劇場公開日 1950年8月8日

秘境のレビュー・感想・評価

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4.0人間の欲望丸出しのオモシロサ

2024年8月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いつだったかシネマヴェーラ渋谷でアイダ・ルピノ特集を観てから、女優としても監督としてもアイダ・ルピノの存在は大きくなった。

この映画のDVDジャケットは、アイダ・ルピノとグレン・フォードの触れ合う姿なので、「二人が好きになる話かなぁ…」と思って観たら、人間の欲望渦巻く、とても面白い映画だった🌟

「アリゾナの金鉱石は祖父が見つけた」という若いオランダ人の男がアリゾナにやって来る。長年、多くの人たちが金鉱石を探しているが見つからない。そして、その若いオランダ人男性の祖父の時代に時が飛んで、当時の物語が描かれる。
金鉱石を見つけた祖父というのはグレン・フォードだったが、最初は髭ボーボー。彼が金鉱石をを見つけて換金するのを見ていたベーカリー屋の女=アイダ・ルピノ。彼女は彼とイイ仲になっていくように「金鉱石には全く興味なし」というスタンスで男に接する。
グレン・フォードは「金目当てでなく、俺と……」とアイダ・ルピノに惚れる。そして、女の家で逢引きを続ける。しかし、彼女には亭主がいて……と三者が欲望を丸出しにしながら、策略をめぐらすあたりが面白い🙂

アイダ・ルピノは『危険な場所で』・『口紅殺人事件』などに出演、自身の監督作『ヒッチ・ハイカー』でもスリルを演出するなど、ノワール映画に重要な役割を演じた女優・監督であった。
TVドラマ出演においても、「ミステリーゾーン」や「刑事コロンボ(こちらは2エピソード)」などで活躍した。

本作も根底に人間不信・殺人などがあり、ノワール魂が垣間見られる佳作といえよう🎥✨

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たいちぃ