ミストのレビュー・感想・評価
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最も不幸なエンディング…
ちょっと腑に落ちない
他の方も言われている通り、賛否両論別れる作品だと思うけれど、個人的には「否」と感じた。
衝撃的なラストと聞いていたから期待しすぎてしまったのかもしれないけれど、もう少しシャープなラストだったらなと感じた
”外の世界に救いがあったのに、それに気づかず仲間達を殺してしまったことへの後悔”がこのラストのミソだと思うけど、あのラストではその後悔に必要な要素が足りてない。
まず、確かに軍隊の隊列を見つけたことは一種の安心かもしれないけど、あの化け物達の脅威を考えたらへのつっぱりというか、”どっちにしろ殺されてた感”が強い。
あの程度だったら”あーー殺して無ければみんな助かったのにーーああーー”ってならない。
”何れにしても死んでた。仕方がない”だ
それと、仲間を殺すことへの動機も薄い
確かに車はもう動かないし、食料も無い、外は化け物だらけの絶望的な状態だったかもしれないけど、あの段階で即心中図らなければならないほど追い詰められていたとも感じない
もっと言ったら軍隊がどっかでああやって抵抗を続けていることくらい想像できたんじゃないの?と思ってしまう
ギリギリまで助けを待つという当たり前の選択肢が欠落しており腑に落ちない
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でも、店の中で巻き起こる群集心理の描写はとてもリアルで、”あぁ、ありそう、こんな人いそう”って頷きながら観ていた。
残念ながら、そこは原作者であるスティーブン・キングの力量であって、映画製作者の力量ではないのだろうけれど・・
一番好きな映画
ラストの後味の悪さ、尋常じゃない
フランク・ダラボン監督&スティーヴン・キング原作と言うと、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のような感動作がすぐ思い浮かぶが、フランク・ダラボンはホラー出身、スティーヴン・キングはご存知ホラーの帝王。
そんな二人のコラボで初めてホラーに挑むのだから、これはもう注目。
軍の秘密裏の実験によってモンスターがどうやって異次元からやって来たか…というシーンが冒頭描かれる予定だったそうだが、分からないままの方がイイとの配慮で描かれなかったという。
その判断は大正解!
お陰でモンスターの謎と恐怖が倍増した。
小さな町を不気味な霧が覆い、その中には得体の知れないモンスターが…。
町の人々はショッピングモールに逃げ込む。
限定された空間の中で、ずっと正気を保てるほど人間の精神は強くない。
内外からの恐怖により、遂に人間関係が崩壊する。
つまはじきされていたマルシア・ゲイ・ハーデン演じる宗教女の言葉に救いを求め、従うようになる。
藁にもすがる、リアルで恐ろしい姿だ。
トーマス・ジェーン演じる主人公たち数人はからくも車に乗って脱出するが、ガソリンが無くなり車は止まる。
外にはモンスター。
手には一丁の銃。
当然、自ら命を絶つという衝動に駆られるが、それ以上の絶望が待ち受けていた…。
本当に後味悪く、救いも希望も無いラストなのだが、皮肉にもお陰で記憶に残る映画になった。
意見が分かれそうだが、見応えあった。
半端ない意地悪さ(゚∀゚ ;)タラー
公開されて3年近く経ってからようやく観たわけだけど・・・
衝撃的なラストで話題沸騰だった当時に比べれば、どうしても新鮮味が落ちてるのも事実。
さらにラストを聞いてる者として、は攻略本を先に読んでその後ゲームを始めるのに近い感じがしなくもないけど・・・
実際に見ると十分その衝撃がわかる!!!(;・∀・)
霧に囲まれてスーパーに閉じ込められ、外に出たとたんに訳の分からん怪物に惨殺されちまい、閉じ込められた人たちはどんどん狂気に駆られていき、「これは神の天罰だ!!!」狂信的な宗教狂いに先導されて殺人まで犯し・・・
楳図かずおの『漂流教室』に似た雰囲気があると思う。
あるいは最近だと、映画化が決定したらしい『ハカイジュウ』にも似てる気がする( ゚д゚ )
徐々に正気をなくしていく様子も絶妙だし、狂っていく人と狂わない人の個人差も出てくる辺りは非常に興味深い流れ(゚∀゚)
スーパーには赴任前の軍人もいて、その口から異次元とこの世をリンクさせる計画の話が洩らされるが、具体的には何をどうしてるのかは最後まで分からずじまい。
異次元と繋がった結果、そっちの世界から怪物が大挙して押し寄せて大惨事になってしまったということ。
息子は怯えながらも「僕を絶対に怪物に殺させないで」と父親に頼む。
そして何とかスーパーを脱出して車で逃げられるだけ逃げるが、ガソリンが切れてもう駄目だと覚悟を決めて、息子を含めた同乗者4人を射殺して自分は車の外に出て怪物の餌食になろうとしたら・・・
ラストの大落ちが何ともまあ・・・後味が悪過ぎる∑(゚ω゚ノ)ノ
霧は晴れて怪物は退治されたものの、自分の選択で息子を殺す羽目になっちまったというこの上ない後味の悪さ(>_<)
言わずもがなだが、殺す必要は全然なかったわけだし、スーパーにもう少し隠れてれば助かった可能性も高い。
しかし極限状態に陥った人間は・・・一見冷静に見えても判断力がなくなっちまうのか(;´Д`)
ただ隣人の黒人の弁護士は死ぬシーンがなかったけど死んだのか?生き残ったのか?
あとスーパーに残った人たちも無事救出されたのか???
そしてラスト近くに出てきた超巨大な怪物は一体???
その辺りが曖昧なままだからかなりもやもやするし、もう少し上手いやり方はなかったのか?という疑問も残る。
でもその辺りの曖昧さも、作り手側がこの映画で伝えたかったことに含まれるのかな?
とにかく映画史上に残る問題作で衝撃作なのは間違いないと思います\(◎o◎)/
映画を見たい人にはお勧めできない傑作
よくあるパニック映画、B級ホラーの形式を借りているが、化け物がメインではない。一番怖いのは、化け物ではなく、恐怖にさらされた人間の行動、とりわけ群集心理である。
町で変人扱いされていた狂信者の女は、異常事態の中、求心力を持ち、神の言葉をもって人々を扇動しはじめる。
結果論として、店長除いて、彼女と対立していた者は死に、彼女に従っていた者は生き残る。
生き残った者達から、彼女は真の預言者だったと言われるかもしれないが、
「恐怖」から一歩引いた視点から見ている鑑賞者からは、彼女自身が「恐怖」の発信者であり、エセ預言者だということは分かるだろう。
一方、主人公は「恐怖」に立ち向かい、現代人の行動規範として申し分ない行動をする。
一人の死にかけた男性のために、主人公は隣接している薬局に薬を求めて行く。主人公のこうした行動は、普通賞賛されるものだが、
結果論として複数の死人をだし、薬が必要だった本人も死んでしまう。
この両者の対立は善と悪の対立などではなく、ただ「恐怖」に対する対処方法が違うだけだ。
神にすがるか、立ち向かうか、自殺して根本的に逃げるか。
当初主人公側にたっていた学歴コンプレックスのおっちゃんが、薬局後、転向して神にすがったように、
主人公達も、恐怖を超えた絶望感の前に、転向して死を選んだにすぎない。
「恐怖」の前に悪も正義も法も神もない、ハリウッドでこんなバッドエンディングでよく企画通ったなと思ったが、
よくよく考えてみたら「恐怖」の前に神はいた。
主人公が引き金を引く前に踏みとどまって、最終的選択は神にゆだねるといった信仰の骨子を守っていれば、こんな結末はなかったはずだ。
しかし、主人公は神との約束よりも、息子との約束を守ってしまうんだよね。
日本人の宗教観ではちょっと分かりにくいかもしれないが、脚本・演出・演技。どれもお見事に尽きる紛れもない傑作。
ラストは最大の皮肉
設定もストーリーもB級感あふれる作品ですが、ラストはまさに衝撃的。
思わず鳥肌が立つ化け物たちから生き残るパニックホラー映画としてもなかなか面白いのですが、その最中に繰り広げられる人間性を問うドラマはとても興味深いものです。見ていて彼らの中で誰が一番ましかを考えながら見てしまいます。
ですが、その考えはラストのシーンですべてがぶち壊されました。最後にとった主人公の行為、そして宗教のおばさん、個人的には一番良心的だった思っていた副店長、彼らはなんて愚か者なんだと思ってしまいました。
そう一段と思わされた原因はある女の人が生きていたこと、しかも何の負傷や代償もなくピンピンしていたためより一層「うわ~・・・」と思ってしまいました。これはほんと映画史上に残る最大の皮肉ではないかと・・・。その女の人が序盤に言った言葉が身に染みて伝わってきます。
というわけでこの映画は少々悪趣味な作品ですが、それだけで済ませるにはもったいない映画です。
人間の奥深くにある感情をもぎ取る霧
宇宙戦争のような設定、鳥のようなラストで彩るSF作品。見たこともない化け物の登場はSFパニック映画ではよくあるパターンだが、勇敢な戦士が化け物と戦い、みんなから讃えられ完結といった映画ならではが無い映画っぽくない映画である。そう、この映画には戦士がいないのだ。本当に人間が未知の殺人生物と出逢ったら、どういう感情を出し、どういった行動をとるかを描きたかったのだろう。そして見事に事細かい描写に成功した作品となった。それはおそらくハンディカメラがとても作用したからではないだろうか。戦争映画のように、まるで敵国の銃口から逃げ惑う人々をハンディカメラで追うような撮り方だ。そしてもう一つには同じアメリカ人同士でも宗教に対する考えは違う場合があるという描写もある。宗教を人生の糧にするか、宗教を人生そのものだと思うかによって直面した問題に対する打開法は違うというスティーブンの暗示は胸を突き刺す。そしてなんといっても「衝撃のラスト15分」。あの部分は監督の脚色勝ちだろう、原作者スティーブン・キングも圧巻の最後のオチ。監督はあのシーンを夢見ていたのだろうか。もはやあの度肝を抜くラストシーンのために今までのストーリーを作ったかのような気さえしてくる。
色々考えたけど一周回ってやっぱり駄作
まず私がホラーをあんまり見慣れてないからかもしれませんが
触手が出てきた時にえっB級なの!?ってなって少し萎えましたw
でも気持ちを切り替えたら見入ってしまったんですが、評価されてるらしい最後の最後で駄作にしてしまったという印象。
鬱エンドとは聞いてましたが、そっかーこういう感じかー。
多分そう聞いてたのも影響してるんでしょうが、それを差し引いて真っさらな状態で観ても多分「すごい映画…!」とはならなかったと思います。
たしかに意外ではあったけどそれだけというか、その意外性もそんなに斬新でも衝撃でもなかったような。2007年の時点でも。
絵に書いたようなハッピーエンドばかりが好きなわけでもないし、
後味悪い救われない話もたまにあってもいいと思うしむしろそれを期待して見たんですが、
あの場合1番のバッドエンドは主人公が洗脳されて息子を差し出す選択をしてしまうことだったと思うので、
悲しい悲しい選択をしてこれから辛い人生が待っている主人公ですが“約束を破った父”よりはいくらか救われる思いすらしました。
あのラストシーンまで私なりに色々とメッセージを感じとっていたのですが、
あのラストにしたことで矛盾が発生した気がします。
本当に怖いのは怪物なんかじゃなく人の心
集団心理
本音と建前
狂信、盲信の危うさ
人間の驕り
見えないもの、見えるもの
こんなようなキーワードを【驕って神を冒涜する(信じない)ことへの警鐘】と【驕って自分が神にでもなったつもりの狂信者への皮肉】を込めつつ伝えたい話なのかな、と思っていたのですが、
ラストシーンは【正義が勝つとは限らない】【どんな状況に陥っても希望を捨ててはいけない】みたいな意味を感じたので
結局なにが言いたかったの?となってしまって。
現実は一秒先だって霧のように見えないんだよって事?
深読みしすぎなだけで元々メッセージなんてないのならあんなに胸糞悪いラストにする必要なんてないし(自殺するにしても実際にはもう少し時間を持て余してからになると思う)、
ただ観客を驚かそうっていうだけならとてもナンセンスだと思いました。
絶望して死に急いでしまったものの最後まで生きるために自分の正義で戦った主人公たちや
集団のリーダーとなって一応みんなの心の支えになってた狂信おばさんは亡くなって、
行動を起こさず流されて、現実逃避の手段として神にすがっていたスーパーの「その他大勢」は生き残る(描写はされてないけどその可能性は高い)。
これが意味するものってなんですか?
なんかカルトにハマってる人が見たら変な風に受け取りそうだし、
「頑張ってもうまくいかない時もある」「運のいい奴もいれば悪い奴もいる」なんて当たり前のことをなんでわざわざ?とも思う。
(それをホラー映画でやったから良かったのかな)
好きな人は好きな映画というくらいならわかるのですが、結構大衆受けしていることにちょっと恐怖すら感じますw
最初の主婦のように「この人が生き残ってあの人が死ぬの!?」っていう「えー!そんな!」だけが醍醐味なら私がこの映画に不向きなだけなんでしょうねw
でも中身がスッカラカンならここまで物議を醸さない気もするし、やっぱり悪趣味だって思ってしまいます。
この映画を見て1番思ったのは人間は例え何回リセットされても宗教を生み出すんだろうなぁって事。
どうしようもなくなった時にだれでもいいから誰かにすがりたくなるのはしょうがないですもんね。
クリスチャンの人たちがこの映画をどう受けとったのかが気になります。
狙撃の副店長が1番の良心でしたw
さすがスティーブン・キング御大原作!
有名なスティーブン・キング原作の映画化なのですが、既存のホラーと思ってみると??と思います。ある意味一風変わった作品です。。もちろん恐怖感や、気持ち悪さ(特に人から蜘蛛がわらわらとでてくるシーンは鳥肌です)、スプラッター的要素もあるのだが、何といってもエンディングのやるせなさ、虚無感が非常に印象に残ります。キングはストーリーテラーでどんでん返しや細かいプロットにも拘る大好きな作家ですが、このエンディングはその真骨頂です。通常のハッピーエンドで終わるホラーや続きあるんじゃないって落ちとは全く違うエンディング。人間の極限状態における選択の無残さをがつんとぶつけられた感じです。その世界をうまく描いた監督にもグッジョブ!と言いたい。
フランク・ダラボン監督に拍手。
この作品に対しては、イロイロな批評がありますが…
素晴らしい作品です。
なんといっても、人物の描写。
非現実的すぎる状況を作りあげた中で、人間の内面を鋭く描く。
人生には、人それぞれの結末があるように、この作品にも様々なラストがある。
たしかに衝撃かもしれないが、自分がもしも…と思うと、深く考えさせられる。
クリーチャーも、あえてB級に。
そこを描きたいわけではないからである。
モンスターが主役になってはダメだからだ。
主人公を演じる、トーマス・ジェーンも、いい演技をしている。
映画が好きなら今すぐ観れ!
だってホラーなんだし・・・難しい事言うなよ
気持ち悪い
まず、一言。
なんであたしこれ見たんだろう😣
ゲオのジャンル分けでなぜこれがミステリーだったんだろう..。
SFが苦手なあたしには向いてませんでしたね。
窮地に陥った人間の行動は怖いですね。
軍の異世界の扉の話はよくわからなかったです。
最後、弾が4発しかないとこでラストはわかっちゃいましたよね😓笑
悪い映画ではないだろうけど、あたしの好みではない、そして見たあと気持ち悪さが残るということで、おすすめはできません。
ホラーというよりSF
唐突にとんでもない状況に放り込まれた人々の周章狼狽ぶりを描く映画は過去にたくさんあるが、そういう作品群を表面的に踏襲しつつ、もう一歩人の内面に踏み込んだところが面白かった。
状況を理解できないまま、人が自主的に作り出す恐怖、というところだろうか。中盤の人間模様はスティーブン・キングのお家芸とも言うべきドロドロぶりで、ラストに向かって主人公が追いつめられていく描写にも説得力がある。
ただ、若干「恐怖の実体」を映像的に見せ過ぎてしまったために恐怖感が減殺されている部分があり、その点だけは惜しいと思った。
もっとも、恐怖感と一緒に後味の悪さも減じられているから、それはそれで適切な判断だったのかも知れないが・・・。
ミスト
後味が悪い映画でした。元気がなくなります。
それでもすごい映画だと思いました。特に人間の怖さがすごく表れていて…
宗教ババアは本当にいらつきました。でも徐々に賛同していく人々がいて、さらに軍の人を殺そうとするまで…。彼女が死んだ時はちょっと、いや、かなり嬉しかったです。
でもそこまで観客に感情を与える宗教ババアを演じたマーシャ・ゲイ・ハーデン(?)の演技は後になって見ればすごいです。
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