「アダムとゴードンはどうなっちゃったの?そして犯人は?と気になる謎を残して終わった前作を見直して、またもや劇場の最前列を・・・(実際は前から4列目)」ソウ2 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アダムとゴードンはどうなっちゃったの?そして犯人は?と気になる謎を残して終わった前作を見直して、またもや劇場の最前列を・・・(実際は前から4列目)
まいりました。前作の評価を平凡なものにしたおかげで、今続編の評価がかなり上がってしまった(くやしいのもある)。なぜ前作の評価が個人的に上がらなかったのか、この映画を観てよくわかった。それは、密室劇なのに心理描写が唐突すぎることと、回想シーンや二人の刑事のシーンが多かったことなど。これによって、時系列通りに進まないため緊迫感が持続しなかったためだと自己分析できた。奇抜な設定やラストのどんでん返しだけだと他にもいい作品がいっぱいあると思うのです。
この続編では何が改良されたか?まずはプロローグ。あきらかに本編への導入といった位置付けのみの扱いにして、しかも痛さ、グロさは前作を上回る描写になってます。そして、2時間というタイムリミットをほぼオン・タイムで進めていたため緊迫感の持続。さらに、8人の男女の共通項なる謎や、殺人ゲームにおける「数字の並び方は“虹の彼方に”」という謎解きの面白さ。死に直面したときの人間心理の描写も前作を上回っているように思います。
もちろん前作からの伏線として、ジグソウ=ジョン(トビン・ベル)の「ルール」や「生へのこだわり」に関する台詞も随所に登場し、女性刑事ケリー(ディナ・メイヤー)の執拗なまでの追及も色々想像させてくれる。今回は前作で勝ち残ったアマンダ(ショウニー・スミス)がまた捕われの身となり、閉じ込められた3人の女性の姿がクローズアップされていた。金がかなりかかっていそうな大掛かりなゲーム。展開からしても共犯者がいるに違いないと思わせるが、ゼップのような奴はいないし・・・
「虹の彼方に」と『オズの魔法使』に関して、頭をフル回転させるも中々謎が解けない。しかも、ザヴィエルが必死になって数字を確認する行動が「ちゃんと数字を覚えてられるのか?」と思いながら見てると滑稽でもあった(ちゃんと推理してるのか?という疑問も・・・)。監禁されているのは8人。「虹」は7色。つまり、残りの一人がヒントだ!と気づいたときには刑事エリックが突入始め、からくりが読めてくる・・・
しかし、最もショッキングだったのはアダムがあの場所で死んでいたことだった。1のラストにはジグソウが希望的な言葉を発していたにもかかわらず・・・
【2005年11月映画館にて】