山猫のレビュー・感想・評価

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山猫

劇場公開日 2016年5月14日
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「万物流転の世」 ネタバレ

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イタリア統一運動の最中、没落を予感するシチリア貴族や時代の波に乗る若者達を描いた作品。

映像が大変美しいです。

威厳に溢れ、家柄、しきたり、体裁、マナーを重んじる貴族の鑑のようなSalina公爵と、彼の甥で金遣いの荒いopportunistの美男子Tancrediが共に目を奪われるのは、成金で野暮なSedaraの娘Angelicaの美貌。品格も教養もない彼女ですが、魔性の魅力で貴族の心を鷲掴みし、封建主義を根底から覆す新しい時代の象徴のようでした。

「山猫や獅子が支配する時代は去り、ジャッカルや羊が取って代わる」

山猫というとピンと来ないのですが、ocelotやleopardということなら、確かに優雅で美しい生き物です。絶滅危惧種もいますね。

山猫は貴族、獅子は王族?
ジャッカルはSedaraやAngelicaといったブルジョワジー、羊はその他大勢のただ盲目的に従う民衆…という意味でしょうか。
山猫も獅子もジャッカルも羊も、みんな平等になる未来が来ると…。

紀元前よりあちらこちらから攻め込まれ、落ち着く暇のなかったシチリア。永い眠りと忘却への渇望、官能なる停滞すなわち死への憧れというのは、そういう歴史的背景から来るのだと知りました。

「現状を維持したければ変わらねばならない」
「体制全体を保つために一部の変化が必要なのだ」
「人を導きたい者に必須の己を欺く能力」
この辺の要素と作品の時代背景が、政治家ファンを惹きつけるのでしょうかね。

自分は行かざるを得なくて行ったことしかないのですが、訪伊の度に、苦手意識がどんどん増すのです(>_<)。勿論良い人も沢山いるのですが…、時折直面する非合理性等に絶句してしまいます。正直個人的には、芸術や美的センスへの尊敬だけで克服出来るものではないです。
このイタリア映画で意外にも自分の気持ちに近い台詞があって衝撃でした。
「シチリアの人間は改善を望まない。自分自身を完璧だと思っているからだ。貧困よりも虚栄心にこだわる。」
"They never want to improve. They think themselves perfect. Their vanity is greater than their misery."
そうこれ!
(高慢と見栄っ張りは同義ではないけど、シチリアに限らず)プライドの高さに見合う、生活水準と教養が伴っていない!…人に当たる確率が異様に高い…気がする…。
彼らの完璧って何なんだろ。

「公爵様のお通〜り〜」的な描写が、江戸時代みたいでした(^_^;)。砂埃にまみれながらも儀式的接待に耐える公爵一家。馬車よりエッサホイサの籠のほうが、遅い分?汚れなさそうだなぁと思いました。

Burt Lancasterの憂いを帯びた気品ある公爵姿が素敵でした。Tancrediの包帯の位置が毎回適当で残念。公爵夫人に続いて欠伸する大きなワンちゃんが良かった。

everglaze
everglazeさん / 2018年9月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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カルディナーレの下卑た笑いと美しさ

ランカスターの公爵がとても素敵なのだが 時代の主役は生命力があるものが奪うという話
最後のワルツは決して相いれないもの同士の最初で最後の会釈のようなものか
カルディナーレが全盛期の美しさで 私は
ひそかに 主役の座を奪ったのでは… と思っている

jarinkochie
jarinkochieさん / 2018年6月20日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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前半はアラン・ドロンの奔放な美しさ、後半はバート・ランカスターの深...

前半はアラン・ドロンの奔放な美しさ、後半はバート・ランカスターの深い苦悩に魅せられた。

tsumumiki
tsumumikiさん / 2017年7月8日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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退屈だった ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

 ストーリーのセンスがないのか、面白くする気がないのか、退屈な場面がだらだら続いて苦痛でしかたなく、早く終わってほしいという願いのみで最後まで見た。お城みたいな建物やきれいな衣装に興味があれば楽しいのかもしれない。

 やたらと食事をしてパーティばかりしていた。

 山猫は何かの比喩なのだろうと思いながら見ていて、アラン・ドロンの彼女が現れていかにも山猫だと思ったら、バート・ランカスターが自らのことを「かつては山猫みたいだった」と語ったので驚いた。

 小沢一郎が一番好きな映画とのことで気になっていたのだが、どこが好きなのだろう。

古泉智浩
古泉智浩さん / 2016年11月2日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  寝られる
  • 鑑賞方法:映画館
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何回観ても好きです

最初観た時にはアラン・ドロンに魅せられた。次観た時はバート・ランカスターが渋かった。舞踏会、別荘、馬車旅と途中のランチ、シチリアの乾いた山肌、草原、貧しい家と壮麗な邸宅、社会の変化と人生など、見どころ多すぎて、時間があっという間でした。

素晴らしい映画がこういう形で復元され残っていく事は、とても嬉しいです。

Momoko
Momokoさん / 2016年8月9日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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望郷の彼方

長ーい中世(近世の終わり、貴族/平民の支配関係の変革、新世界への希望と去り行く栄華への望郷、色んな要素が混じり合い何も定かでない時代。
個人的には公爵(旧時代の終の姿を見届けたいなと思った

めたる
めたるさん / 2016年6月11日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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晩餐会のシーンがすべて

うん、あまり観ているわけではないけど、今まで見たバート・ランカスターの中で最も良かったです! こんな端正な役もできるんだと気づかせていただきました。
で、作品の方ですが、前半は少し間延びしていた感じもあったのですが、後半の晩餐会のシーン! もうこれだけで十分でした! たぶんこのシーンを撮りたかっただけなのではという気さえするぐらいに充実していたと思います。そしてこのシーンを支えているのが、やっぱりバート・ランカスターの憂いでしたね! それが常に底流に流れているからこそ、煌びやかなダンスもそれだけには終わらないもの悲しさを演出していました。
ラストシーンもまた、印象深いものでした。

チャーリー
チャーリーさん / 2014年7月13日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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結局、時代は若者で変革される

色々な本を読んでいる内に、フェリーニとタルコフスキー、そしてヴィスコンティの映画はいつか必ず観ようと思っていた。できれば映画館で。そんな事を願っていた矢先に、ヴィスコンティの生誕百周年ということで、イタリアが国家予算を投じて過去の名作のフィルムを修復、復元した。本作はその完成を祝って、昨年「ヴィスコンティ生誕百周年祭」という名で催されたイベントで上映された一作です。

これは19世紀後半、イタリアに民主化運動が起こり、ある名門貴族の長である初老の男(バート・ランカスター)とその家紋が没落するまでの過程を描いた物語。動乱の時代にそれでも何も変わらないかのように貴族の生活を営む男は、目をかけていた甥(アラン・ドロン)が革命軍に参加することを知る。さらに甥は身分の違う女に恋をし、結婚することを決意する。何も変わらないと思っていた主人公は、このようにして時代が確かに変わっていることを少しずつ自覚していく。民主化とは結局、変化に情熱を燃やせる世代が草の根となって足もとから動かしていくものなのだ。自分が年を取ったとき、かならず本作のような状況に出くわすだろう。

この完全復元版で追加され、1時間に及んだラストの晩餐会が見もの。当時の晩餐会を復元しようというヴィスコンティのあくなく執念と申しますか、腐敗した貴族たちの宴の様を圧倒的な色彩美とスケールで描いています。画面からなにか精神の結晶の末にながれる摩訶不思議な力が、このラストには流れています。固唾を飲んでしまいました。

あんゆ~る
あんゆ~るさん / 2008年9月10日 / から投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  興奮 難しい 寝られる
  • 鑑賞方法:-
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