「詩的な映像美」ククーシュカ ラップランドの妖精 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
詩的な映像美
男2人、女1人のシュチュエーションには傑作が多いがこの作品も佳作の一っ。
言葉が通じない3人がそれぞれの考え方を言い争う可笑しさが見物だが、意外にも前半はなかなか盛り上がらない。
しかし、いつしか性の欲求と嫉妬が露わになるにしたがって面白味が増し、‘魂の帰還’による寓話的なエピソードで頂点を迎える。
それまで極力押さえていた美しい風景を積極的に映さない演出が、この場面での’詩的美’を際立たせ、このエピソードの説得力とラストシーンの美しさを作り上げる事に成功している。
(2006年3月29日シネアミューズウェスト)
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