「カツラ男の純愛。」コレラの時代の愛 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
カツラ男の純愛。
名画座にて。
偉大なるカツラ俳優ハビエルの、今回はどんな被りが…??と
不謹慎な楽しみを携えて観てみた今作、前半~中盤までは
エェ~!?と思うくらいの好青年が、彼の青年期を演じていた。
その好青年期(爆)彼と恋に落ち、結婚するはずだった令嬢が、
市場で突然!顔面変わりした(爆)バルデムに声をかけられて…
ゾッ!とする表情を見せる場面…(ホラーかと思った)
いや~私もかなりゾッ!ときてしまった。スイマセン。。
ミスキャストとは言わないけど。でもねぇ…だったら青年期を
もっと顔面形状しつこい顔立ちの男子にすりゃ~良かったのに。
アレはないですよねぇ?アレは…^^;
ま、いいんですが。
で、この題名からしてコレラの時代の恋愛モノなんだけど、
別に彼らがコレラにかかるというわけではありません。
もちろん蔓延していた時代なんで、彼らがかかっても全く
不思議ではなく、むしろあの町にいてかからない方がすごく
ラッキーだったとしか言いようのない感じ。。
だってハビエルなんて、性病にかかってもいいくらいだぞ~。
51年9ヶ月と4日、初恋の女性に対し精神では貞節を守りながら、
身体では622人の女性達と関係を持った彼。(日記までつけてる)
もちろんカツラも時代毎で被り変え、フサ~ハゲまで自由自在。
彼の場合、あのハッキリとした顔立ちが髪の毛量パワーなど
消し去ってしまう勢いがあり、加えて性格が甘く優しいという^^;
どう折り合いをつけていいのか分からない?複雑な役どころを
見事に好演。ものすごいパワーを感じさせてくれる。
ヒロイン役G・メッツォジョルノも美しい上にかなり大胆^^;
ラストの脱ぎっぷり(特殊メイク?合成?)には顔面蒼白…。
全体的に肉欲的な映像が多いものの、「これは愛だ」と
全面的に謳っているため、あっけらかんと観れるのも一向。
結局は主人公ハビエルの一人勝ちというか(言い方悪いか)
彼女との時間を密にするために彼が最後に選ぶ手段には、
それまでの経過からして(悪いけど)ニヤリとしてしまった。
(彼がなぜ青年期を演じなかったのか、想像つくけど知りたい)