「淡々と殺すアントンが怖い」ノーカントリー かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
淡々と殺すアントンが怖い
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映画は悪役が好き。ネットで調べた映画のヴィランランキングで、本作のアントンが上位にランクインしてたので彼目当てで鑑賞。
大金を盗んだ男を追う殺し屋と保安官。ストーリーは単純だが、何を伝えたい作品なのかテーマが見えなかった。最後も「え、これで終わり?」という所でいきなり終わるので意味不明。鑑賞後に残ったのは「アントンが怖かった」ただこれだけである。
淡々と殺すアントンが怖い
ダサい髪型、ギョロりとした目、誰ともかみ合わない会話、絶対に関わりたくないオーラ前回のやばい奴。そんな彼が淡々と殺す姿は怖かった。よくある正義のヒーローが止めるのも無い、ただひたすらに殺していくのでだんだんと爽快に感じた。
印象的だったシーン2つ
1つめは、アントンがガソスタの店員と話す場面。
「何時に寝る?」「何時に店を閉める?」一方的に質問を店員にぶつけるアントンが怖い。あんなヤバイ客居たら逃げだしたくなるわ。コインの賭けで負けてたらと思うと…。このシーンでアントンがコミュニケーションできない人間だと分かる。
2つめは、事故って腕から骨が飛び出る場面。
「腕から骨が見えてるよ」「少し休めば治る」事故後にアントンが少年からシャツを買う。シャツなんかよりも、腕の骨を心配しろよと笑った。普通あんな状況だったら激痛で冷静で居られないはず。
複雑で難解な映画だった。映画を能動的に観る、考察好きなら楽しめると思う。
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