ゲス・フー/招かれざる恋人

劇場公開日:

解説

アメリカの人種問題をとりあげた往年の名作「招かれざる客」を、黒人と白人の立場を入れ替えコメディ色を強めて描いたリメイク作。出演は「オーシャンズ11」のバーニー・マックと、「バタフライ・エフェクト」のアシュトン・カッチャー。その年の「ティーン・チョイス・アワード」コメディ部門、デートムービー部門にノミネートされた。

2005年製作/106分/アメリカ
原題または英題:Guess Who
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:2005年9月24日

ストーリー

パーシー・ジョーンズ(バーニー・マック)には、気がかりなことが2つあった。ひとつは結婚25周年の銀婚式で妻のマリリン(ジュディス・スコット)に捧げる“誓いの言葉”が思いつかないこと。そしてもうひとつは、その式に娘のテレサ(ゾーイ・サルダナ)が恋人を連れてくること。身元調査によれば、その男はヤリ手の証券マンで、何も心配はないはずだった…。サイモン・グリーン(アシュトン・カッチャー)も、大きな気がかりを抱えていた。恋人、テレサの両親に婚約の挨拶をすることにした矢先、理不尽な上司によってクビを言い渡されてしまったのだ。無職の男が結婚を許してもらえるはずはなく、幸せそうなテレサの顔を見ていると、そのことだけは秘密にしなければならなかった。そしてもうひとつ。テレサは黒人で、サイモンは白人。2人の愛は人種の壁を超えているが、果たして彼女の両親はどんな反応を見せるだろう? そして初対面の時、パーシーは驚愕する。彼はサイモンを、デンゼル・ワシントンやタイガー・ウッズのように逞しい黒人だと思っていたが、扉の前に現れたのは、ちょっと頼りなさそうな白人のスマート・ボーイ。一方のサイモンも、自分が白人であることが彼女の両親に伝わっていなかったことにショックを受ける。こうして、ジョーンズ家を揺るがす大騒動が始まった! 肌の色だけでなく、テレサとじゃれている姿も、スポーツに興味がないことも、パーシーはサイモンの全てが気に入らない。サイモンは何とかジョーンズ家の地下室に泊めてもらえることになったものの、監視役のパーシーとひとつのベッドで寝る有り様。サイモンは何とかパーシーに気に入られようと悪戦苦闘するが、ことごとく失敗、かえってパーシーを怒らせてしまう。しかし、パーシーの心配事は他にあった。「サイモンは何かを隠している」。長年の銀行融資担当としての勘が、そう告げている。深夜に家を抜け出したサイモンとテレサは夜景の美しい丘で愛を確かめ合う。しかし翌朝、身元調査によって、サイモンのクビが明らかになる。ショックを受けたテレサは、「何でも話し合う約束だったのに!」という言葉を残して家を飛び出した。さらに、夫が銀婚式の“誓いの言葉”を参考書から写そうとしていたことに怒ったマリリンも、家を出ていってしまう。

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映画レビュー

3.0男ってやっぱりダメな奴か?

2013年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

「キス&キル」を観たので、アシュトン出演の他の作品で観ていなかった、この「招かれざる恋人」を選んで観てみると、彼が演じているサイモンの恋人テレサをゾーイ・サルダナが演じていたのには、驚かされた。
彼女は昨年公開された「コロンビアーナ」では見事に主演を務めていたのだが、残念な事に私はその映画を見逃していたので彼女の演技で印象に残る作品の記憶が今一つ薄かった。「アバター」は2回観たけれど2回共寝てしまった映画なので、彼女が出演していたと言っても全然記憶に無かったからだ。
しかし成る程この映画「招かれざる恋人」を観てみると、この作品で人気を博した彼女がその魅力が注目されるようになって、より大きな映画への出演が決まっていったのだろうと言う事が予想出来る彼女の魅力が全開に輝いている作品でしたね。キャラクター的にも凄くチャーミングでしたもの。

元々この映画は1967年に往年の大スターS・トレーシーとK・ヘップバーンが出演した「招かれざる客」のリメイクだが、当時の映画は白人女性が黒人男性と結婚をする事は未だ未だ大変に珍しい時代で、人種差別も色濃く残っていた時代なので、その当時はとてもコメディー映画として笑いと共に軽く人種問題を扱う事は出来なかった時代なので、ヒューマンドラマ映画として、かなりシリアスな映画に出来上がっていた。

そしてこの「招かれざる恋人」は白人女性の立場を逆転させて、黒人女性の娘が白人男性と結婚を望んだら花嫁の父はどう反応するかと言う、コメディーで、立場が逆転すれば、どちらでもそれなりに言い分が有り、一大事件を巻き起こすと言うお話。
結婚と言うと欧米では、当事者同志の問題で、結婚を望んでいる若い2人の意志の問題で、日本の家庭の様に、家と家が親戚に成るという家同士の問題には中々成らないと考えがちであるけれど、しかし、何処のお国でも、いざ結婚をすると言う事に成れば、お互いの家柄の吊り合いが取れるか否か、そして結婚した2人の間に生れて来る子供達の未来の問題も絡んでくるために、結局はそう簡単に好きなので結婚しますとは単純に事が進展しないと言う点では、世界中お国は違っても人間の考える意識とは何処でも殆んど同様な問題なのだと改めて思う。
しかし、この作品で描かれているように、若い2人が愛し合っている事が1番で、どれだけ大切に結婚相手の事を想っているのかが、お互いに理解できれば結婚は容易くなり、家族の理解を得る事も能になると言う、お決まりと言えばお決まりのハッピーエンドの映画だけれども、アシュトン演じるサイモンも、花嫁の父であるバーニー・マック演じるバーシーもテレ屋で、女心を上手に理解して、妻の気持ちに沿った行動が出来ずに、不器用な所があるのが、観ていて最高に面白い!
結婚前の恋人同志で、家で観るにはお薦めの笑えるDVDだと思います~是非楽しんで!

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ryuu topiann