「蝶のように気に入った未来を探して飛び回る」バタフライ・エフェクト うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
蝶のように気に入った未来を探して飛び回る
すでに確固たる評価を得ていると思うので、個人的な感想を書きます。
前半の子供時代のお話が、彼自分のトラウマの連続で、ろくな人生ではないと思わせるものでした。
本当はもっと楽しいことや、人に愛されて満たされた経験もあったろうに。
そして、日記を読み返すと、その時点の自分に戻れるという特異能力を使い、未来をどんどん変えていく。と言うよりは、気に入った未来を探して蝶のように飛び回っていく。
カオス理論「蝶の羽ばたきひとつで、地球の裏側では台風を起こすこともある」と、冒頭でタイトルの意味が説明され、いろんな「もし」が重なって現在の自分が形成されていることを説明する。タイトルの勝利。
後半、どんな困難が降りかかってもそれを回避するためにあがき続ける主人公の行動までの、長いネタ振りを退屈と思わせない効果を持つ。
いくら羽ばたいても望んだ未来を手にすることが出来ない自分の絶望感と、悲しすぎる結末に、見終わったあとはかなりがっかりした。
少なくとも、レビューで高得点を得ているのには、私は納得できない。
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