「血と砂」ノーカントリー AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
血と砂
冷静に,冷酷に,執拗に獲物を追う殺し屋アントン・シガー,
ハンター魂を発揮して追跡をかわす男ルウェリン・モス,
悪徳警官じゃない事が救いの保安官エド・トム・ベル。
鬼気迫る演技を見せたハビエル・バルデムだけを突出させずに,
三人の男が揃って記憶に残る脚本が素晴らしい!
音楽で感情を煽らない全編が息詰る緊張に満ちて,
先が読めない展開,
編集で飾り立てないシンプルな構成と,
見せ過ぎない抜群の演出力で画面に引き込ませ,
エンドクレジットが始まると,
すぐに再鑑賞したくなりました。
サスペンスとしてはもちろん,
西部劇,
ハードボイルドとして観ても見応え。
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