NOEL ノエルのレビュー・感想・評価
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女医パターン
クリスマスに起こる2つの物語。
(1つ目)
ポールとペネロペは付き合っていたが、ポールが異常に嫉妬深い。
ペネロペが普通に同僚の男と話してるだけでもブチ切れそうになる始末。
さすがにペネロペは同棲を解消し、一旦距離を置くこととなる。
そんな時、ポールの前世が自分の妻だと言い出す爺さんが現れる。
最初は異常者と思って突っぱねていたが、爺がちょっとした事故で入院する。
そしてその息子に会い、妻を死なせた罪の意識に苦しんでいると知る。
急に捨ておけなくなったポールは付き添い、やがて爺が目を覚ます。
そして、爺がずっと妻に言って欲しかった一言「あなたを許す」を言う。
これをきっかけに心を入れ替えたポールは、ペネロペとヨリを戻す。
(2つ目)
オバさんは痴呆症の母がいるため、精神的に疲れ果てていた。
またそのため恋愛をする気にもなれず、人生を楽しめずにいた。
そんなある日母の病院で見かけたことのある男と出会い、意気投合する。
そして何とも言えない安心感を感じたため、家に泊めてあげる。
こんなに楽しかったことは久しぶりだなーなどと思っていたが、
朝になってオッサンが、君の母と話したが、君に感謝してた的な事を言う。
母は痴呆のためもう何年も口を開いていないので、それはあり得ない。
なので、そんな冗談はやめろと言って追い出した。
後日、母の病院を訪れたところ、この男と再会する。
この男は見舞い客ではなく、植物人間状態の患者だったのだった。
何故その男があの日は普通に現れ普通に話していたのか?
あれは夢だったのか?それとも奇跡?
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昔から違和感を感じるパターン、おれ語でいう「女医パターン」の映画。
複数のストーリーが並行して進むが、関連性がない。
それならオムニバス形式にした方がええんちゃうんかなって思う。
おれは外国人の顔を見分けるのが苦手やから、
登場人物が少ないほど見易いんで、特にそう思うんやろな。
まあ全体に心が温かくなるような作品だったとは思うけどね。
わざとらしい、お涙頂戴のような嫌らしさはなかったしね。
でもおれは複雑に絡み合った話とか、どんでん返しの方が好きみたい。
そういや2つ目の話はレナードを朝を思い出したな。
ここで言うオッサンってのはロビンウィリアムスなんやが、
クレジットにあえて名前を載せないようにしたらしい。
クリスマス映画は時期をはずすと面白さが半減するものですが、この映画はクリスマスを一人で過ごすことが多い人ならばいつ観ても感動できる作品・・・
「クリスマス嫌いな人、発言してくださぁ~い♪」というノリのパーティのシーンでは、ついつい手を挙げてしまいそうになりました。そうです。クリスマスが嫌いな人ほど共感できる場面が多い映画なのです。一人で観るほうが楽しめる。そんなクリスマス映画がいままであったでしょうか。今年のクリスマスには、この映画のDVDを予定のない人にプレゼントすることが流行るのかもしれません。
アルツハイマー、介護、児童虐待等々の社会派要素もとりいれて、明らかな奇蹟を感じさせないほどのファンタジー。傷ついて、希望を失い、愛を求めている人で溢れかえっているニューヨークには幸せな人などいないかのような雰囲気で始まるのです。全く奇蹟を信じていない人たちではないので、天使の飾りをわずかな希望をもって装飾する。するといきなり奇蹟が起きました!俳優のクレジットのないロビン・ウィリアムズが登場したのです。びっくりしました。何しろ彼は奇蹟を起こす映画にばかり出演してるのですから・・・
最近では邦画の『大停電の夜に』などというクリスマスイブ群像劇がありましたけど、さすがにアメリカは群像劇の作りが上手い。このカップルとこの人があの辺りで出会うんだろうな~などといった予想は全く立てられないほど自然の流れ。接点はほんの少しでいいんだということもわかりました。
それにしてもスーザン・サランドンの演技は凄い。トイレに入ったときの表情の変化を見るだけで心が手に取るようにわかるのです。ペネロペ・クルスも久々のいい演技。ポール・ウォーカーだけは一人はじけてました(笑)。それにしてもブルース・ウィリスやジョン・リスゴーに似ている俳優の名前も気になるところです。最後に登場した女医さんの名前も知りたい・・・(見たことあるのに思い出せません)。
【2006年3月映画館にて】
すべてがその為に
どこにいたの?
今何してるの?
話せる時が来たら聞かせてね
君の人生と僕の人生はもう混じってるんだから
どこか痛いの?
泣いてるの?
たまに外の空気を吸いにおいで
面白い話しをたくさん用意しとくからさ
いつでも時間は空けとくよ
そん時ゃ俺の話も聞いとくれよ
心温まる話
総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65
物語は偶然性に頼りすぎている部分もあって、最初は登場人物の幾人かは実は人の姿をした神が降りてきている幻想的作品なのかと疑った。そんなわけでちょっと非現実度が高すぎるかと思うのだが、それでも心温まる話ではある。クリスマスだからといって、今まで抱えていた問題が急になくなるわけではない。だけどクリスマスなのだから、何か現実を忘れて幸せな気分になりたいと思うのも人の正直な心情。それで人の心が温まる良い話があるならば、それでいいのではないかと思う。無茶な話だとしても、見終わった後の不快感がなくて良い気分になる。
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