劇場公開日 2008年8月23日

「やっぱり“さん”付けなんだよな~。」デトロイト・メタル・シティ mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっぱり“さん”付けなんだよな~。

2008年9月1日

笑える

楽しい

単純

大人気原作コミックの実写映画化。ビジュアル見ただけでお分かりでしょうが、ハチャメチャです(^^;。まあ、ようこんなモン映画化しましたな~。
 いやいや松山ケンイチ君、大熱演です!吾輩、この原作漫画は知っておりますので、『こんなモン、誰が演るねんな?』と思っておったのですが、もおソックリ(^^;!クラウザーさんだけでも凄いのですが、原作では、素の根岸の方も、或る意味相当にヤバいキャラ(何せ“公然わいせつカット”ですから(^^;)なんですが、この両極端なキャラ(中間がないのか!?)を、どちらもほぼ完璧に演じきっています。ホンマ、あんたは凄い役者だよ~!
 それから他のキャスト陣も、“仮想大会”を思わせるほど、よく似ていましたし、ただ似せるだけではなく、なりきって演じていました。特に松雪泰子さん!あんたも凄いよ、女優だよ!!『そんなんじゃ、濡れないんだよ!!』には正直感動いたしました(^^;。ムチャクチャやわ、ホントに。
 映画自体は、昔の“ドタバタ喜劇”を彷彿させるシーンもあり、『今どきの映画でコレは…(辛)』とも思ったのですが、ソレはソレで逆に新鮮に感じられて、妙に笑えてしまいました。『こんなんでイイんかな?』と思いつつも、気が付けば大爆笑させられていて…、吾輩もベタですわ(^^;。
 吾輩、音楽的には“デスメタル”なんぞ、まったくわかりません。でもこの映画は、そんなことま~ったく気にせずに楽しめます。更に“デスメタル信者”の皆様への最高のお楽しみとして、あのKISSのジーン・シモンズが、“デスメタル世界の帝王、ジャック・イル・ダーク”役で、マジに出演しています(ほとんど、本人そのまんま!よう出たな~、しかし)。ここら辺も、必見ポイントですね。
 しかし改めて思いましたが、日本人てのは何でも“さん”付けで呼ぶんですね~。『クラウザーさん』ですからね~。悪魔やで、悪魔!何で“様”とかじゃないねん??これじゃまるで、バイト先の先輩を呼んでるみたいやがな…(^^;。

mori2