劇場公開日 2005年5月14日

「なんだかんだで結局、後味が良い」バタフライ・エフェクト Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なんだかんだで結局、後味が良い

2025年1月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

萌える

 記憶が消える少年の謎が徐々に解明されていく過程が面白い。
子どもたちが喫煙したり犬に虐待したり、いろいろと今のコンプライアンスでは許可が降りなさそうな過激なシーンが多い。

 約20年振りに円盤で視聴した。今作の中古の円盤の平均市場価格は8000円。かつては名作という印象だったが、今あらためて観ると、タイムリープの設定と主人公の自己中心的な性格にガッカリさせられる。

 特典映像として未公開別エンディングが2パターン収録されているが、どちらもよろしくない。

 日記だけでなく、思い出しながら書いた文章や写真などを使ってタイムリープする能力を遺伝で受け継いだ主人公は、戻りたい時を選べる。それなら同じ時を何度でもやり直せるはずである。何故主人公は予定外のことに対してあれほどまでに焦るのか、やり直したら良いだけなのに。その点もおかしい。

 個人的に、主人公が手がない状態になった時に自殺しようとせずに、みんなの幸せに満足してエンディングを迎えていたら、感動的な作品になったと思う。

 なんだかんだで結局、後味が良い作品だから嫌いになれない。

Don-chan