彼女を信じないでくださいのレビュー・感想・評価

　キム・ハヌル、今まではそれほどいい女優だとは思わなかったけど、あの涙は本物ですよ。詐欺師の役なので、表情も豊か。嘘をつくときには見破ることは難しいけど、真実を喋るときには顔を赤らめるなんて可愛いじゃありませんか。認知症のおばあちゃんにご飯を食べさせるシーンでも良妻（？）ぶりを発揮するし、『氷雨』のセルフパロディのようなシーンでも楽しませてくれました。カン・ドンウォンも意外と好演。困った顔、泣きそうな顔、ダメダメぶりを発揮していました。特に鼻血（最近こだわってるかな・・・）を出すシーンが良かった！

　普通のラブコメだろうと、全く期待していなかったので、主演二人以外にもヒチョル（カン・ドンウォン）の実家の家族たちや近所のおばさんたちの集団笑撃パワーにまんまとやられてしまった。お笑い要素だけでなく、嘘発見ゲームや二人の馴初めエピソードの脚本の上手さが光ってました。唐辛子の名産地におけるMr.唐辛子コンテストや、家族と親戚が集まってのガーデンパーティなども面白い趣向ですし、かつての邦画ドタバタ喜劇とハリウッド流ラブコメを研究しているのではないかと思しき箇所もあったような・・・

　欲を言えば、田舎の風景は綺麗なのだけど、ちょっと飽きてくる。印象に残る美しい風景描写が欲しいところだ。しかし、今年の韓国ラブコメの中では一番の出来かもしれない。

う～ん？キムハヌルがとても魅力的以外は内容はくどかったかな～。カンドンウォンはどちらかと言うとコメディーには向かないかな～。キムハヌルの魅力と韓国の田舎風景が良かったのでそこそこ楽しく観れました。

この映画をみて、一番心に残ったのは、

とうがらしをがむしゃらにほうばるカンドンウォンの泣き顔です。

ものすごいインパクトです。
ほんとにやってんのかな？辛くないやつかな？とかいろいろ考えたのですが、本物だったら、この人はすごいし、それを売れっ子俳優にやらせる監督はすごいと思います。

その他の場面でも、カンドンウォンへの仕打ちはひどいです。
イケメン俳優ですが、私はイケメンに見えたことがないのですが・・・。
でも、この映画のいじめられる姿をみて、好意的に感じました！

私は家族とか親戚とかとあまり近くにすんでないので、ああやって、おじちゃんとかおばちゃんに囲まれる生活が楽しそうだなーって思いました。

最初から最後まで飽きさせない！

主人公の女の子が恋をしていくうちにどんどん綺麗になっていくのがわかります^^

恋愛映画は苦手だったんですけど、こんな楽しい恋は楽しくて好き。