空から赤いバラ

劇場公開日:

解説

ラリー・フォレスターの小説『ファゾム』を「バットマン(1966)」のロレンゾ・センプル・ジュニアが脚色、同じく「バットマン(1966)」のレスリー・H・マーティンソンが監督したアクション。撮影は「ブルー・マックス」のダグラス・スローカム、音楽は「唇からナイフ」のジョン・ダンクワースが担当した。出演は「ミクロの決死圏」のラクェル・ウェルチ、「スインガー」のアンソニー・フランシオサ、「飛べ!フェニックス」のロナルド・フレイザー、テレビ出身のグレタ・チャイ、リチャード・ブライアスほか。製作はジョン・コーン。

1967年製作/アメリカ
原題または英題:Fathom
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1967年9月9日

ストーリー

ファゾム・ハービル(ラクウェル・ウェルチ)がスペインのマラガでスカイダイビングのコンテストに出場した日、NATOの秘密情報部長ダグラス・キャンベル(ロナルド・フレイザー)から次のような話を聞いた。それによると最近、地中海に水素爆弾とファイア・ドラゴンという水素爆弾を電子作用で点火する器具(火竜)を積んだ飛行機が墜落し、水素爆弾は発見されたが、火竜はまだ見つからず、それが敵側の手に渡ったら、西側は危機に陥るということだった。そしてその現場近くに敵方の手先が2人、1人は中国人と白人の混血グラマー、ジョー・メイ・スーン(グレタ・チャイ)、もう1人はピーター・メリーウェザー(アンソニー・フランシオサ)がいるようだった。彼らの住人でいる邸宅は地中海をのぞむ崖にあった。キャンベルはファゾムを説いて、彼女を空から邸宅に侵入させようとした。ファゾムはパラシュートで見事着陸したが、ピーターとジョー・メイに発見されてしまった。しかしその場をうまくごまかして逃げた。ホテルに帰ったファゾムは再び火竜の行方を追い始めたが、そのため危機に陥り、ピーターに救われるのだった。彼が言うにはキャンベルが実は宝石泥棒で、火竜というのは中国の美術館から盗み出した宝物で、自分はそれを取戻すため雇われた探偵ということだった。ファゾムがホテルに戻ると、ホテルの主人マイクが、エビをとりに行こうと誘った。そして彼は海中からツボを引上げて来た。ツボの中味は火竜を入れた箱であった。突然彼女はマイクの殺気を感じて、海に飛込んで逃げた。その彼女にマイクを倒してファゾムの危機を救ったキャンベルが追いつき、彼女にアメリカ行の旅券を与えた。ファゾムは列車に乗込んだ。ところが化粧用鞄の中にまぎれもなく火竜が忍ばされてあった。突然、ピーターとその一味が迫って来た。ファゾムは非常コードをひいて列車をとめ、小型飛行機に飛び乗った。ピーターも追ってきたが、ファゾムと行動を共にしたイギリス空軍のティモシー中尉(リチャード・ブライアス)の活躍でピーターを一蹴することに成功した。

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