って、違う人のそれぞれの視点で展開するストーリーは新鮮。
ただ、何度も繰り返されるために、中盤は少し飽き始めるが、後半に入って次々と表出する新事実にまた惹きつけられる。
途中、なんとなく犯人に気付くいてしまったのだが、それでも同じシーンを異なる視点から何度も繰り返し、徐々に事実が見えてくると、ハラハラドキドキさせられ見入ってしまった。
見終わった後、いろいろと話したくなる映画です。
好き嫌いでハッキリ分かれるかと
TVゲームの「街」「428」のように主要人物ごとに事件の異なる視点で描かれ、
やがれ1本の道に繋がるような演出がされている。
少しづつ真相に近づくのが面白く、そこが今作最大の魅力であるのだが、
人によってはテンポが悪いと感じてしまうかも。
ストーリーも主要人物たちの視点が繋がり始めた中盤までは面白かったが、
終盤のカーチェイス辺りでそれまでの余韻が薄れてしまい、
結果的にもオチは期待外れ。もったいない・・・
リアルタイムアクション
DVD観賞
斬新なアイディアで退屈させることなく
上手くラストまでもっていったと思う。
90分程度でそれぞれの視点からのストーリー展開は
わくわくさせる点ではよかったが
結局この事件の背景や各登場人ひとりひとりの掘り下げが
足りずに全て納得って感じではない。
最後はバーンズ VS 犯人集団
という構想になったが意外な人物である
テイラーについてやはりもっと欲しかった。
しかし演技はみんなよく、またこういった展開の仕方も楽しめるものであるなあと感じた。
スマホ無双。
大統領暗殺事件の全貌を、その場に居合わせた8人の視点から明らかにしていくサスペンス・アクションです。
23分間の出来事を6回巻き戻しながら、徐々に真実を明らかにしていくスタイルです。
こうしたスタイル自体は真新しいものではなく、他にもいくつかあるみたいですね。
自分が知っているものでは、「ひぐらしのなく頃に」がこのような形式の物語でした。
全体的にスピード感があり、少しずつ事件の全貌が明らかになっていくのは見応えがあります。
一方で、映画のポスターに書かれているような「容疑者は8人」というような状況を期待するには無理があるシナリオです。
トーマス・バーンズやハワード・ルイスは、もしかしたら犯人なんじゃ、と思わせるような立場なのかもしれませんが、ほとんどそういう描写も見られず、中盤以降犯人集団はほぼ特定されてしまうので、犯人集団とそれを追いかけるトーマス・バーンズ、という単純な構図の話になってしまいます。
一番意外性のある人物は、実は犯人集団の一員だったケント・テイラーなのかもしれませんが、トーマス・バーンズとの人間関係もそれほど描けておらず、意外性には欠けてしまいました。彼がわざわざ危険を犯してまでシークレット・サービスに扮した理由もよくわかりません。
結果的に、8人の視点から別々に事件を明らかにするというアイディアを活かしきれていません。
また、犯人たちの素性であるとか思惑、人間関係もイマイチ明らかにならないので、事件全体の意外性にも欠けています。
あと、スマートフォンが無双すぎます(笑)自分がそういった技術を知らないだけかもしれませんが、タッチペン一つで数種類の爆弾を遠隔操作し、大統領を射殺できてしまうのにはちょっと笑ってしまった。
そうやって考えていくと、周囲が完全に建物に囲まれ、撃ち放題殺し放題なマヨール広場を、対テロ戦略調印式の会場に選択する合衆国政府ってなんなんだろうとも思ってしまいます。
と言いつつも、ストーリー全体のテンポは良く、アクションシーンは見応えがあり、スペインの街中を縦横無尽に駆け抜けるカーチェイスは素晴らしかったです。
90分という時間なので、ちょっとした時間に、一気に見て楽しめる作品だと思います。
監督のアイデアに感心。
大統領暗殺事件の裏側を様々な登場人物の視点で描いた作品。
アイデアが素晴らしい。併せて脚本が秀逸です。
何人もの視点でチャンネルが変わるミニドラマを観ているみたいですが
良く最後の落ちまで持っていったなって感心しました。
ドキドキのスリル感もあって良かったのだけども、前半、中盤の展開は
遅くって最後につれて期待があがる映画でした。
まあ、結局この事件の背景や各登場人ひとりひとりの掘り下げが足りずに全て納得って感じではない。1本の映画では時間が無いからしょうがないのかもしれませんが、むしろ連続TVドラマの方が良かったかもっていう脚本でしたね。消化不良なもやもや感は残る。
でも登場人物の皆さん、演技良かったですよ。
クライムサスペンスのドキドキ感が好きな方は一度は観た方がいい。
全体にはまずまずの出来でした。
面白かった!
面白かった!
大統領狙撃事件をいくつもの視点で、何度も時間を巻き戻して見せていくという変わった手法で、徐々に真相が明らかになっていくので、ドキドキしながら飽きずに見ることができました。
でも、若干TWENTY FOURの演出手法を連想してしまうところがありました。
テロリストにも良心が
最初の数回はしつこいほどの巻き戻しだな~
早く先に進めてほしいな~
と感じたところもありますが、刷り込まれていく中に、
一つずつ新しいエッセンスが注入されていて
とても面白かったです
いくつかのどんでん返しも含めて
綿密に計算された造りだと思います。
でも皆さんが褒めるほど
カーチェイスはあまりリアルさがなかったと思うんですけど?
(どの映画でもそう思うんですけどね)
テロリストにも良心があったのでしょうか?
お勧めのサスペンスですよ
ジャック・シェパード
最初は退屈かも知れないですね。
「え〜、またかよー。」みたいな。
でもその後の展開がスピーディでとても楽しめました。
カーチェイスも良かったですね。
「なんでフォレスト・ウィテカー撮り続けてんの?」とか、「なんで犯人は車が転倒するまでよけようとしたの?」とか他にも時間的に矛盾している所もたくさんあります。でも劇場で観たときは気になりませんでした。興奮してましたから。
でも、二回目は冷めるかも知れませんね…
lostのマシュー・フォックスが犯人で残念でした。まぁ、観客が驚く犯人といえばあの人しかいませんけどね…
力作とは思うけど
自ブログより抜粋で。
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期待しすぎたかなあ。何度も巻き戻しながら同じ時間を繰り返す見せ方こそ凝っているが、それほど意外な事実が次から次へと出てくるわけでもなく、毎回毎回同じシチュエーションを繰り返される冗長さの方が気になった。
こと前半の数回はあえて繰り返す必要もなかったような気もする。
普通の映画なら展開の交通整理をして、シーンや登場人物の密度を上げるところを、あえて逆に分断させた結果、各シーンが薄っぺらくなった印象を受けるのだ。大きなテーマを小さな話の羅列で見せるオムニバス映画の個々のエピソードに物足りなさを感じることがあるのと似た感覚だ。
おもしろい視点。
8つの目撃者の8つの視点から見た20数分間。
それを、順次遡りながら再現していく。
最初は、ふむふむ・・・そんなことがあったのね。
2人目は、そうそう、こうだったわね。
3人目は、またかいな~。
でも、4人目からは、俄然おもしろくなってきた。
犯人は誰かという謎解きもさることながら、各個人の個人的な理由をも絡めて、謎が謎を呼ぶ。
スリリングな展開になっている。
無駄のないストーリー展開で、見応えのあるカーチェイス、撃ち合い、なんでなの~と思える不条理さ。
8人の視点が揃った時、パズルは完成されて、謎が解き明かされる。
人間性もよく描写されていて、見ごたえあり。
90分という短い時間に、よくぞおさめてくれました。
劇場で鑑賞したかったな。
その場しのぎのいい加減な話
スペインで発生したアメリカ大統領暗殺事件を、8人の登場人物、それぞれの視点で振り返るという、いわゆる「羅生門」スタイルの映画だけど、その設定にあまりにリアリティがないため、途中で飽きてしまうのは否めない。また、カーチェイスは迫力があるけど、それだけじゃねぇ。。
You are welcome sir.
映画「バンテージ・ポイント」(ピート・トラヴィス監督)から。
カーチェイス盛り沢山のアクション映画だったが、
案外疲れずに、最後まで観ることができた。
(動きが早いと、目が疲れるから・・)
さて、恒例のようにストーリーは語らないが、
ラストシーン、主人公がアメリカ大統領から
(助けてくれて)「ありがとう」とお礼を言われる。
その時の返答「You are welcome sir.」
あぁ、本当に、どんな人に対しても、
「You are welcome.」なんだと、メモをした。
言った人も、言われた人も、気にならないんだな、
逆に、お互い「上下関係」を意識している国、
そんな想いを強く受けた。
若者の言葉が乱れている、と大騒ぎする国とは違う。
さて、どちらがいいのだろうか?
まさか「どういたしまして、大統領」と訳さなかったよなぁ。
一気呵成という言葉がよく似合う。
◇
あなたにとって思い出されるのは羅生門?それとも、戦火の勇気?
もしくは、HERO?(もちろんチャン・イーモウ監督の)
スペイン・サマランカでテロ撲滅のサミットが開かれ、
プロデューサーのレックス(シガニー・ウィーヴァー)が
リポーターのアンジー(ゾーイ・サルダナ)に指示を出している。
そして、登壇したアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)が
演説中に何者かに狙撃され、
更に演壇が爆破されてしまうというテロが起こる。
ケント・テイラー(マシュー・フォックス)と共に警護にあたっていた、
シークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は
何かが映っているのではないかと、
テレビ中継車に乗り込み、撮影された映像をチェックしていると、
その映像に何かを見つける。
事件の直前に恋人ベロニカ(アイェレット・ゾラー)と
ハビエル(エドガー・ラミレス)が親しげに話しているのを目撃し
嫉妬していたエンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)は
事件の容疑者として拘束されそうになり、
爆発の混乱に乗じてサマランカ市街へと逃亡を謀り、
スワレス(サイード・タグマウイ)に話しかけられていた、
アメリカ人旅行者のハワード(フォレスト・ウィッテカー)は、
母とはぐれた少女を連れ、エンリケを追いかける。
僕にとって思い出されるのは記憶がかな~り薄くなってる
戦火の勇気 よりも、HERO だったわけですが、
いい機会だと思って 羅生門 も観てみました。
おもしれ~、三船敏郎のビックリしたと言うか、
唖然とした表情がたまりません。
映像的にも十分見応えあるし、
50年以上前の作品でも面白さが変わらないのは、
人間の本質を見つめようとしてるからなんだろうな。
希望を、願望を感じさせるラストもいいよなぁ。
羅生門 からは 十二人の怒れる男 や キサラギ を思い出す。
偉そうに映画の感想を知ったかぶりして書いてますが、
僕は黒澤明監督作は、なんとな~く晩年の作品が
テレビ放送してるのを観たような記憶があるだけで、
小津安二郎も、溝口健二も、成瀬巳喜男も、
観た方がいいんだろうなと思っていても、
全くの手付かずの状態であります。
新作も追いかけたいけど、
せめてリメイクされてる作品だけでも観ていきたいし、見比べたいよな。
洋画だってそうだし、古い名作と、傑作と呼ばれる作品を観てって、
映画経験値を付けていった方がいいんじゃないのかと思っちゃうよな。
バンテージ・ポイントの感想に戻りましょ。
大統領暗殺と、爆破テロという事件の謎を、
その瞬間を目撃した8人の多重視点で、カメラの映像を巧く活かして、
巻き戻しを繰り返しながら、謎を追っていく、
非情に緊迫感溢れるサスペンスアクションであり、
少しずつ真相に迫っていく様は、視点が変わることによって、
徐々に真実に迫っていく様は、テンポもよく非情に心地よくもある。
おっ何だ?と思ったところで、視点が移るタイミングも絶妙で、
テロ組織の仕掛けは実に巧妙であり、こちらも騙されてしまい、
その仕掛けを巧く導く人物の設定も面白い。
かなり底は浅い描き方だが、複雑に絡み合う人間関係の中で、
誰を信用すればいいのか分からない中で、カメラの映像が真実を伝え、
計画は徐々にほころびをみせて崩れていき、事件を解決するのは…。
観てる間は十分面白いし、退屈するようなことはなく、
ホントによく出来た作品だと思いますけど、
終盤はカーチェイスでハラハラ、ドキドキ、という面白さで、
何だか素直に終わっちゃったなと思ってしまった。ホントに面白いんだよ。
面白いんだけど、
この作品から連想されるのは何故か セルラー だったりもする。
B級っぽい面白さで、もちろんB級作品も好きなんだけど、
傑作B級作品という印象もしないんだよな。
8つの視点で、と言いながら巻き戻されるのが5回というのは、
僕は2回や3回でもクドイと思ってしまったけど、
初期段階ではホントに7回巻き戻って、ドンデン、ドンデン、
とあったんじゃないだろうか。
それが不評だったのでカーチェイスで見せ切ったのかもしれない。
だって、使ってる俳優を考えたら、
あの人が最後までいい人で終わるのも勿体ない気がするし、
あの人もすっかり忘れさられちゃってるし、実は、
というのが最後の最後まであると思ってしまっていて、
ほくそ笑んでいる姿を想像しちゃったんだけどな。
実に素直に終わっちゃったんだよな。
僕がよく分からなかっただけかもしれないけど、
刑事のこともよく分からなかったし、犯人側だって、
あの人はどんな状態で頑張ってんだよと思い、
彼らは大それた事をいとも容易くやってるようだけど、
あの組織は何だったのか、何をしようとしてたのか、
さっぱり分からず描こうとしなかったしな。
多重視点で、カメラの目線だけはしっかりと現実を捉えているようで、
その映像にも翻弄され、徐々に真実に迫っていき、
全てを把握できているのは観ている鑑賞者だけというのも面白い。
それだけに、
あの人の変装を捉えたカメラは意図しないで撮れた映像ではなく、
意図して撮った映像だったりしたら、もっと面白かったんだけどな。
関係のないあの人も頑張って追いかけ、必死にカメラを回すのにも、
安易な家族愛に繋がらないで、何かがあったら面白かったんだけどな。
ちょっと贅沢か。
観てる間は十分すぎるくらい面白い、秀作。
テンポがの良すぎが・・・
ハッキリ言おう。
途中まではテンポ良く↑新しみがあったし↑
緊迫感もあって音響もかなり良かった↑
でも途中から同じ感じの巻き戻し方に
・・・飽きちゃいました↓
何も8回も巻き戻さなくてもいい気が・・・
(巻き戻しがこの映画の見所ですけど・・・ですけど・・・w)
違う角度からの目線は新しいけど
途中から話が見えてきちゃったのに何よりガッカリ(悲)
でもでも、これだけもアクションを、
しっかり90分にまとめたのにはお見事☆
おおー
噂通り楽しく興奮した作品だった。内容は一つの場面を別の視点から観るもので何回か時間を遡って1人1人の視点で事件を目撃もしくは実行するのを見せる内容になっていてそれが実にテンポよく面白い!
が、しかしいくつか不満点もある。ムービーばかり撮っていた人が何故あんなに事件をこと細かく撮れていたのか?普通爆発があると人は自分の危険を回避する為に遠くに逃げるもしくは隠れるのが常識、なのに犯人らしき人物を追う。あと犯人グループの目的が明かされない点。緻密に練った作戦なのに最後はただ逃げるだけのマヌケさ。犯人グループの構成図が分からないなど・・・
しかしながらカーチェイスは迫力あり、かなり見応えあります。短くテンポ良く纏めた編集に勝利ってとこかな。
すげ~
ま、巻き戻しは3回まででお願いしま~す!何度も回されて、何度回されたかわからなくなった(笑。数えていたのに・・・。「体力のいる映画」と名付けよう。前半は頭、後半は体を使った気がする。3D映像でもないのに、屈んだり、仰け反ったり。息もつかせぬ目まぐるしさ。これって初めての体験かもしれなーい。ぜひ映画館でどうぞ!
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