夜よ、こんにちは
劇場公開日:2006年4月29日
解説
イタリアのモロ元首相誘拐暗殺事件を行なった極左武装集団”赤い旅団“の内側を描いた社会派ドラマ。監督・製作・脚本は「蝶の夢」のマルコ・ベロッキオ。撮影は「狼たちの鎮魂歌(レクイエム)」のパスクァーレ・マーリ。出演は「輝ける青春」のマヤ・サンサ、ルイジ・ロ・カーショ、「蝶の夢」のロベルト・ヘルリツカ、ピエル・ジョルジョ・ベロッキオ、「炎の戦線 エル・アラメイン」のパオロ・ブリグリア、これが長編映画デビューとなるジョヴァンニ・カルカーニョほか。2003年ヴェネチア国際映画祭特別個人貢献賞、同年ヨーロピアン・フィルム・アワード最優秀批評家連盟賞など受賞。
2003年製作/105分/イタリア
原題または英題:Buongiorno, Notte/Good Morning, Night
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2006年4月29日
ストーリー
1978年のローマ。キアラ(マヤ・サンサ)は、フィアンセと称した男性と共に新しいアパートに移ってくるが、実は彼女たちは地下組織”赤い旅団“のメンバー。キアラは表向き図書館に勤務しながら、誘拐したモロ元首相(ロベルト・ヘルリツカ)を匿う役割を担っていた。図書館でキアラは、同僚のエンゾ(パオロ・ブリグリア)と親しくなり、叔父や叔母たちとの会食に、彼と共に出席する。そこでキアラの兄は”赤い旅団“を支持するが、エンゾは殺人者だと批判発言。やがて旅団リーダー格のマリアーノ(ルイジ・ロ・カーショ)は、モロに死刑を宣告する。ローマ法王が旅団に対してモロの無条件解放を懇願。今やキアラは、自分たちの信念が人を殺す権利を有するのか疑問を抱くようになっており、モロの死刑に反対する。メンバーのエルネスト(ピエル・ジョルジョ・ベロッキオ)も、これでは人々の理解を得られないと処刑に反対。しかしマリアーノとプリモ(ジョヴァンニ・カルカーニョ)は彼らの意見をはねのける。そして誘拐から55日後にモロは殺害され、旅団メンバーは逮捕されて終身刑に処せられたという報道が流れるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マルコ・ベロッキオ
- 脚本
- マルコ・ベロッキオ
- プロデューサー
- マルコ・ベロッキオ
- セルジョ・ペローネ
- 撮影監督
- パスクァーレ・マリ
- 美術
- マルコ・デンティチ
- 音楽
- リカルド・ジャーニ
- 音響
- ガエターノ・カリート
- 編集
- フランチェスカ・カルベリ
- 衣裳
- セルジョ・バッロ