「素晴らしい脚本」バタフライ・エフェクト プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい脚本
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主人公は子供の頃、時々記憶が飛ぶことがあった。
そして医師の指導で日記をつけるようにしていた。
大人になって病気は治るが、1つの能力が身につく。
日記を読むことで、失われた記憶の場面に移動できるようになった。
そこで起こったことは事実となり、未来(=現在)が変わる。
元の世界・主人公は大学の優等生。
→幼馴染で愛していた女性に会いに行くが彼女は荒んでいた
→父親が変態で性的いやがらせを受けていたことが原因
→主人公はこの時代へ戻り、父親を一括
元の世界では彼女と結婚を目前に控える状態になっていた。
→が、彼女の兄が荒んでおり、邪魔しようと命を狙われた
→彼が荒んだ原因は幼少の頃に犬を焼き殺したことの影響が大きい
→それを止められなかった一因は一緒にいた友達のデブが刃物を持ってなかったこと
→主人公はこの時代へ戻り、刃物をデブに渡す
→が、デブは迷わず彼女の兄を刺し殺してしまった・・・w
元の世界では、デブが気が狂っている
→そもそもの一連の悲劇は、主人公・彼女・兄・デブの4人の悪戯に起因する。
(ある家の郵便箱を爆破して運悪く幼児が死んだ)
→主人公はこの時代へ戻り、幼児を助けるが自らが爆風に飲まれる
元の世界では、自分が両手を失い、車椅子生活となっていた。
(しかもデブが彼女と付き合ってた。彼女の兄はいい奴になってた)
→母によると、父が「記憶を操る術を身につけた」と言っていたらしい。
→主人公は過去へ戻り、父に会いに行く。
→諸事情あり、父は発狂し、取り押さえられる際に死亡
元の世界では、主人公は精神病患者となっていた。
→何を言っても取り合ってもらえない・・悲惨。
結局過去を変えてもベストの未来なんて得られないと悟った主人公は、最後のトリップ。
幼少で彼女に出会った時代に戻り、「今後おれに近づくな!」と警告。
戻った元の世界では彼女の姿はなかった。
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面白い映画でした。
結局自分も彼女も助かるには最後の方法しかなかったということ。
運命は好きなように変えられない。ファイナルデスティネーション的。
単なる精神病患者ということになって終わるのかと思った。
そのオチでも十分楽しい映画だが、最後の逆転があった。
日記がなくてもトリップできるのは、多少強引な気もするが(場)