13回の新月のある年にのレビュー・感想・評価
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辛すぎる。 ファスビンダーの空間の中に人物が立っているときの絵画的...
辛すぎる。
ファスビンダーの空間の中に人物が立っているときの絵画的な美しさが好きだけど
あまりに救いのない話で悲しい。
乱気の時期に脆い存在の者が振り落とされて消えていくそんなモノの哀れな感じがした。
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性的マイノリティーの救われない人生
1982年に37歳の若さで逝ってしまったファスビンダーの後期の2作品が日本初上映。衝撃の出会いとなった「マリア・ブラウンの結婚」の前後の作品となれば観ないわけにはいかない。
1978年の今作は実にプライベートな作品だった。
男性から女性に性転換した主人公が最期の数日間で過去を振り返る。彼を育てた修道院のシスター、妻と娘、そして性転換するきっかけとなった男を巡るが……
まったく救いがなかった。バイセクシャルなファスビンダー自身の体験(愛人の自殺)が今作を撮るきっかけになったとのこと。この成す術の無さは本物のはずだ。
愛されたいのに愛されない
とにかく"エルヴィラ"が愛おしい。
ファスビンダー自身のことや70年代の性的マイノリティなどなど、、、、。
唐突に踊り始めるアントン・ザイツ一座?のダンスシーンには、エルヴィラも踊るんかい!?
男たちに殴られ、男に逃げられ、家族は理解するが受け入れはしない、友達はエルヴィラそっちのけで追い出すようにアントンとイチャイチャしたり。
最後はみんながエルヴィラの元に集うが、悲しいよりも滑稽で哀しくなる。
エルヴィラにも難な性格の問題があるけれど、愛してあげて欲しい。
最後まで弱々しい彼女が、人生を見つめ直し取り戻すことはできない愛の物語。
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