「魅力のない主人公。」ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)
魅力のない主人公。
相変わらず主人公たちに魅力がないのはどうしたものか。
ヘレン・ミレンやエド・ハリスと、今作は前作以上に脇役が豪華になり、
更に魅力がなくなってしまい、
ディズニーらしく誰も怪我するようなこともなく、
お気楽、お手軽アドベンシャー。
リンカーン大統領の首謀者たちを記したという日記の切れ端に、
ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)の祖先
トーマス・ゲイツの名が記されていた。
ベンは一族の名誉を回復するために、日記から暗号を探し出し、
ヒントからヒントと、世界を飛び回り、
アビゲイル(ダイアン・クルーガー)やライリー(ジャスティン・バーサ)
と共に、お宝を探し出すのだ。
ロンドンやパリ、アメリカの観光名所を飛び周り、
バッキンガム宮殿や自由の女神、ラシュモア山を訪れるのに、
どうしてこうも、こじんまりとした印象を受けるのだろう。
謎解きは前作同様で、こちらが考える要素なんて殆ど与えないし、
いくらなんでも展開早すぎ、早解き過ぎて、ただただそうですか、
という感じで、底の浅さは尋常じゃない。
バッキンガム宮殿や大統領執務室への進入方法も簡単すぎて、
挙句の果てには大統領を誘拐しちゃって、ありえなさすぎ、
その荒唐無稽さが面白いのか?
いつの間にかお宝よりも、エリア51のことなどが書かれているという、
大統領が引き継いでいる本のことに興味が移ってしまっていた。
誰も怪我しないことは分かってるからハラハラしないけど、
唯一の見所はカーチェイスシーンだけか。
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