「ハリウッドにはない微妙なリアリティ」香港国際警察/NEW POLICE STORY ヨックモックさんの映画レビュー(ネタバレ)

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香港国際警察/NEW POLICE STORY

劇場公開日 2005年3月5日
全9件中、1件目を表示
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ハリウッドにはない微妙なリアリティ ネタバレ

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ストレスのない構成に加え、格闘はもちろん銃撃戦も追いかけっこもカーチェイスも、気持ちのいいアクションがとてもバランスよく詰め込まれている。あと何が良いって、それらがハリウッド的な加飾に侵されていないということ。どれも決して地味ではないのだけれど微妙に演出が渋い。

特に人の生き死に(あるいは死に方)に顕著に表れていて、映画によくあるような、FPSの敵キャラみたいに撃たれた瞬間どこに弾が当たったかもわからず糸人形にようにストンと倒れて死ぬような描写が多くない。序盤の警官隊が壊滅するシーンにしてもパタパタとマネキンのようにモブが倒れる平凡なハリウッドと違い、負傷者の描写が多くもがき苦しんでいる。
一方で人死にのないやさしい映画かというと当然そうではなく、ジャッキーの部下が皆殺しになるシーンも決してドラマチックに過剰に盛り上げることはなく、必死に救おうとしたにも関わらず結果として助からなかった…という描写は、リアルな故に登場人物たちの沈んだ心象をよりビビットに想像させてくれる。

敵役も「因果応報」を振り回して皆殺しにするわけでもなく、その結末が非常に多彩な点も素晴らしい!
ひとりは重傷を理由に殺され、ひとりは投降の際に粛清され、ひとりは銃撃戦をするものの怪我を負うだけで生き延びる描写があり、ラスボスは劇的な自死を選んだ。彼らの目的やお粗末な計画にはいささかチープさを感じるが、その辿った運命がハリウッドのテンプレアクションでは考えられないものだったという点は非常に印象的だった。

ゲーム脳のボンボンが黒幕という設定も、当時勃興してたそういう連中への上の世代が抱く違和感や理解できない価値観への恐怖を反映しているようで面白い。

プロポーズのシーンはみんな頑張って休日出社したのかな?
相棒ポジションも最後しっかりブタ箱行きなのも、本作の細かく変にご都合主義に迎合しないリアリティへのこだわりなのかもしれない。

ヨックモック
さん / 2019年2月11日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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