「傷のおかげで顔に味わいがでるさ」ダージリン急行 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
傷のおかげで顔に味わいがでるさ
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映画「ダージリン急行」(ウェス・アンダーソン監督)から。
インドを横断する列車の旅に出るホイットマン3兄弟。
長男フランシスは、事故に遭い、顔中包帯だらけで登場する。
作品の間、ほとんど包帯を巻いている。(笑)
場面は忘れたが、次男か、三男が、長男に呟く。
「傷のおかげで顔に味わいがでるさ」
これがなんともタイミングがよく、思わずメモをした。
旅行も、仕事も、人生も、全て予定通りでは面白くない。
予想外の出来事が彼らを襲うから、映画にもなるし、
観ている私たちを楽しませてくれる。
「波乱万丈」というほど、過激な人生でなくてもいいが、
やはり、山あり谷ありの人生のほうが、豊かである。
全てが整ったイケメンもいいけれど、
ほくろ、アザ、そして縫った傷跡やシワなども、
顔に味わいが出るというものだろう。
何も特徴ない顔は、インパクトが弱く、忘れられやすい。
顔に味わいが出る・・って表現、面白かった。
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