バタフライ・エフェクトのレビュー・感想・評価
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【類稀なる練り込まれた脚本に支えられた傑作。大切な女性の幸せを願う、切ない恋愛映画でもある。】
ー 2000年代に製作された映画の中でも、息の長い人気を誇る映画の一本であるのは、万民が知っている事。ー
・今作を初めて劇場で観た際の”度外れた衝撃”は忘れ難いし、今では皆が知っている”バタフライ理論”を知ったのも、この映画であった。
・映画冒頭のシークエンスからの、エヴァン(アシュトン・キャッチャー)が、父親から引き継いだ”能力”を必死に活用しながら、より良い状況を生み出そうとする”日記”をキーにした時空を行き来しながらの、奮闘する姿。(両腕が亡くなったり、監獄にぶち込まれたり・・)
・映画の内容は多くの方が記されているので言及する積りはないが、矢張りラストシーンは、”オリジナルバージョン”を支持したい。
・”お互いに知らない筈”のエヴァンとケイリーがお互いビジネスマンとして成功しているだろう風体で人々が行き交う街路で、擦れ違う際に、”一瞬だけ”振り返るシーンは忘れ難い。
・この映画は優れたタイムスリップ&パラレルワールドムービーであるとともに、恋愛映画としても極上品であることは間違いないと思うのである。
<2005年5月 劇場にて鑑賞
その後、時折DVDにて鑑賞:某レンタルビデオ店では、いつ行っても”貸し出し中”であると、一緒に働く仲間が言っていた。本当であろうか?>
■蛇足
アシュトン・キャッチャーは今作後、作品に恵まれていないのか、本人の意思なのか分からないが、記憶にあるのは”スティーブ・ジョブス”(私は面白く観賞したのだが、評価及び興行的にも芳しくなかった記憶がある。)位である。
このまま、ベンチャー投資家として進んでいくのであろうか・・。
そんなにえぐられない。
おうち-186
名作だって知ってたけど、
やっぱり名作でした。
TSUTAYAに行く度にアシュトンがこちらを見つめてくる(長期間、店側が推している)のに、未観賞でした。
いやーーこれは、おもしろい。そして深い。
アシュトンは、自分の日記を読むと霜降り○星のせいやの「ぐんにゃああー」が始まり、日記を書いたときの自分に戻れる。
過去の行動を変えることで、自分だけでなく周りの人の未来、境遇、仕事、健康状態や、言葉遣い、服装など細かいところまで変わってくる。
これが深い。
劇中に「神様の真似をするな」というセリフがありますが、本当にそうだなと思いました。
なんどもあの頃に戻れたらこうするのに、って思うことはありますが、それで幸せだったかなんてわからない。
どうにもままならないこともあるけど、自分の人生は自分で決めなね。あとにも先にも戻れないから、全力で行かなね。
って土曜の朝から一人、熱くなってしまいました。
ラストシーン。
なんて切ない。
翻って、あの時こうしていれば
唐突ながら、アジアンカンフージェネレーションという日本のバンドの歌詞に「あの時こうしていれば」という歌詞があり、ラジオから流れていたその部分だけ妙に印象に残っていました。
作詞はバンド外の人なんですけれども。
要は「たられば」ですね。
語彙力をあえて喪失して述べれば
この映画めちゃくちゃヤバいです。
集中してみれば、誰の人生に幾度としてある「あの時こうしていれば」もうちょっと違ってたかな、が翻って自分自身の記憶にフラッシュバックします。こんな凄い映画ないですよ。
でも現実に「たられば」はないんですね。だってもう過ぎ去ったことですから、変えられないんですよ。
悲しい過去も、何でああしてしまったんだろう、ああなってしまったんだろう、ああ言えば良かったのに、こう言えば違ったかな、も全部。
でもそれを踏まえて、これからの人生に訪れる戻らない瞬間を迎え撃つ勇気を貰える訳です。
この映画を最高傑作といわず何を評価するというのでしょうか。
なんだろう、鑑賞後のこの感情は・・。
前々からずっと気になってた作品ですが、ようやく見れました。作品の設定、世界観に惹き込まれ、あっという間に終わったと感じました。
今まで見た「なんども繰り返すことで未来を変える」タイムループ作品と違って、過去の一点を変えることで、現在を生活が一遍するストーリーが斬新でおもしろい!まさに、カオス理論の「バタフライ・エフェクト」というタイトルがピッタリな作品でした。
ただ決してハッピーなストーリーではない。何度過去を変えても、どこかで誰かが不幸になる。心を締め付けられるようなストーリーの連続・・。ただ、次こそはというエヴァンの気持ちが自分にも乗り移ったかのような没入感でした。
そして、なんという無情感に溢れたエンディング・・。「それしかないんだろうけど、ホントにそれでいいのか?」まさにレニーのエヴァンに言ったセリフを僕自身もエヴァン問いたくなるようなエンディングでした。ただ、この作品はこの結末が最善なんだと思います。鑑賞後、高揚感、興奮感じゃない、後味悪い感、胸糞悪い感でもない、不思議な感覚に包み込まれました。
映画史に残る切ないラストシーン
ベスト5
タイムマシンで行けるとしたら
過去に行くか
それとも未来に行くか
最近話し合ったことである
これまで多くの人生の選択があったと思うが
すべて合っているとは思えない。
そのせいで数々の失敗もしてきた。
あの時こっちを選んでいれば……
そう思うこともあるが、この作品を観ていると
このままの人生でもいいんじゃないかなって思う。
魔法は誰も使えない
この映画の記事を書くことによって世界が激変することとなったら・・・とりあえず記憶力をつけるためにブログに書いておこう。
バタフライ・エフェクトとはカオス理論の一つである。カオス理論といえば、映画『ジュラシック・パーク』でマルコム博士がサトラー博士に対して熱心に教えていた理論だ。そのマルコム博士を演じていたのはジェフ・ゴールドブラムであり、彼を一躍有名にした映画は『ザ・フライ』・・・なんと、FLYが共通しているではないか!!・・・最初は、「風が吹けば桶屋が儲かる」くらいに考えていたけど、エルニーニョ現象といい、波紋を起こすものは色々あるのですね。今後も、もしかすると、「ジェフ・ゴールドブラムが映画に出ると、殺虫剤が売れる」といった理論等が生まれてくるのかもしれませんね。
ストーリーはタイムスリップものを発展させ、超能力を得た人間の苦悩までも描かれているかと思います。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではちょっとしたことでドンドン未来が変化していく様子を面白く描き、ガイ・ピアースの『タイムマシン』では人の運命までは変えられないという悲しさも描いていた。この映画では、一人の人間を救おうとすると、他の人間が不幸になるという不条理の世界観。どの過去の時点を変えれば、皆が幸せになれるのだと主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)が悩む脚本は秀逸です。また、機械や時空のねじれによるタイムスリップではなく、自分の日記を読むことによって過去をやり直すなどという点は斬新で、心地よかったです。
少年時代のエヴァンはある部分の記憶を無くしたまま大人になりますが、20歳になった彼が過去へ戻るのもその闇の部分であり、考えてみると、過去に戻るという未来は予め決められていたことのようにも考えられます。この点のタイムパラドクスは新鮮でした。ひょっとするとエヴァンが父親の記憶に入ってしまって・・・という愚かな自分の想像を恥じてしまいました。
さらに良かった点は、7歳、13歳、20歳の時点での主人公エヴァンをはじめ、ケイリーとトミーの兄妹、レニーがそれぞれ違和感ないほど似ている子役を選んでいること。ケイリー(エイミー・スマート)のメイキャップもそれぞれ特徴があって素晴らしかったです。もちろん、ルームメイトの存在も捨てがたいですけどね・・・
確かにこれは面白い。
You'll never change what's been and gone
そんなジャンルがあるかはわからないけど「過去改変しくじりモノ」としては最高傑作。1カット入るよくわからなかった場面が、後半に主人公が一瞬戻ってきた描写だったとわかる。記憶がなくなるところの見せ方が良い。謎が理解できるようになる面白さがあり上手いやり方だと思った。オアシスの曲も合う。
風が吹けば桶屋が儲かる
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