デトロイト・メタル・シティのレビュー・感想・評価
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馬鹿らしくて笑える
松山ケンイチって結構スタイルいいんだな。パンクロックとデスメタルの違いもよく分からない素人だが、馬鹿らしくて楽しめた。
根岸の公然わいせつカット(チ〇ポカット)が面白い。
パンクロックは、権威的なものに対するカウンターカルチャーでボロボロの服、潰れたカバンといった反骨心が日常に現れるのに対して、デスメタルは厚いメイクという名の仮面を外せば元の世界に戻ることが出来て、それこそ公私がきっちり別れてるイメージだった。でもトシくんがちゃんとグレてるのを見てそうでも無いのかも?と思った。
序盤に「デスメタルとは「死」「悪魔」「地獄」をテーマにしたサウンド」とあったのでオカルト系なのだなと思ったが、意外と現実世界ともリンクする部分もあるのかしら
やや映像に頼りすぎか?
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学生の頃から音楽をやっており、将来甘い歌声でみんなを幸せにしたいと思っていた主人公だが、ドMな女性プロデューサーにより強引に死神バンドのボーカルをやらされていた。
これは彼女が主人公の才能を見抜いていたからなのだが、主人公はイヤでイヤで自分を常に責めていた。
反面このバンドの人気はうなぎ昇りだった。
その頃、学生時代から好きだった女性と再会するが、主人公は自分の正体を言えない(舞台では顔真っ白なのでバレない)。
心の葛藤から黙って田舎に帰るが、仲間たちからのメッセージ・母親の励ましなどもあり、再度上京する。
形こそ違えど、自分が人々に勇気を与え幸せにできるられることをやっている、と気づいたのである。
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松山ケンイチのスイッチONとOFFの時のギャップが面白い。あと映像が綺麗。
でも大筋では「良くある話」であり、単にヘビメタを舞台にしたに過ぎないかな。
まあ終盤までのテンポはいいので見やすいのだが。
あと主人公が再度上京することを決めた所から先の展開は誰にでも読めると思う。
それは別に構わないのだが、そこからが結構長かった。
大勢のファンに囲まれたステージの映像が美しいシーンで、映画としては見せ場なんだろうけど、結末が見えてからが長いのは退屈。
かなり好き。
面白かった!笑
すっっごく楽しかったです。
これはコメディに振ってますが、本人の「僕が本当にしたいことは違う」っていう深刻な悩みの部分とのバランスがとても上手く描かれています。悲劇と喜劇は裏を返せば同じということをよく表しています。
ラストシーンは、コメディとシリアスどっちでまとめるのかな?どういう風に着地させる??とドキドキしながら見ましたが、さすが!両方やるのね!確かに両方のバージョン見たいもんね。
主人公には、本当にしたいことをして欲しい。でも音楽の世界で成功もして欲しい。主人公に幸せでいて欲しい…!という私の気持ちをよく分かってくれて、しっかり満足させてくれる終わり方でした。よくまとまっていて、笑いと涙両方楽しめる素敵な作品でした。
原作を急いで読みに行ったのは言うまでもありません。
部分的にある名シーンをことごとく殺す展開
部分的には本当に良かったんですよ。
自分の望む音楽ができずデスメタルをやらざるを得ない主人公の根岸が加藤ローサ演じる相川に遊園地で批難され「僕だってこんな音楽やりたいわけじゃないんだ…」とこぼれるように吐露したシーンは、理想と現実の狭間で葛藤する根岸に思わず感情移入してしまってとても感動しました。
しかしですね、この映画は感動的シーンの後にその感動を殺してしまうような展開が待ってる映画なんですよね。
デスメタルを毛嫌いしていた相川がステージ上で戦うクラウザー(根岸)を見てDMCのライブに魅せられていき、また自分の望む音楽と違うからとデスメタルを毛嫌いしていた根岸はデスメタルに自分の居場所を見つけるシーン。このシーンは普通に感動的です。世界的デスメタルアーティストのジャックからギターを引き継がれ、いよいよDMCのライブシーン……と思いきや根岸は下手くそなラブソングを披露する。興醒めですし、意味がわかりません。さっき「デスメタルに自分の居場所を見つける」って言ったけど、俺の勘違いでしたか。
その後、DMCの大迫力のライブが始まって大盛り上がり。そのまま映画が終われば綺麗な終わり方なのに、相川がステージ上に乱入し、「根岸くんでしょ?」と声を掛けてエンドロール。意味がわかりません。あれなんなんですか。もしも相川のキャラクターが音楽に興味のない天然系の女の子という設定であるならば百歩譲って分かりますが、相川は音楽系雑誌のライターですよね?ライブ中にステージに上がるなんて、アーティストにとっては御法度でしょ。なんであんなことをしたのかという説明が何もありません。
随所で「意味不明」「理解不能」という展開が続き、それがコメディとして機能しているならば良いのですが全く笑えないので正直見るに堪えません。
最後まで見るのがこんなに辛い映画は久々です。全体的なストーリーが非常に良いこともあって、この出来の悪さは本当に残念でなりません。
面白い
何度も観たくなるような面白さがある。面白いだけではなくて観ていて勇気が湧いてくるし、デスメタルやっているのに松山ケンイチ演じる主人公がいい人で、売れても基本的にいい人には変わりない感じが安心感がある。心温まる映画。
no music ,no dream
DEATH NOTE のL役以来好きになった松山ケンイチが出ていたんで観たのですが、今度は完全に3枚目の役で、個人的にはLのようなクールな役のほうが似合っていると思う。 本当はラブソングを歌いたいのに、どういう訳かヘビメタのスターになってしまった青年の話。 最後はラブソングのフォークシンガーになるのか、ヘビメタのスターのままなのかが観ている人の一番の関心事であるが、 結果は、私の期待とは逆だったので、星2つです。 本物のヘビメタのジーン・シモンズ(KISSのメンバー)が出ています。 主人公が言った言葉、「no music ,no dream」(no music ,no life を主人公がアレンジ)が印象深い。
毒も牙も抜かれてるシ───(-ω-)───ン
俺はこの映画のところどころにエキストラ出演していますワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
撮影現場の雰囲気も良くて楽しかったし、だから他の映画と比べても思い入れは当然深いですイェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
それに原作の漫画も大好きで、松山ケンイチがクラウザーさんをやるということでかなり期待して楽しみにしてましたアヒャヘ(゚∀゚*)人(*゚∀゚)ノアヒャ
ところがいざ公開となって観に行ったら・・・
何だこの腑抜けたDMCは???( ゚Д゚)ゴルァ!!
原作の良さが全くと言っていい程抜け落ちてる。・゚・(ノД`)・゚・。
冒頭のライブシーンは良かったけど、そこから先が全然駄目!乂(´Д`;)
まず相川さんが加藤ローサってのがどうにもこうにも・・・(;・∀・)
相川さんは原作では黒髪の純和風な美人だけど、加藤ローサって思いっきりハーフだからその相川さんの持ち味であるおっとり感とぼんくら感が全く感じられません(´Д`)ハァ…
アサトヒデタカだってねえ~・・・「町中全部クロムハーツで飾ろう」とか単なる痛い人じゃねえか!!!ヾ(゚Д゚ )ォィォィ
とてもおしゃれ四天王の1人には見えん(゚⊿゚)イラネ
ジャギだってもっとぶっ飛んでていいと思うし、カミュも全然狂気を持ってるように見えない。
金玉ガールズやMC鬼刃との対バンシーンだって短か過ぎる!!!!
ほんの一瞬で終わりだし、あれだけじゃ一体何があったのか全っっっっ然わからんですε-(´・_・`)ハァ・・
でも主役の松ケンは頑張ってるし、クラウザーさんに扮した時なんてほんと漫画の中から出てきたんじゃないかと思えるくらい瓜二つ(゚д゚)イーヨイイヨー
ただ根岸に戻った時のしゃべり方とか歩き方とか見ると、何かおかしな人にしか見えんのだな~(^_^;)
ストリートライブをしてる時だって普通にやればいいのに、変な振付をしながら歌ってるのが正直言ってわざとらし過ぎるアチャー(´・ω・`)
原作でも根岸宗一はストリートライブをやるたびに「ダサい」「キモい」と言われ続け、その怒りを糧にメタル楽曲を作って大喝采を浴わけだが・・・
後輩のテトラポット・メロン・ティーの佐治君の作る曲は根岸の曲調とそんな変わらない感じなのに、なぜかこちらは大人気という不条理極まりない設定で、漫画だからそこがなぜなのかはいまいち読者から見てもわかり辛い。
それを実写にしたからこそ、何でそうなるのかはっきりすると思ったけど、結局その原因が見た目だとか振る舞いの気持ち悪さっていうところに帰結してるのか?
根岸が社長に部屋をめちゃくちゃにされて、その怒りのエネルギーで新曲『恨み晴らさでおくべきか』を作るわけだけど・・・
原作では電車の中で痴漢に間違われたという結構ヘビーな状況だから怒りも分かるけど、部屋をめちゃくちゃにされた程度じゃ全然怒りの程度も弱い(-_-;)
グリとグラはなぜ犬になってんだ???
噴飯ものなのがジャック・イル・ダークとの対バンシーン(ノ∀`)アチャー
ジャックの衣装とギターは一体何ごとですか???
悪魔的な雰囲気とメタルの王者的な佇まいを見せたいがためだろうけど、誇張しすぎだし何より原作とかけ離れ過ぎてるヾ(゚Д゚ )ォィォィ
まあそれはいいけど、f**kを掛け合う速さが遅いし、何より全然対バン感がない(´д`)
そして火が一気に噴き出して、訳わからん形でクラウザーさんが買って、ギターをジャックからもらって、それで『甘い恋人』を歌うという流れはどうなんだろ?
メタルを続けるのが嫌で田舎に帰った根岸に、バンドメンバーと社長が借りてたものを宅急便で実家に送った時に"NO MUSIC NO DREAM"なと書いたメモが同梱されてて・・・
何でそういう綺麗なところに落ち着けようとするのか(´Д`)ハァ…
俺が思う原作に込められたメッセージは、好きな曲を作っても誰にも注目してもらえず、ファッションに気を遣ってるつもりでもファッションリーダーからは相手にされないという、鬱屈された日常送ってた根岸だからこそ「メタルモンスター」と呼ばれるほどの「怒り」「恨み」「欲望」「破壊衝動」を音楽に変えて世界に発信できることから、「コンプレックスを糧に這い上がれ!!!」という部分に尽きると思う。
それが結局「音楽に国境はない!」「どんなジャンルでも音楽は音楽だ!」みたいな感じで落ち着けるのはどうにもこうにも腑に落ちない( ´_ゝ`)
ただ松ケンのクラウザーさんはすごく良かったし、松雪泰子の社長、佐治君の高橋一生、そして俊君の加藤諒ははまってて良かったな~。
そして曲はどれも素晴らしい!!!ださいと揶揄される根岸宗一の『甘い恋人』なんてすごくいい曲じゃないか!!!!
サントラも買ってかなり聴き込んでるよ(`・∀・´)エッヘン!!
俺はメタルが大好きだし、さらにこのタイトルの元になった"Detroit Rock City"を作ったKISSのジーン・シモンズまで出演してもらったスタッフの頑張りは称賛できます。
『ファッキンガム宮殿』なんて完全にKISSの曲になってるし(^O^)
ただ・・・欲を言えばジャック・イル・ダークはオジー・オスボーンに演じて欲しかった(笑)
映画自体は正直俺は好きになれないけど、メタル好き、ロック好きは観てもいいかもネッ(oゝД・)b
負け犬が吠えるには理由がある
本作を見て一言、「くっだらね~!!」。しかし、これはこの作品に限り、最大の賛辞だ。
カルト的な人気を誇るコミックの実写映画化は、いつも危険が伴う。ファンの中にその作品やキャラクターに対してのイメージが確立しているからだ。その点、本作はまるでコミックからそのまま抜け出してきたかのような完璧なビジュアル。「見た目」から入るのは一見軽薄のようだが、それは違う。見た目が変われば人格は変わるのだ。それは役者の役づくりだけの話ではなく、主人公根岸君の人生をそのまま体現している。オシャレなポップミュージシャンを夢見て上京した青年が、何故か理想とは正反対のデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のカリスマヴォーカリスト、ヨハネ・クラウザー2世として、カルト的な人気を得てしまう。このナンセンスなストーリーは、ここまで極端でなくとも、現実にはよくあること。心から好きなことができる「天職」につける人は、ほとんどいない。世の中には、自分の望んでいることではないが、そこに才能を見出し、「適職」として妥協することがほとんどなのだ。いや、その「適職」にさえもつけない人のほうが圧倒的に多い。根岸君は苦悩するが、それでもクラウザーさんの格好をしたとたん、我を忘れて地獄の使者になりきってしまう。これこそ見た目が変われば人格が変わる証明だ。
ナンセンスなストーリー展開でありながら、本作の主題は「夢を掴むこと、夢を与えること」。オシャレなポップミュージックで、人々に夢を与えることを理想としている根岸君は、好きな女の子にデスメタルなど負け犬の遠吠えだと言われてしまう。しかし、負け犬が吠えるのにだってちゃんと理由がある。その遠吠えに共感し、同じ夢を求める負け犬たちが世の中にはなんと多いことか。音楽のテイストが真逆でも、知らず知らずのうちに彼は、人々に夢を与えていたのだ。
いや、この作品にそんな理屈は何もいらない。何も考えず最大の賛辞を叫べばいいのだ「くっだらねー!!」と。
クラウザーさん降臨。
このままいくと松ケンは、原作マンガ御用達俳優!になる。^^;
先日見事に「L」を演じたかと思ったら、今度はクラウザーさん!
すっごいですねぇ~!このヒトは。マンガとそっくり☆だったし。
…とはいえ原作は読んでいないのです。TOHOのマナームービーで
これでもか~(爆)とクラウザーさん&ファンAの姿を拝見して、
鷹の爪とはこれまた違う笑力…でも、面白い!!と期待が膨らみ…。
いや~面白かった!かなりDMCが自分の中に入ってきますよ^^;
観た直後なんか「ごーとぅ!DMC!ごーとぅ!DMC」が頭で
リフレイン状態。根岸が!クラウザーさんが!牛が!!べ~べ~。
これがデスメタル☆なのかどうかも分からないまま(きっと違う^^;)
真っ直ぐにファンAの後を走ってゆける自分になれちゃうのです。
なんか、DHCとDMCって似てるよねぇ…?なんて観る前までは
バカを言っていた自分だったのにビックリ!!これぞ地獄の底力?
そういえば悪魔界からデーモン小暮閣下は応援に来ないの?^^;
往年のロックバンド、キッスの「デトロイト・ロック・シティ」を
題材のヒントにしたとあって、ジーン・シモンズの登場にはかなり
グッときます。けっこう短いんですが(演奏シーンは)それだけで
かなりの重みが出せるのはさすが!松雪社長(怖くて最高!)が
憧れるのも頷けますね~。キッスはハードロックだったけどね^^;
冒頭、桜のシーンから始まって、母親(宮崎美子)が根岸を送る
シーンから、夢破れた根岸が帰郷し、母親と神社へお参りに行く
シーンでは、なんだかジ~ンとして泣けてきてしまいました。
私にも息子がいるんだけど、彼がもしこうなったとしたら、私は
この母親のように、そっと背中を押してあげられるだろうか…と。
上からたしなめるでも、前から引っ張るでもない、ただそっと
彼の気持ちを推し量り、夢とは。人生とは。を語ったと思えば、
「はいこれ。もし東京でクラちゃんに逢ったら、渡してあげて。」
最初に息子に渡したお守りと同じお守りを彼に差し出すシーン。
じ、じ、じっ…地獄の号泣だぁぁぁぁ~っ!!!!!
なぜあんな無人っぽい神社でお守りを売っていたのだ!?
いやそんなことよりも、昨晩クラウザーさんがいきなり登場した
納屋?みたいな穴はなんなのだ!?…とかいろいろあったけど、
この感動で下界へと吹き飛びましたっ!!うぉぉぉぉ~っ!!!
やたら雄叫びをしたくなるのも、今作の特徴です…^^;
例えばこの話を、一般社会人に当てはめてみても同じ。
自分のやりたいこと=今している仕事(生活)ではなかったり、
夢見ていたこと=必ず叶うもの(近くはなっても)でもない。
だけどそれを主観ではなく、多角度から見た場合、自分でも
気付かなかった才能にめぐり逢えることもあるのだ。という、
だから人生捨てたもんじゃない!のメッセージになっている。
あの豪腕鬼社長!松雪(いやホントに怖いのなんの^^;)は
彼の才能をいち早く見抜き、まるでリンチか!?と思われる
シゴキ(汗)で彼を磨くのだが、それを彼に気付かせるための
母親とはまた違った、愛情だったのだな。と。(お金もか^^;)
(こんなんでは足らん!ぜひクラウザーさんにお逢いしてくれ!)
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