ランボー 最後の戦場のレビュー・感想・評価
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スタローンにやられた!自分の映画の歴史を変えられた
今までどれだけぬるい映画を観てきたのかと思うほど衝撃的な一本でした。90分興奮しっぱなしでアドレナリンが鼻から溢れてました。もう、敵のミャンマー軍が憎らしくってしょうがないところに、文字通り「怒りの一撃」を弓でドシュっと一閃。あとはエンドロールまでノンストップで打ちまくります。
あんまり、さほどスタローンファンではなかったんですが、ニュースで「リアルなミャンマーの現状を知って欲しい。そのための凄惨なシーンであり、それでR指定だったら上等だ、ミャンマー軍も上等だ」くらいの事を言っていたので、この男は相当粋だと、男としてスタローンに惚れました。
脇役のスマスマに出てた傭兵のリーダーっぽい人もかっこよかった。渋いですね。
ロッキーザ・ファイナルの時は今まで通りのいなたい感じだったのですが、今回のランボーは全く別物、という感じがしました。もちろんランボーはリアルタイム世代でないですが、ロッキーとは違う感じで今っぽくて相当かっこよくおもえました。
シリーズ観てない人でも楽しめます。
映像は間違いなく・・・
”迫力!!”は間違いなく向上。
その要因が特殊映像の使用。前作でもおなじみの弓。この矢が”サクサク”、敵の体に刺さっていきます。
加えて銃弾で体が”スパスパ”モゲていきます。
刺さる瞬間が別撮りじゃないためか自然に見えてしまうンです。
むごい映像なはずなのですがそこが「ランボー」なんですよね。
ですからR指定は間違いなく必要な映像表現デス。
ただここまで言ってしまうと賞賛してるように見えるんでしょうけれど。実際、観終わったあとは「現在のミヤンマーでこんなことが起きてる可能性があるんだ。」と重い気分になる面もあり。
家でDVDで観ようと思ってる方もいるかも知れませんが(確かにそんな作品も多い・・・)完璧に今回のランボーは劇場で観るべし。
爽快感、重圧感。どちらも味わえます。
女性向きでは無いような気はします。
正直、秀作!!この怒りは当然だ!
正直、ロッキーの方が好きだった自分が、このランボーを見ることで、同じようにランボーも好きだったんだと認識した。
昨年のロッキーザファイナルは第一作の原点回帰を果たしたのだが、このランボー 最後の戦場も同じく、第一作への見事な原点回帰を果たしたといえると思う。
映画の作りは、極めてソリッド。むだな説明は一切なし、ミャンマーで行われているだろう現状を伝えたいとスタローンは言っていたが恐らく其の通りなんだろう。
同時に、説教臭くなく、ランボーというエンタテインメント性を残しながら表現すると確かにそうなるんだなあと妙に納得。
ランボーという名の西部劇を展開したといえるのではないかと思います。
この戦闘シーンも含めて、やはりこの作品、このシリーズは映画史に残るべく作品だと思うし、改めてそう認識した。
しかし、スタローンってどうして世間一般に高い評価を得られていないのかは不思議だ。まあいろいろ回り道している損な役回りなのかもしれない、まさにランボーはスタローンそのものなのかもしれないなあ、、。
ランボーファンも、そうでない人も楽しめる!!
60歳を過ぎて、あの肉体、あのアクションは凄い!!
現役バリバリで凄い臨場感でした。
何も考えなくてもアクション・エンターテイメントとして楽しめるし、
ファンの方には、このランボーの内面の描かれ方は、感情移入できる内容だと思います。
ポスターのコピーにもなっている、
「ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ」という台詞が、とにかく胸に響きました!!
無宿渡世に怒りを込めて、口の楊枝が、“ひゅぅ~”と鳴る、噂のあいつがランボーだ!
ご存じスーパーシリーズ『ランボー』のおそらくこれが最後の作品となるものと思います。最後の舞台として選んだのはミャンマーです。
シリーズ初のRー15指定となり、90分にわたって、かなりリアルな殺戮シーンが続きます。この点については、評価が分かれることでしょう。しかし、スタローンの気持ちを代弁すれば、できるだけリアルにミャンマー軍事政権の行っている暴虐ぶりを表現して、観客に訴えたかったのだろうと思います。
まぁとにかく軍事政権の非道ぶりは凄まじい!冒頭から、カレン族の捕まえてきた村人たちを地雷を放り投げた田圃のなかへわざと逃がし、誰が最初に死んでしまうかという掛をやっているのです。しかも怖くて動かないようなら、容赦なく全員射殺!
このシーンだけで観客は怒り心頭。全員がランボーモードになりました。
なぜ軍事政権はキリスト教徒が多いカレン族に対して大虐殺を仕掛けているのでしょうか。実は反キリスト教というよりも彼らの居住地で産出される貴金属や宝石、原油などの利権を略奪することが目的なんだと劇中で語られていました。
それにしても彼らの虐殺ぶりは、女子供だろうと徹底していて、容赦なく殺戮していました。
ちなみにこの作品には、タイ、ミャンマーの俳優や地元エキストラが数百名単位で出演しているそうですが、彼らのなかの難民や山岳部部族も家の中で密かにランボーを見て、 彼のことを知っていたと言うから驚きました。
旧作ですら、現在ミャンマーで販売禁止命令が下ったにも関わらず、ランボーシリーズが海賊版となって流通し、同政権をやきもきさせているのだそうです。そんなこともスタローンが軍事政権反対派に肩入れするモチベーションになっているのかも知れません。
スタローンは「最後の戦場」がミャンマー軍事政権反対派への激励になっているという事実について、これらの現象は自分の映画人生で誇らしい出来事だと語っています。しかし、本作においても、ミャンマー軍事政権を批判したりない彼は、今後も同国軍事政権と対決したいと考えているようなのです。
そんな熱い思いを映画に入魂すべく、本作ではなんとスタローン独りで主演のほか、監督、脚本まで努めています。
しかし物語の始まりは至って静かでした。
戦い終えたランボーは、ミャンマー国境近くのジャングルで、独り毒蛇を捕まえては、ヘビーショーに売って生活する日々を過ごしていたのです。毒蛇を扱う以外、悠々自適の平穏な暮らしぶりです。
そんなところに飛び込んだのがカレン族に物資支援を目指しているコロラド州のキリスト教支援団。 彼らはなんと丸腰で軍事政権が横行するエリアに乗り込もうとしていたのでした。「人を救うことに価値がある」としか考えてない連中だったのです。
余りに無謀な彼らから船を出すよう要求されたランボーは頑なに断ります。しかし支援団のサラに、「捨てきらないものがある」とズバリ指摘されて、ランボーの心の内に眠っていた正義感に灯がともったのです。
まぁ、支援団の脳天気さときたら、絶対人を殺さないことを信条としている支援団のメンバーは、現地に向かう途中で、海賊に襲われたときやむを得ず海賊を殺したことすら、非難するのでした。
そんなあまちゃんの支援団でも、後半自らの生命が切羽詰まったとき、結局人を自らも殺してしまうのですから、皮肉です。こういうタイプは、きっとスタローンはお嫌いなんでしょう。
無事送りとどけたものの、この脳天気なご一行は軍事政権に捕まってしまいます。そのため本国から救出のために派遣された傭兵部隊の連中が消息を追ってランボーを尋ねてきます。その数僅か5名。彼らはランボーのボート屋として雇い、案内させます。
支援団のいたはずの村で情報を聞くと、敵はなんと100名もいると聞き、おまけに情け容赦に殺戮する様を目の当たりにして、こりゃあ金にあわないと尻込みしだしたのです。
その辺の生き様が金で動く傭兵と自らの信念でしか動かないランボーとの違いなんですね。
その違いがここで名台詞を残しました。ランボーは独りでも軍事政権戦う覚悟を決めたのです。
無駄に生きるか
何かのために死ぬか
おまえが決めろ
・・・もうこのシーンはシビレました(>_<)!
ここはおまえたちのためにあると、ランボーに迫られた傭兵部隊は一致団結、捕まった人々の救出に向かうのでした。
派手な殺戮シーンが目立つますが、『最後の戦場』は人間ドラマとして際だっています。
ランボー自身もどう生きたいのかと問われて、ミャンマー行きに同意しました。ランボーが自他共に、何のために生きるのか問い続けて、その答えをストレートに行動に移している作品なのです。
あとはラストまで一気に迫力ある戦闘シーンに突入します。今回は傭兵部隊も戦いに参加してているだけに、ランボーの出番が少なくなっています。けれどもランボーの歳を考えたら、ある程度仲間がヘルプするストーリーの方がリアルティーがあるでしょう。
余談ですが、今回はランボーが、木枯し紋次郎のように見えてなりませんでした。キリスト教支援団の再三の要請を、そっけなく断るところなんぞ「あっしには関わりねえことでござんす」って感じがプンプン臭いましたね。またラストで無言で故郷の家に向かうシーンも臭いましたよ。
孤独を癒してさすらう旅か! 愛を求めてさまよう旅か!
頼れるものはただ一つ。己の腕と腰のガン!
ああ!ランボーよ!一人ぼっちでどこへ行く!何を思うかランボー!
無宿渡世に怒りを込めて、口の楊枝が、“ひゅぅ~”と鳴る、噂のあいつがランボーだ!
芥川隆行の名ナレーションが聞こえてきそうな、ラストでした。
戦い終え、望郷に駆られたランボーの淋しさを滲ませる背中がカッコよすぎ~。もう、ウルウルしました(;_:)
もう、ええって!
前作「ランボー3 怒りのアフガン」から20年!ランボー、遂に復活!何と、シルベスター・スタローン、63歳!!戦うのか?まだ、戦うのか~??
もうね、ただただ“トンでもない映画”ですわ!音で表わすと…“ババババババババ・ダダダダズキュ~ンズキュ~ンバババババ……”てのが、途中から際限なく続くんですよ。あ、ちなみにこの音は“銃声”ですよ(^^;。で、その銃声1発につき1人、人間が倒れます…いや、吹っ飛びます…いや、肉体が砕け散ります!血しぶきが飛び散ります!殆んど“戦場スプラッター”とでも言うような、映像のオン・パレード。思いっきり“R-15”でございます。女・子供は見たらアカン!
スタローン的には『現実のミャンマーについての映画だから、何が現実かを見せるべきと思った』ってことで、リアルな映像を追求した結果ってことらしいんですけど、吾輩は観ている最中ずっと『やりすぎやて…、ホンマ何すんねんな…』と、スクリーンに向かって呟きながらツッコんでおりました。
昨年の「ロッキー・ザ・ファイナル」の時は、まだ『ああ、復活してよかったな~。コレできちんとシリーズに幕が下りるんや』と感慨に浸れたのですが、今回は『20年もの間、この“ワンマン・アーミー”は何やってたんや?』っていう疑問がやたら引っ掛かってしまい(だって、こんなに大暴れ出来る機会は、恐らくコレまでにもいっぱいあっただろうに…)、あんまり素直に復活を喜べませんでした。しか~し!この映画はラストで、それまでの展開からは信じられないくらい、穏やかな結末を迎えるのです。この展開、そしてシーンは吾輩観ていて非常に感心いたしました。『このラストなら、シリーズもキレイに終われるな~』と、少し救われた気になって、試写場を後にしたのです…ところが!
『ランボーは最後ではない?』みたいなこと言ってるようですね、スタローン。曰く『今、メキシコで500人近い女性が行方不明になっている。今度は彼女たちを救出するストーリーを考えているんだ』だってさ!
いや、もおええって!スタローン!!せっかくキレイに終わった(←少なくとも吾輩は、そう思ってます)んやから、ここらでランボーを眠らせてやっておくれよ~!!
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