「No Country for あの髪型。」ノーカントリー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
No Country for あの髪型。
なんとも不気味なオカッパ頭が記憶に残る作品…^^;
これであのヘアスタイルが流行ったら怖いですねぇ。
ただ彼の髪質は、わりと良さそうだったけど(爆)
いかにも公園(?)兄弟らしいひねくれ味ある重厚感、
それほど理解出来てなくても、これはアカデミー賞を
獲りそうな作品だよねぇ~なんて言われちゃう質感。
かなり好き好きが分かれる内容かなと思います。
私自身も、内容自体はそれほど好きでは…^^;
ただ!
久々に映画館でスクリーンに吸い込まれるような感覚、
ジ~っと全神経を画面に集中させ、殺人者がヒタヒタと
迫りくる状況に固唾をのむ…という緊張感を味わいました。
せっかく映画を観に来ているのだから、このくらい
グイグイ惹きつける描き方をしてくれると嬉しいですね。
舞台が80年代とあって、古めかしい(私にはリアルだけど)
雰囲気と殺伐とした風景の中で、唯一音が鳴るのがあの、
札束に仕掛けられた発信機。^^;…あのピっ、ピっ、って
音がだんだん短くなっていくのがコワ面白かったですね。
そんでもってオカッパが、靴を脱いで近づいてくる…(汗)
どうでもいいんですが…顔がデカイんだ、ハビエルさん^^;
というか、目も鼻も口もデカイ。まゆ毛も太い。
だからあのサラサラオカッパヘアで、少し丸みは出てます。
コインの裏表で、容赦なく相手を殺す非情さはあるものの、
あまりに自分のルールに固執しすぎて、要領が悪い(爆)
最後の殺しなんて…あれこそKYじゃないのかしら???
だけど、さすが殺し屋!!なのは、
自分が大怪我をしてもヘーキな顔してましたね。
(あれで助かるのもヘア同様に不思議だけど)
ああいう無機質なところがすごくリアルで良かったなぁ。。
殺し屋がいきなり人情に目覚めて誰かを救う…!とか、
痛みに耐えかね、涙ながらに助けを請う…!なんていう
展開は、どうもリアリティがなくていけませんxx
無機質な中にチラチラとギャグが盛り込まれていたり、
(それに笑えるかどうかはヒトそれぞれでも)
時代の流れに親子や夫婦関係を考えさせる作りだったり、
考えてみると、とても深いことを訴えている作品ながら、
それをワザと真っ当に描かないのが(爆)公園兄弟っぽい。
トミー・リー演ずる保安官。だんだんと時代に取り残され、
冒頭から苦虫を噛み潰したような渋い声で語りだす辺り
某CMを見ているようで…なんだか切ないのぅ…(=_=)
(引退後はジャンパー着て日本で演歌を聴くと癒されるぞ^^;)