誰も守ってくれないのレビュー・感想・評価
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誰も守れない そして 誰も守ってくれない‼️
殺人事件の加害者家族として好奇の目にさらされる15歳の少女と、彼女の保護を担当する刑事の物語‼️昔ならば見知らぬ土地へ引っ越せばよかったんですけど、ネット社会である現代では日本全国逃げ場はない‼️SNS社会、インターネット社会の恐ろしさ、マスコミの執拗さに身震いさせられる作品‼️「背筋が凍るなッ、オイ!」‼️佐藤浩市の刑事、少女役の志田未来の存在感も素晴らしい‼️透明感あふれるリベラによる主題歌「あなたがいるから」も映画の世界観構築にかなり貢献している‼️監督・脚本は「踊る大捜査線」の君塚良一なんですが、犯人の関係者の保護というテーマでなら「踊る大捜査線」のエピソードにありましたよね‼️今作はそれを更に深めたテーマですね‼️ただ今作には前日譚のスペシャルTVドラマ「誰も守れない」があり、そちらを鑑賞してないと佐藤浩市の刑事と木村佳乃の関係、相棒の刑事・松田龍平との人間ドラマがイマイチ掴めないのも事実‼️
映画らしい
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公然と認めてはいないものの、警察が加害者の家族を保護する事があるらしい。
マスコミの激しい取材で家族が疲れ果てて自殺するケースもあるからとか。
兄が殺人を犯した事で高校生の未来とその両親は保護を受ける。
しかしうまくまいてもどこからともなく居場所をかぎつけるマスコミ。
刑事の佐藤は未来の母親の警護をしていたが、母は自殺してしまった。
佐藤は未来を連れて、かつて自分が捜査した事件の被害者を訪れた。
それはかつて息子を殺された柳葉で、ペンションを経営していた。
佐藤が警護していながらも上司の指示に従い、彼らの子を死なせてしまった。
それでも毎年命日に来る佐藤を、柳葉は許していた。
しかし機嫌が悪かったのか、突然柳葉が切れる。
未来は加害者の家族であり、君は被害者の家族と同じように扱うのかと。
まあこれは後から謝罪されるのだが、佐藤は柳葉の本心を感じることとなる。
しかも母を守れなかった警察に不信感を持つ未来はネットに居場所を書く。
このヤケクソの行動により、このペンションにもマスコミが訪れる事となった。
しかも未来の彼氏とやらが来て、未来を連れて逃亡する。
そしてホテルの一室に連れ込み、隠しカメラでネットで生中継(場)
それを知った佐藤が来てカメラを壊すが、キレたオタクが乱入、ボコられる。
そんな中でも未来を励まし続ける佐藤に対して未来は信用を回復、
ついには事件の事を話し始め、それをきっかけに兄の有罪が確定。
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やっぱり佐藤はこういう葛藤するような役がよく似合う。
未来も当時まだ15歳とのことだが、上手だった。
それにしてもこれが現実かと思うと寂しいなあ。
いや実際には、マスコミはあそこまでひどくないとは思うけど。
それに加害者の家族の情報をさらしまくりのネット社会になってたが、
ネットの住人たしちもあそこまでひどくはないだろう。
というより、加害者の家族にそこまで興味がないと思うけどね。
あと気持ち悪い恋人が訪れた時、未来が楽しげやったのは異常。
だって、兄が人を殺し、母が自殺してんねんで?
挙句の果てにこの男は最低な奴やったってわかるしね。
ホテルに連れ込んで、何するんか思ったらそれかい!(場)
別の事する方がよっぽどまともな人間やろうって思ったわ(場)
ただの女の子、ではない
加害者「家族」にフォーカスしすぎて
犯人の少年の動機が薄かった
親の厳しい教育だけで女の子二人も殺しちゃうとなると、
やっぱり犯人の妹もそれなりの遺伝的な凶暴性を秘めてるんじゃないかとか、現実にいたら絶対関わりたくない存在にはなりそう
妹をもっと「お兄ちゃんを庇う普通の女の子」として描きたかったなら、もうちょっとお兄ちゃんの精神状態とか動機を詳しくしたほうが、感情移入できたかも、、
とおもいました
加害者家族が糾弾される系だと、
「望み」のほうが面白かったかな
雑記
酷くステレオタイプで時代遅れのオタク像
良い人すぎるペンションオーナー夫婦
彼らのお陰で後味は悪くない
中盤の夫のぶっちゃけ発言、あれがないと現実離れした聖人君子すぎるし亡くした子供への思い入れが無いように見えてしまうし、割り切れないものであることは百も承知だが、振れ幅が0から100でちょっと違和感
彼氏の行動謎すぎる
何故あんなことをしたのか、何がしたかったのか
追い詰めるためだけに不合理な行動を取らせた感がある
刑事さん、家族が襲われてるのに説明しなさすぎ
事件の行く先より今後の家族のことが気になっちゃうよ
重いテーマです
先日観た『望み』にも通じる重い重いお話です。
まだ『望み』の方は息子が犯人か犠牲者か後半までわからず、家族がそれぞれの想いを色々と巡らせるところに重い感情を抱きましたが、こちらは長男が明らかに犯人でそれに翻弄される家族の重い重い展開に観ているこちらも重い気持ちになってきます。
佐藤浩市さんと石田ゆり子さんが出ているので今上映中の『サイレント・トーキョー』(まだ観てませんが)を彷彿とさせます。色々な映画でマスコミやネットの暴力を扱っていますが、この作品はまだSNSが今ほど普及していない10年以上前でもすでに恐ろしいことになっています。この頃から数年後『白ゆき姫殺人事件』ではさらにネットの怖さが拡大し最近は更に更に恐怖がマシマシです。
観終わっての感情、胸にとても重くのしかかる後味の悪い映画ではありますが、志田未来ちゃんの10代半ばとは思えない演技力に関心し、佐藤浩市さんの娘へのプレゼントをもって駆け寄りながら「忘れもの」って言うところは少し救われました。それでも重い映画なので体調を整えて観ないといけない映画です。
容疑者家族も被害者!?
中々重たいテーマで、犯罪が起きた際、被害者は家族は勿論人生が一変する。しかし、容疑者家族も、また然り。同様に被害者と並列には思えないが、この映画の様にマスコミ、ネット民から執拗なまでに追われ、その後の人生も一生背負わなければならないとなると、そうだろう。警察が本当に容疑者家族を守る仕組みなどはあるのだろうか。映画の目の付け所は面白いが、カーチェイスシーン、佐藤浩市が一人で志田未来を連れ回すこと、ネット民から佐藤浩市が襲われること、数年前の被害者家族がやってるペンションに泊まりに行くことなど、少し脚色し過ぎで、折角の題材が勿体無く感じた。もう少し硬派でも良かったのではないか。
容疑者家族のその後
被害者家族のその後はよくテレビなどで見るけど容疑者家族のその後には関心を向けたことがなくて…
とても胸が苦しくなりました。
今後も「容疑者の妹」というレッテルを背負ったまま生きていくのか…と思うと見終わった後しばらく鬱状態になりました(涙)
落ち込んでる時に見ては駄目な映画かな〜…
引き込まれました。ホラー映画より怖い
15歳の女の子の兄が殺人罪で逮捕されてからの1週間を描いた映画です。
逮捕直前まで普段通りの日常的な時間が流れていたのに、「逮捕」によって家族の中に殺人者がいることが発覚するやいなや、事前に逮捕を嗅ぎつけていたマスコミを通じて生中継で殺人者が報道され、それを見た近隣住民や知人から殺人者の家族に対する冷酷な扱いを受け始める。
急に天地がひっくり返ったような地獄の時間が始まり、家族がどんどん追い込まれる様子がすごく伝わってきました。
家の中では数時間のうちに、大量の警察が入ってきて家宅捜査が行われたり、家庭裁判所が来てほとんど説明もないまま苗字変更のために両親の離婚手続きを進めたり、また家族への尋問のような事情聴取が始まったり、ついにはマスコミの手から逃れるために家族が引き離されてしまったりする。
家族から殺人者が出ただけで、つい数時間前まで日常が存在していたのが信じられないような状況になってしまうだけでなく、殺人者の家族に対する冷酷な視線が、今後一生あなたにつきまとうと告げられるところが本当に怖かった。
子をもつ私にはホラー映画より怖い映画だと感じしました。
もやもやするのが、いい映画の証拠。
殺人を犯した兄を持つ妹と、妹を守る警察の話。
殺人犯の家族は、非難されて生きて行くのが苦しいものになってしまうことは間違いない。自殺の道を選ぶ人も多い。でもどうやっても変えられない現実が起きて必死で受け止めようとして生きる覚悟を決めた妹がいて。それは強く支えてもらった警察によって、覚悟を決められたんだと思う。自分にも想像もしない出来事が起きた時にどうやって行きて行けばいいのか、考えさせられる映画でした。
やや過激に作りすぎている
殺人事件の加害者と被害者は絶対に相容れない。
今作は加害者側の家族を執拗に追い詰める現代社会と人間の醜さを描いている。
キャストの豪華さにも注目し、さらに宣伝が上手く期待膨らむ作品だったのだが、実際に見てみると期待通りとはいかなかった。
キャストに文句はないのだが、やや演出が過剰。明らかに逮捕者が出るクラスの軽犯罪が多々行われている。
すでに末期を迎えた日本のインターネット腐敗や、他者の尊厳を守れない感じられない鬼畜の描き方はなかなかに見応えがある。
そういう意味では見たいところをオブラートに包まず表現できていたので、一見の価値はある。
要は、殺人事件という重大事件で被害者側のプライバシーは保護されるのだが、加害者側はどうなのか? という問題だ。
個人的には、加害者の家族にはなんの責任もないと考えている。後ろ指を指される理由もなければ、賠償をする必要もないと思っている。
今作が全体的に正しいとは言えないが、一度見てみるのもいいだろう。
「社会のタブー」でくくって目を反らしてはいけない問題だ。
今作は戒めと社会風刺で出来ている。
誰も守ってくれない
冒頭でお母さんが自殺するシーンはとても考えさせられるものがあり、こういうことが日常の世界で日々行われているのかと思うとぞっとした!
本当に、人権というものについてもっと考えていかなければならないのではと感じた。人は勝手すぎる。
いつ自分に起きても不思議じゃない話。
公開前にオンエアがあったドラマを見ていたので
この作品がより分かりやすかったです。
我が人生に関わりある人間が犯罪者になった時
人生かなり変わってしまうんだと
怖くなりましたね。
まず、未成年であったとしても(犯罪者が)18歳くらいだと
実名で報道されてしまう可能性があり
取調べの前に親が離婚し、
また母親の旧姓で再婚するって手続きの鮮やかなこと。
妹も最初は本当にさっきまで全く警察ザタとか関係ない人生だったのに
180度変わってしまう自分の人生に
これからどうやって生きて行ったら良いのかと
途方にくれる気持ちも(本当には分からないけど)
少しばかり感じ取れた気がした。
母親なんかトイレで自殺しちゃうし…
母親!!!もっと頑張って生きて欲しかったね。
自分さえ、この状況から逃げれたらそれで良いの?
ラストで…それまで口を閉ざしていた妹が
犯人の兄について、事件の日の行動を話すんだけど…
外から帰ってきて…血のついた手とか洗ってたら・・・
(手だけじゃなく返り血浴びて全身血だらけだったんじゃない??)
しかも、幼い姉妹が殺された事件が近くで有ったりしたら
もしかして、兄が犯人なんじゃないか?って
全く思ってなかったのかな???と疑問が…
普通疑うと思うんだけど…
だとしたら…今まで加害者の妹だけど被害者なんだって顔してたあの子。。
一体、どういうつもりなの??ってとんでもない女だと思ったね。
結局、兄のことを母親にも相談せず
それって兄のことを黙っててあげ
警察がオバカで迷宮入りにでもなったら
一生黙ってるつもりだったってこと???
お兄ちゃんが父親に勉強を強いられ
人格が変わっていった過程を見てた訳だし…
兄が犯人で警察に引っ張られても
自分の人生は今までと何ら変わりなく過ごせるとでも
思っていたのか?
友達にしたって…犯人の妹となってしまえば
もう、悪いけど友達ではいたくないだろうし
(まだ中学生だから皆自分勝手だと思うし)
そこに救いを求めちゃダメだと思う。
彼氏のした行動も…中学生っていうまだ自分の人生に
責任なんて持ってない時期に
彼女の人生まで守るなんてこと
出来る訳無いのに…
彼に救いを求めてしまった彼女もまた幼かったってことか…
良い作品だとは思うけど…
TVドラマ見てなかったら、どうだったろう?
あれが有ってこその、この映画な気がしました。
犯人の顔、1万円で買いますよ
映画「誰も守ってくれない」(君塚良一監督)から。
マスコミは、大事件が発生すると、
写真や映像をどこよりも先に入手したがるのはどうしてか?
犯人が若ければ若いほど、
中学・高校の卒業アルバムなどを求めて情報収集合戦が始まる。
その象徴として、今回、犯人宅の現場でマスコミが叫んだ一言を
私は、あえて取り上げてみた。
「犯人の顔、1万円で買いますよ」
マスコミが、犯人情報をお金で買うから、
素人が探偵ばりのことをするようになり、加熱することになる。
実は、私は今でも「実名報道」には反対である。
理由は、簡単「誰も得をしないから」。
それは、少年事件だけでなく、大人が起こす事件だって同じ。
民衆がそれを望んでいるから・・といっても、
やはり「野次馬」と大して変わらない気がするし・・。
殺人事件は、事実だけを伝えればいい、と思う。
どうせまた、違う大事件が起きれば、そちらに興味が移るのだから。
被害者や加害者の家族情報なんて、私はいらないし、欲しくない。
PS.
作品中「背筋が凍る」という台詞がキーワードのように使われるが、
「背筋が寒くなる」とは違うのだろうか?
恐怖などのためにぞっとする。身の毛がよだつような思いをする。
それともそれ以上の恐怖という意味だろうか?
ちょっと気になったフレーズである。
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