劇場公開日 2005年5月14日

「運命に挑め!」バタフライ・エフェクト マロピさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5運命に挑め!

2008年6月4日

泣ける

興奮

「バンテージポイント」が、過去から何度も違う観点から再生された作品であるのに対し、こちらは一人(同一人物)の視点で何度でも再生。
しかも、それぞれの角度(主人公の選択)が全く違う。
主人公の男が持つ、特殊能力ゆえに可能なこと。

愛する女性のためにならば、「運命」にも挑戦する、男の物語。
それが、どんなにイバラの道でも、地獄のようなシチュエーションでも、彼はロッキーのように立ち上がる。
映画全体が地味な印象ではあるが、非常にエキサイティングかつ知的な展開。
まるで「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドバトル(第4部以降)を見ているかのよう。
この物語の主人公の能力も「ジョジョ」的といえば、ジョジョ的(笑)。
時間軸を扱える能力とは、スパイダーマンじゃないが、「大いなる力には大いなる責任が伴う」ものなのだ。
そんな思いがカオス理論を象徴する表題に妙にマッチングする作品。

マロピ