ミストのレビュー・感想・評価
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観終わった後しばし呆然となる映画
「群集心理の恐さ」を説く秀逸な作品。
本当の敵は「霧の中の化け物」ではなく「建物内の人間」はたまた「自分の弱き心」ということか。このような状況下で自分の家族を周りの狂気から守れるのか自問自答しながら観ていた。
化け物が非常にリアルでかなり恐い。特に終盤登場したデカブツには人類の無力感を思い知らせる迫力がある。
最後はとてつもないやるせなさが残った。主人公がこの先日々を生きていく心境を考えると辛すぎる。
「単なるホラーだろ」という印象を見事に裏切ってくれる。とても奥深く優れた作品です。
殿堂入りの胸糞映画
今夜(2024/11/09)観ました。
かつて10年以上前、一度だけ中盤のチープさや、中弛みを堪えつつ、ラストシーンで最上級の絶望を与えられ、鑑賞した時のことが強く印象に残っていました。
無論主人公の絶望を、今回も骨身に沁みるほど感じました。
霧の中に潜むCG製の笑ってしまうほどチープな怪物の姿はご案内の通り。スーパーマーケット内に居合わせた人間同士のいざこざ、教祖さま気取りの陰謀論女に端を発する分断など、カットできる場面はかなりあるでしょう。
125分という長尺は、極上の絶望を味わうにしても、中弛み等の面で少しハードルが高いです。
度々究極の選択を迫られる本作は、ドラマ『ザ・ウォーキングデッド』のキャストも複数登場しています(フランク・ダラボン監督繋がりの縁でしょうか🤔)。
未曾有の事態で人の本性が見えてくる。
絶望した時、どう立ち回るべきかを考えさせてくれる作品だと思います。
絶望と希望を同時に味わえるどんでん返し
絶望と希望を同時に味わえるどんでん返し。ラストの余韻に打ちのめされた。その余韻に包まれてるうちに感想を書く。怖かったポイントは3つある。
1つめは、狂信者ミセスが信者を増やしていくこと。
とにかく終始ミセスがうざかった。この映画で1番キライなキャラ。胡散臭いことペチャクチャずっと喋ってるし。「こんなん信じる人居ないっしょ笑」と思ってたけど、終盤にはミセスを信じる人がわんさか増えててビックリ!しかも絶対信じないと思ってた、ビリーまで加わってたし。
人はピンチの時、なにかに縋りたくなるだろうか。精神状態が不安の時に、口がうまい人現れたら崇拝しちゃうのかな...恐ろしい。自分は神とか宗教とか信じないけど、極限状態になったらどうなるか分からない。今は「神とか胡散くせぇ!見えるもんしか信じねぇ!」と思ってるけど、「ああ...神よお救いください」とか言ってるの想像するとシュールだ。
デビット達がミセスの信者たちに囲まれた時、絶体絶命の時にオリーが銃ぶっ放してくれたのは気持ちかった!ミセスクリーチャー撃って倒した時より爽快だった。よくやった、射撃の名手オリー!
2つめは、虫のクリーチャーが気持ち悪いこと。
もうね、俺は虫ダイッッッキライ!家に蜘蛛一匹出ただけで跳ね上がり、殺虫剤持って全力で殺しにかかるくらい。
だから、ハエと蜘蛛のクリーチャーは目を背けたくなった。しかも巨大化してるから、足とか口とか細部がハッキリ見えるし気色悪い。モゴモゴ動くのやめてください。エイリアンと虫の組み合わせは反則ですね。
特にヤバかったのは体内から小さい蜘蛛が大量に出てくるシーン。蜘蛛嫌いの俺からしたら失神レベル。自分の身体中に蜘蛛がびっしり纏わりついてるのを想像して寒気がした。もし俺があの薬屋に居たら速攻で死ぬ自信ある。
3つめは、主人公が絶望に叩き落とされる、救いようのないラスト。
あと少し待てば全員救えたのに...こんなに悔しい気持ちになったラストは初めて。もう助からないと諦めて、女、子供、老人を殺すハメになったデビットが悲しすぎる。特に自分の子供を撃つときの心情を考えると痛い。いくら「怪物には殺させない」という約束があれど、自分だったら撃てないだろうな。自分の子供に銃口を向けるなんて考えられない。
そもそも全ての元凶はあの銃なのでは?車出す時にデビットが銃を取らなければ...オリーが弾を使い切ってれば...もっと言えばアマンダが銃を持ってなければ...んー考えだしたらキリがないか。
デビットからしたら超絶バッドエンドだけど、軍隊が制圧してくれたから世界的にはハッピーエンドだよね。狂信者の言う通り店で待ってたら、助かってたと思うとモヤモヤする。とにかく世界は平和を取りもどした訳だけど、デビットからしたら地獄だよね。家族全員失ったし、あの後デビットはもぬけの殻になって生きる気力を無くしたと思う。ほんとに可哀想すぎる、俺だったら自害したくなるね。
後味悪い映画が好きな方はぜひ観てほしい。ただ後味悪いだけじゃなく、ハッピー要素も添えられてるのがポイント。希望部分がなかったらとんでもないムナクソ映画で評価かわったと思う。バッドエンド、ハッピーエンド、いっぺんに味わえる貴重な映画だ。
ショーシャンクの監督だったから
一番好きな映画の監督だったので、期待して観たのですが、ラストがこれでは何を伝えたい映画なのかさっぱりわかりません。
命の尊さ?これじゃ伝わらないです。
ただの娯楽?
ラストがこれでは、憂鬱にしかなりません。
残念すぎる映画でしたね。
星一つにするか悩みましたが、
映像の作りがまあまあだったので、
二つにしました。
救いがなく切なすぎる
そこまで生きたいと頑張る姿に感情移入していたのに、あのラストはないでしょ。見終わった後の救いがなくて精神的にきつくなる。残念すぎるので評価が下がる。
異獣は良くできていて、ちょっと見慣れた感じもあり余計に怖い。ここは優れている。最後の異獣のスケールに、主人公の気持ちが萎えてしまったのか? 気持ちは分からないでもないけど別の選択をして欲しかったな。
TVドラマで記憶ある顔ぶれだった。
白い霧‼️
突如として謎の霧が町全体を包み込み、その霧の中から正体不明のバケモノが人々に襲いかかってくるという残酷で、ダークで、ショッキングな逸品‼️スーパーマーケットに避難した人々の心理描写も細かく、実際にバケモノと遭遇したら人間ってこうなるんだろうなぁと思わされるリアルさ‼️アルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」が思い出されます‼️そしてこの作品を語る上で忘れてならないのがラストのオチ‼️映画史上最高の鬱ラスト‼️この後味の悪さはいつまでもトラウマとして残るでしょう‼️
取り返しのつかない銃の選択 安楽死は救いなのか? 極限状態に陥った...
取り返しのつかない銃の選択
安楽死は救いなのか?
極限状態に陥った時の人間は脆い
どんな状況に陥っても希望は持ちたい
最初にマーケットを出た女性が助かったのは愛情と恐怖に屈しなかったからなのか
逆に銃を使った者たちは絶望と
んで合理的過ぎてもダメですと
やっぱ愛なのか、、、
個人的にミセス・カーモディさんには随分な食われ方をしてほしかったなと
でもまあそういう映画じゃないよな
銃の誤った選択がテーマの一つだから、人に撃たれるのがポイントだと思うし
デカい多脚をちゃんと描いてくれたのが嬉しかった
絶望前のちょっとしたご褒美
だからそういう映画じゃない
ラストじゃない
ラストシーンがよく話題になりますがそこまで大騒ぎする程ではないと思います。
集団化し恐怖に囚われた人間の醜さがリアルに描かれていてそここそがこの映画の魅力だと捉えています。
ハッピーな作品では無い分細かい部分もリアルに考えられてツッコむ隙がない
後世に残る実験的映画?
なんといってもこのラストですね。
このラスト、めっちゃスティーブンキングっぽいとか言われてるけど、原作ではとりあえず脱出はかるところで終わってるわけで…。
ただ、ご本人もこのラストに思いつかなかったことを嫉妬した、ってお墨付きのドン鬱ラストで、スティーブンキングっぽいのは間違い無いのかも?
この映画のラスト多分ものすごくこの後の映画に影響及ぼしたんじゃないかと思うんですよね。
プロモーションの仕方とか。
ラスト冒険するか、アンパイでいくか…とか。
刺さる人にはものすごく刺さるから、そういう感じの映画なんですわ、って匂わせて、そういうの好きな層に向けたプロモーションすれば多分その界隈の名作的人気の映画だったと思うんですよね。
でも結構大衆向けのプロモーションしちゃったからここまでのことになっちゃった。でもだからこそ後世に残る鬱映画、と結果話題作にはなったわけで…。
今までの映画だったら、原作通りに希望持たせるラストで終わるか、なんなら大胆アレンジであの最後助かったおばさん主人公にして、色々ありつつ子供助けて、最後、序盤にいたあの親子は車の中でそんな感じになっちゃって助かるもんも助からんやったんやな…って話で私たちは明るい未来へGO!みたいなストーリーだと思うんです。そしたら多分、そこそこスカッと?人気映画で終わってたと思うんですけど、多分ここまで話題にはならなかったんじゃないかな。
あの主人公であのラストにしたことに大いに意味があったのではと。
その後、あらゆる監督があらゆる作品を作る際に参考になった映画の一つになってるんじゃないかな、と個人的に思ってます。
気持ちワルい…
タイトル通り霧の中とその向こうはどうなってしまったのか?
そんな事を思いながらドキドキして観ていましたが、そういう感じか〜と。
徐々にスーパーにこもっている人達が外に出て逃れようとしているのだが、虫のデカイ版やら人を餌に繁殖しようとしてる場所やらまたその方法やらが気持ちワルい…。
あとクライマックスとかスーパーでのいざこざ等ツッコミ所はあるが良作だと思う。
こ、これは…(茫然自失)
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
原作(霧)は未読。
めちゃくちゃ怖くて面白かった。スリルを徐徐に増幅させていく巧みな冒頭から引き込まれ、登場人物たちと同じで何が起こっているのか分からないからハラハラさせられた。
極限状況のドラマがとてもリアルだ。ああ云う時、厄介な扇動者って絶対出て来るだろうし、ちゃんとした意思を持っていたいと思ったが、いざと云う時果たして己を保てるか自分。
気になっていた結末に触れた時の心の中はこんな感じ。「えーっ…うそーん…マジかよ…」。茫然自失とはこのことを言うのだろう。語彙力が失われてしまって心の整理がつかない。
ラストのインパクトは、確かにオールタイム・ベスト級であり、多くの映画ファンの間で語り草になるのも納得だ。胸を引き裂かれるような痛みを感じた。後味悪いにもほどがある。
全てが中途半端
霧の中にいる何かが襲ってくる。でもその何かは分からない。これなら確かに怖いし、スリリングもあった。しかし、途中でその何かの正体を出したため萎えてしまった。あえて最後まで何かの姿が分からない方が良かったのではと思う。
ストーリーは時間配分が微妙だった。スーパーマーケットにいる時間が長すぎる。逆に、出た後の時間は短すぎる。前半が長かったため、後半が余計に短く感じた。霧に覆われた街をもっと長く描写するべきだった。
人間模様も脚色し過ぎている。人間味溢れるキャラクターがいるのは良いが、そうはならんだろ、みたいな行動が多い。
最後まで救われないのはスティーブンキングらしかった。だが、わざわざその結末にする必要はない。
最悪すぎた(褒めてる)
ミスト、タイトルはなんか聞いたことあるなーって思ってて、前情報なく見たかったから特に調べず見てたら途中からこれあれ?!胸糞映画じゃんってひっくり返った。言ってくれよ。
でも胸糞好きなので見た。面白かった。ずーっと宗教の女性にイライラしてたし、人間って…になってしまったけど。
人間はこういう状況に陥ってしまったら…みたいな実験的な映画なのかな。それにしても主人公も他の人も可哀想過ぎるし、結局1番最初に出て行った人が助かってて、でもその人は良かったんだけど、あまりにも主人公が可哀想だ。
霧がすべてを覆いつくし、最後の審判が下される…
衝撃のラストのために1回鑑賞した後に観ないようにしていたのですが、かなり久々に鑑賞しました。
やっぱり凹む…
初見の時も凹む映画ということは先に知ってしまっていたので、ラストは車のガソリンがなくなった地点で予想できてしまいました。が、予想はしたものの、まさかまさかの子供までと疑いながら観ましたが、やっちまいやがった・・・。
「ボクを怪物に殺させないで」確かに怪物にはしていないのですが。。。ちょっと監督の性格の悪さがうかがえるラストですね。ほんと、悪趣味で意地悪だこと…。
でもね、個人的に一番凹んだ部分はラストより、狂気と化した集団が、軍人個人の責任ではないのに、モンスターが現れたことを彼の責任として、モンスターの“いけにえ”にしてしまうところ。“宗教”が確立される瞬間を見てしまった感覚です。
得体の知れないモンスターにおびえる人々のよりどころは、神をあがめる一人のヒステリックで自己中心の狂った女性。しかし人々は、恐怖心で自分の平常心を失い、彼女を教祖としてあがめるのです。正直、この女性が銃で撃たれたときは、せいぜいしました。
モンスターものとしてはどうだったかと言いますと、最初の触手のちゃっちさは逆に驚きましたが、終盤から出てくるモンスターはちゃんと作られており、CGも生かされてリアリティーあってよかったですね。
しかしモンスターとの攻防では「早くせんかい!」ってイライラさせる部分が多かった。例えば、「車はやく出さんかい!」とか「突っ立てないで早く逃げんかい!」ってなところが多い。薬屋にあの大人数で行った理由も不明ですね。やられキャラを作りたかったんでしょうがね。期待する行動をなかなか取らないところも監督の狙いだったとも思えるほどです。
そして冒頭で、家に残した子供を助けに行った母親は、なんと最後のシーンで彼女は無事子供を救い軍に救出されています。スーパーマーケットを同じく出て行ったディビッドの結末とあまりにも差が有りすぎ皮肉すぎるんですよね。(どうやって彼女は生き残ったのか…)
さてさて、賛否両論のラストですが、私は悪くは無いかなとは思いました。が、車がガス欠になってからの決定が速すぎやしません?少し前に超巨大モンスターが目に前をズシンズシンと横切った時、決めてしまっていたのかな???
でも、もうすこし生への執着が欲しかった。ガス欠で終わりではなく、車で助けを粘ってもう無理な状態まできてから決断してほしかったな。その方が、否定意見も少なくなったのではと思いますが。
極限状態での集団心理の思考実験のような映画
昔見たことあるが、アマプラ無料だったので久々に見直し。
ラストが胸糞な映画として一番に挙げられるくらい有名ですが、
個人的には別の部分で怖く、面白い。
ああいう状態に陥った時、人は、人の集団はどのように行動するのか、自分を保てるのか、
何を優先し、あるいはそのために何を排除し諍うのか。
こういう映画ってそういう部分を見るのが楽しいです。
別に原因は霧だろうかゾンビだろうがなんでもいいんです。
そういう意味ではこの映画で一番のポイントは宗教女ですよね・・。
集団って怖い。
主人公が無能過ぎて
終始イライラしました
最初は有能かなと思ったんですが大やけどして死にそうな一人を助けるために皆を危険にさらした挙げ句仲間を死なせるし、そのおかげで宗教おばさんの株が上がったり、車で行けるとこまで行くならワンチャンガソリンスタンドまで行くかするなりしたら良かったのに
胸糞だけどこういうバッドエンド物って少ないので観て良かったです
しかし怖いのは人間ですね
宗教戦争が無くならない訳がわかりました
胸糞映画の代表作
ラストは本当に最悪だった。あと少し待っていれば。「僕を絶対化け物に殺させないって約束して」が伏線だったんですね。
宗教女をオリーがやったときはスカッとしました。洗脳された集団心理が怖かった。
あと個人的には車で移動できたなら丈夫な建物に籠ったり地下室に潜ったりもっといい方法があったのではと思ってしまいます。ただ単にガソリンが切れるまで走り続けるとか…。
胸くそエンドの代表作
霧の中の化物に対してマーケットに籠城するか出ていくかで揉める話。
最初に出ていく女は助かる。
籠城推進派の宗教女は撃たれる。
車で出ていくメンバーは主人公を除き死亡し、直後に軍が到着する。
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