マシニストのレビュー・感想・評価
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身体改造のすごみ
だいたい40過ぎるとなんとなく気づくが「食べない」に勝る健康法はない。
それまでずーっとなにがよくてなにがわるくて、ああだのこうだの、やってきたりしたが健康法でもダイエットでも「食べない」に勝るもんはない。
それに気づいちゃいるんだが、いろいろとあたらしい方法を知るたびに、にわかで、やってみたりする。
なぜ気づいているのに、いろいろ手を染めるのかというと(いうまでもないが)「食べない」がいちばんの難関だから。
あれを食べるといい──にすがって「食べない」をパスする。わけ。
わたしはコロナのちょくぜんにそれまで25年以上すってきたタバコをやめた。そのあいだになんども禁煙したが、挫折してきた。こんどの禁煙は禁煙後にコロナになったので、経済的に困窮し「また吸ったらお終い」がシビアに実感されることによって禁煙を常態化することができた──のだった。ぐうぜんだが禁煙後にコロナになったのがうんめいにも思えた。
しかし禁煙は慢性的な体重増加をもたらした。
喫煙はダイエットになる──と言ったら、怒られるかもしれないが、なにしろ何十年も口がさみしくなるたびタバコをすってきた──わけである。体重増加以上の弊害をもたらすとはいえ、喫煙は一過性のダイエットになるのは確かである。(と喫煙者だったわたしは思う。)
体重増加を止め、やせようと、いろいろやった。
タバコを吸っていたころも、太るたびにいろいろやったが、禁煙後の体重増加は、体重がひじょうに落ちにくかった。
コロナ後貧しくなったわたしは禁煙と同時にお酒もやめた。たばこをやめお酒もやめ、身体にいいものを食べ、わりと激しいうんどうをしたが、思うように体重が落ちなかった。むろん歳(あらひふ)というのもあるだろうが、やはりいちばん効いたのは「食べない」だった。食べるのをガマンするようになって、ようやく、体重計の針が動いた──のだった。(体重計はデジタルだけどね。)
映画の役作りで衝撃的にやせた俳優を見ることがある。
沈黙のアダムドライバー。キャストアウェイのトムハンクス。ジョーカーのホアキンフェニックス。本作のクリスチャンベイルもすごかった。まるでお腹と背中がくっつきそうな痩身だった。その身体改造に圧倒された。
見た当時、妄想落ちが哀しかった。とても印象に残っている。
美しい女性と懇意になって、満ち足りた時を過ごす。それがぜんぶ、ことごとく妄想だった。じつはただの薄汚い男。その闇を痩せた身体でひょうげんしていた。すさまじい凄みだった。
そんなかれはバイス(2018)ではぎゃくに倍ほども太っていた。
俳優が痩せたり太ったりできるのは、その意欲をつくりだすポピュラリティがあるから。だと思う。ことがある。
わたし/あなたもせかいじゅうの人々に慕われていたら、それが励みになって、ダイエットも完遂するんじゃなかろうか。ただしこれは庶民の見え方であって、そもそもせかいじゅうの人々に慕われる存在になったのは当人のどりょくに違いない。
ひたすら不安にさせてくる映画
オチはありがちだけど、クリスチャン・ベールの演技が上手すぎて主人公の気持ちがシンクロする。ラストに向けてひたすら不安がらせてくるストイックな映画。
ハングマンゲームって初めて知ったけど、なんて不穏なゲーム!(すき)
とにかく、ずっと不穏
使い古された感はあるなー
ネタとしては使い古された感じはする。
オチは大筋で途中でわかっちゃうくらいだから。
ヒッチコックとかの古いミステリー風に仕立て上げてたのも
意味がわからなかったな。音楽とか映像とか、妙に古い感じで
表現してたし。
主人公の激痩せぶりが怖かったわー。
ネットフリックスもAmazonプライムもなかったから
借りてきたんだけど、ちょっと期待はずれ。
もうちょっと眠れない感を出してほしかったかな。
アイバンの見た目は誰かのモチーフなのか?
不眠症という設定、その印象は弱い。
何故痩せていて、不思議な事が起こるのか。鑑賞者の興味は惹きつけられるが、もっと時間をかけての説得力と厚みがあると良い。少しショッキングなシーンもあるが、意味有り。その関連性を頭の中で組み立てるのは楽しい。
日常生活の中に安らぎと理解者を求める理由。自分を閉ざし、周囲には疑念しか無い中で、追い詰められて、さらに孤立していく。
職場に居る新しい同僚アイバンの事は、何故か誰も知らない。登録すらされていない。そのアイバンの謎を追うのがメインになるが、都度伏線があり、過去の記憶もトレースする。冷蔵庫に貼るメモも重要な鍵になるのだが、容易に想像出来てしまう内容なのは残念。もう少し、いやもっと捻りが欲しかった。
遊園地のシーンは良く出来ており、伏線含めてここから一気に急展開するのは○。脚本次第で評価される可能性があった作品。クリスチャン・ベイルの怪演が光るが、圧倒的な演技力があってこその本作。もはやストーリーは二の次と言ってもいい。このトレバーという役に魅入って欲しい。彼の醸し出す異常な雰囲気、表情は必見。
睡眠って大事
最大のサプライズはクリスチャンベイル
公開当時から存在は知ってたけど、
入って来る情報はクリスチャンベイルの激痩せのみ。
なので、それ以上のサプライズはないのだろうなと
思って観たけど、その通りだった。
一年眠れず激痩せした男。だけど居眠りはしてる模様。
クリスチャンベイルが上手すぎるからか、
最終から狂ってるので、主人公の全てが怪しい。
一つも信用ならない。
なので疑って観るから、コイツ何かやってるなと、
幻覚を見てるからどこが現実でどこが空想なのかと観る。
結果クリスチャンベイルの激痩せ以上のサプライズは
なかった。
_i__erからミラーはちょっと無理があると言うか、
キラーだろ!と誰もが突っ込んだと思う。
あのイラストも。それにしか見えなかった。
ただクリスチャンベイルの俳優魂と言うのか、
命を掛けて一つの作品に挑むって、
まさにこう言う事を言うんだなと畏怖すら感じました。
罪悪感から生まれる理想の妄想
きっとずっと罪悪感に苛まれながら不眠症に陥り現実と向き合おうとせず妄想の世界に逃げてしまったのでしょう。轢かれて亡くなってしまった息子の母親への謝罪もままならぬまま、せめての贖罪の気持ちで、自分と一緒にいれば幸せになれるんだぞ、とでも言いたかったのでしょうか。
だけど常に不安に苛まれ自分の犯した罪からは逃げられませんでした。
役作りに徹したクリスチャンベールがそんな心理状態の主人公を見事に演じていました。まさに怪演。よく自分のレビューで「怪演」という言葉を使っていますが、本作のクリスチャンベールこそが文字通りの怪演で、奇妙な雰囲気と緊張感を維持させたまま鑑賞できました。
本当にそれだけでも観る価値ありです。
クリスチャン・ベールの減量との戦い
ダイエットに失敗ばかりしている人、不眠症の人にオススメ!?人間の最長不眠記録は11日なのに、この男は365日眠っていないのだ!と言っても、かなり居眠りしていたようけど。
この映画は工場で働いたことのある者にとっては、かなり恐怖感を与えてくれる。個人的に、学生時代に工場でのバイト経験を2箇所でしているが、自動車部品工場では、朝礼にて腕を切断してしまった人の話を例に挙げて注意を促す訓辞を聞いたため、1日で辞めてしまったという経歴を持つ(恥)。そして社会人になってからも、印刷工場で指が無い人を何人も見た。とにかく、単調な作業には必ずやってくる眠気と注意不足。これを実写化する映画というのも珍しい。
減量63ポンドのクリスチャン・ベイルが『インソムニア』よりもリアルな不眠症を演ずるところが一番の見所だが、この映画の後に『バットマン ビギンズ』に出演するというのだから、彼には真の役者魂を感じてしまう。これに対抗するのはレニー・ゼルウィガーだろうか。その他の出演者では、腕を切断してしまうミラーを演ずるマイケル・アイアンサイドがいい。
ストーリーは、不思議な貼り紙に悩まされ、同僚の片腕を切断するという事故にも責任を感ずる主人公。新人アイバンという男を誰も知らないことから、自力で調査もしてみるがうまくいかない。娼婦スティービーとは常連客なのだが腹を割って相談できる間柄で、空港内ダイナーのマリアとも良好な関係。そしてアイバンの正体を突き止めるためにとった大胆な行動・・・終わってみると、似てる映画を探すことで議論が盛り上がりそうな内容となっています。
この映画で素晴らしいと感じたのは、ルート666というライドショーでの分岐点「天国」と「地獄」に対比させて、ハイウェイ出口の案内標識「エアポート」か「市街地」かを選択する場面です。その他にも、ブルーがかった映像や、敢えて眠くなりそうな音楽を使用していることが挙げられます(テルミンという変わった楽器を使っているらしい)。そして舞台はロサンゼルスなのに、ロケ地はバルセロナ。この大胆な監督に、これからも注目です。
【2005年3月映画館にて】
who are you
怖い…ミステリーというよりスリラー?
ストイック過ぎる…
何と言ってもクリスチャン・ベールの体重落とし方が半端ない。最初誰かと思った。あれは病人並み。根は優しいが不眠症の男が次第に幻覚を見るようになり精神を病んでいく話かと思ったら、男の子をひき逃げしてしまい、その罪悪感から睡眠できず精神が病んでいき、もう一人の自分がそれを気付かせ、ラストその現実がわかり、自首し、ようやく深い眠りに付けると言う話。回り道をしたが、ある意味普通の人の心持ちかもしれない。ジェニファー・ジェーソン・リーの場末感がぴったり。マイケル・アイアンサンドも久しぶりに見れた。
クリスチャン・ベイルの役作り・・・凄すぎです。
極度の不眠症に悩む主人公が、ある男と会ったことから始まる不可解な出来事に翻弄される物語。
私の趣向に合わない為やや厳しい評価をしましたが、サイコスリラーとして良く出来た作品で、映画自体の完成度は高いように感じました。
映画館や一人暗闇でこの映画を鑑賞したら、精神の闇に絡めとられてしまうような、そんな作品です。
唯一思ったのは、(細かい設定は兎も角として)大枠のラストは想像出来てしまうことでしょうか。それ以外のラストを少しでも鑑賞者に想像させ迷わせることが出来たら、もっと面白く感じられたかもしれません。
うーん。
お化け屋敷がマジで超怖かった
タイトルなし(ネタバレ)
見せ方上手い。どっちなのかなってなるミスリード。やはり作り出したものだったのかという話。そうじゃないけど狂わせる為に集団で仕掛けていたというのならなお怖い。
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