「思ったよりも無骨な感じが逆に良い」RENT/レント いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
思ったよりも無骨な感じが逆に良い
ミュージカル映画の傑作として度々耳にしてきた作品だがなかなか観る機会がなく、結局何気なく配信で観た「Tick,tick...BOOM!」つながりでいよいよ鑑賞。クリス・コロンバス監督がメガホンを取ったということでも期待は高まる。
観てみると思ったよりも良い意味でラフ。ミュージカルとはいえ、イースト・ビレッジの街並みをバックに繰り広げられるちょっと無骨な感じの楽曲がある意味馴染みやすく、これはこれで意外に心に響く。そしてちょっとレトロでちょっとカラフルな映像も、結構ノスタルジックで良い。
思えば登場人物達は私と同年代、随所々で共感できるシーンがあり一気に引き込まれる。
そしてあっという間にラストシーン。「あるのは今日という日だけ」からの、往年の名作「ニュー・シネマ・パラダイス」を彷彿させるようなフィルムカットの連続に、がっちり心を掴まれる。
できれば2005年の公開当時のクリスマスシーズンに劇場で観れたならば、もっともっと共感し感動できたと思う。
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